2006年09
スイカを4種類植えました。
味、大きさ、出来具合が全くつかめません。
畑全体にマルチシートをはっていますが
雨のせいでしょうか
受粉後、40日ほどで
スイカが割れてしまいました。
また受粉後50日ほどで
ツルも枯れてしまうものもありました。
苗の根を切ったせいなのか
定植から受粉まで
60日もかかってしまいました。
大きさもまちまちで
これでは商品にはできません。
どのような対策をすればよいのでしょうか?
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ほぼ日 永田農法による
スイカ栽培の「しつもん」です。
永田先生 これは今年のスイカが
うまくできた諏訪さん、
どうですか?
諏訪さん 今年のスイカは良かったですよ。
永田先生 そうですね。
天気も良くなかったわりには
味はよかった。
諏訪さん これまで少なくとも3年間、
永田農法でスイカを
栽培してきましたが
永田農法にしてからの方が
ツルのもちもいいし、
皮も薄くなっています。
もちろん、実もおいしいです。
いろんな弊害の原因は、
苗の根を切ったせいではないと思います。
実が割れるのは
過熟で収穫の適期を
逃してしまった時に
おこるようなことですが‥‥。
永田先生 今年の天候を考えたら
これは水が原因ですね。
実が劣化してます。
雨で急に水を吸いすぎて
実が成長に追いつかなくて割れたんです。
さらに長雨で根腐れをおこして
ツルが枯れてきたのだと思います。
ほぼ日 この方は商品として
出荷できるレベルまで
もってきたいようですが?
諏訪さん プロとして本格的に
スイカ栽培に取り組むのであれば
農業用のスイカの枝の作り方についての
専門書を参考にするとよいと思います。
一株に一個しか実をつけないやり方や
どの位置に着花させるかというのを
品種によって
研究する必要があると思います。
家庭菜園で栽培する場合には
一株で2〜3つはとりたいな、
という気持ちに
なってしまうものなので、
そこにこだわらずにやった方がいいです。

今年、赤いスイカと
黄色いスイカを作りました。
収穫前にカラスがきて
いくつかつつかれて割れたんですが
黄色いスイカだけは
カラスの被害がありませんでした。
最近、カラスが
黄色を嫌うということがわかってきて
地方自治体でも黄色のゴミ袋を採用したり
農業用のカラスよけも
黄色のビニールをつかってますが
カラスの被害があるようでしたら
黄色いスイカを作るといいかもしれません。

永田先生 黄色いスイカだと
カラスが食べないというのは
新発見ですね。
 
© HOBONIKKAN ITOI SHINBUN