2006年08
現在プランターでインゲンマメを育てています。
これから秋野菜に移行する際、
連作障害を考えたほうがいいですか?
次のシーズンにつくる時は
土を洗うのか、新しい土にすべきか
教えてください。
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諏訪さん 連作障害というのは
同じ科のものを植え続けていくと
土壌の栄養バランスがかたよってしまったり
病害虫の被害にあうことが多くなることです。

何十年にもおよぶ永田先生の経験からも
永田農法は連作障害は少ないと言われています。
実際にぼくもやってみて
連作障害を感じたことはないのですが
もし、できるのであれば
マメ科のインゲンマメの後には
マメ科の植物を植えないほうがいいと思います。

たとえばマメ科だと
マメ科の植物が特に吸う養分があります。
ナス科だとナス科がよく吸う養分があります。
そういう独特のバランスがあるのです。
どうしても連作をしなければならない場合は
日向土や赤玉土であった場合は
一度、水で洗ってリセットしてあげて
新しい土と同じ状態にして
栽培をスタートしたほうがいいと思います。

マメ科ならマメ科によくつく虫や病気、
ナス科ならナス科によくつく虫や病気があります。
土の中で野菜が育っていく以上は
目に見えない微生物や病原菌がつきます。
同じものを続けて育てていると
それを好むものが増えてくる。
連作をさけて違う科のものを植えると
虫や病害虫が増えようとしても
今度は違う科なので
虫や病原菌が育ちにくい環境になります。

同じ科のものを植え続けていると
病害虫にとって最適なえさが
いつもある状態が続くので
どんどん増えていく可能性があります。
そういう意味では
連作は極力さけたほうがいいと思います。

 
© HOBONIKKAN ITOI SHINBUN