2006年08
半透明の屋根があるベランダで
防虫ネットをかけた状態で
プランター栽培をおこなっています。
5月末に「しそ、バジル、オクラ、枝豆」の
種を蒔きました。
6月末には細いまま60〜70cmになった
枝豆は撤退しました。
7月末にはしそは一番大きなもので6cm位。
その他の野菜もあまり生育がよくありません。
あきらめて8月からの野菜に切り替えるべきでしょうか?
夏から始めるのに向いている野菜はありますか?
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諏訪さん 今年の日照不足が一番の要因として
考えられますが
一方でベランダでも収穫がうまくいった方も
たくさんいらっしゃるようです。

こういう場合、一番のポイントは
「ベランダの日照時間がどれくらいあるのか?」
ということ。
ベランダに半透明の屋根があるということですが
半透明の屋根は
人間の見た目には明るくても
一方で紫外線や赤外線といった
光の波長をカットしていることが考えられます。

やはり、直射日光があたっていないのは
条件としては厳しいのかもしれません。
日照不足もそうですが
屋根による光の有効成分が
カットされていることも
要因の一つかもしれません。
ベランダでもなるべく
直射日光のあたる場所で育ててあげてください。

防虫ネットでは光の量は
80%くらいに減りますが
植物の生育に影響がでないように
長年の研究の上で開発されたものです。
この場合、防虫ネットは問題ないと思います。

8月から液肥を与える頻度や
濃度をあげたとしても
夏野菜のシーズンは
そろそろ終わりに近づいています。
ここは思い切って
夏野菜を早めに片付けて
秋冬野菜に備えてはいかがでしょうか。

9月の中旬から
秋野菜の農繁期に入ってきます。
コカブ、シュンギク、ラディッシュ、
コマツナ、ホウレンソウが代表選手です。
関東にお住まいの方ですと
11月の下旬くらいから
温度は下がってきて
野菜の成長が終わると思うので
11月の上旬から中旬までが
生育期間だと思ってください。

50センチくらいの
底が深い袋に日向土を入れて
ダイコンを育ててみるのもおすすめです。

9月の中旬から9月いっぱいが
秋冬野菜の農繁期のピーク。
そろそろ準備をはじめても
早すぎることはありませんよ。

 
© HOBONIKKAN ITOI SHINBUN