2007年04
8月にパセリの苗を購入してから
これまで計3回挑戦して
すべて根付かずに失敗で終わってしまいました。
最初は基本通り、根を洗い、
切り落として移植しましたが、
次の日には茎がしおれて、
そのままかれてしまいました。
2回めは、根洗いのダメージが大きいと考え、
土洗いを少し控えて、
根もきらずにそのまま移植しましたが、
これも1回目と同様、次の日には
茎が土にべったりくっついて、
ダウンしてしまいました。
3回目はもう永田農法と呼べないかもしれませんが、
そのままポットに土ごと移植し、
液肥を与えていきましたが、
葉が徐々に黄色くなって
茎もすこしづつ倒れ気味になっています。
液肥は過去の他の失敗もふまえて、
定植するまでは濃いめにし、
回数も1日2回程度と
多めを心がけてやっていました。
なんとかパセリを根付かせるアドバイスを
お願いいたします。
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諏訪さん 植え替えたつぎの日に
枯れてしまうというのは、
めったにないことです。

8月という暖かい時期ですから
根を切ったストレスや
土を洗ったストレスで
枯れるということも
あまり考えられません。

そこで問題として考えられることを
ひとつずつ、あげていきます。

植え替えの時に根の半分、
もしくは3分の1だけを切った場合、
その時期が8月、9月であれば
ふつう根付くと思います。
根付かない原因として考えられるのは
夜盗虫といった害虫が
植え替えをしたその夜に
根をかじったのではないかということです。
もし、原因が夜盗虫である場合は
根のどこかに噛み跡が残るので
よく観察してみてください。
夜盗虫対策としては、
植え替えの前に夜盗虫用の農薬をまいて
一度、土壌の虫を殺してしまうことを
お勧めします。

つぎに考えられるのが
土壌の問題です。
もしかすると土壌が
極度に酸性化しているのかもしれません。
日向土は弱酸性ですが
植え替えをする前に
一度、珪酸カルシウム
もしくは貝殻石灰等をまいて
酸性度を中和させておくことも
対応策として有効です。

そして、最後になりますが、
一番の原因として考えられるのは
液体肥料の与え方です。
「定植するまで濃いめ」
「1日2回程度」とありますが、
「濃いめ」というときの
液体肥料の濃度がどれくらいなのか?
ここがポイントだと思います。

通常、液肥は500倍まで薄めて使います。
最大限に濃くしても300倍が限界で
200倍や100倍にすると
根腐れしてしまいます。
以前、私の知り合いで
何もしらずに液肥の原液を
バジルに与えた人がいましたが、
そのバジルは一晩にして
枯れてしまったということです。
もし、薄めたとしても
10倍くらいの濃さで与えたとしたら
同様のことがおこると思います。

液肥を与える回数も
気になるところです。
「1日2回」は多すぎです。
多くても2、3日に1度。
1週間毎日与えるだけでも
多すぎですから
液体肥料の濃度と回数に
気をつけてみてください。

 
© HOBONIKKAN ITOI SHINBUN