| ほぼ日 |
キュウリ、ナスと
液肥の相性についての「しつもん」です。 |
| 永田先生 |
この方はどちらにお住まいですか? |
| ほぼ日 |
広島市内にお住まいです。 |
| 永田先生 |
それなら低温障害の影響はないですね。
今年は関東地方の北では
温度が足らなかったようですが
北海道ニセコでも
ナスができているくらいですから、
これはおそらく肥料に問題がありますね。 |
| 諏訪さん |
永田農法そのもののために
キュウリやナスが
悪くなったことはないと思います。
考えられることとしては、
最初に根を切りすぎたことか、
今年は日照不足でしたから
肥料の与え方が
影響しているのではないでしょうか。
北海道でもナスが作れたくらいですから
気温の問題ではなさそうです。 |
| ほぼ日 |
そもそも、北海道で
ナスは作れないものなのですか? |
| 永田先生 |
ええ。普通、北海道でナスは無理です。
プロの農家ならまだしも
作ったのはニセコのホテルの従業員たち、
いわば、素人なわけです。
たぶん、周りの農家がびっくりしてますよ。
液肥で育てないと
北海道でナスはできません。
それは粉の肥料だと生育が遅いからです。
液肥だと与えたら、
すぐに効きますから。
点滴みたいなイメージですね。 |
| 諏訪さん |
液肥の方が根から栄養を吸収する
スピードが早いので
即効性があります。
このしつもんをくださった方の場合は、
さきほども言いましたように、
根の切りすぎか、もしくは
液肥濃度が薄かったか
回数が少なかったか、
ということが原因だと思います。
液肥を薄めて与えるときは
たっぷり与えてください。
土の表面が湿る程度では
効果がありませんから。 |
| 永田先生 |
この方の場合、
いずれにしても
施肥量が少なかったんでしょう。
今年のナスは劇的に
量産できたという人が
多かったようですね。 |
| 諏訪さん |
長くとれたという人も多かった。 |
| ほぼ日 |
それは永田農法の特徴なのですか? |
| 諏訪さん |
永田農法でキュウリやナスを育てると
長期間収穫できるみたいです。 |
| 永田先生 |
普通、夏に枯れてしまうものが
茎の下から上まで
長い間、実がなり続けるんです。
これも液肥の効果だと思います。 |