この方は大阪の方ですが
今年に関しては5月以降、
雨がたくさん降っているはずですし
ナスの栽培は雨よけの必要がないですから
硬くなった理由が
水不足だということではないと思います。
原因はやはり低温障害だと思います。
ナスの原産地は高温多湿のインドなのですが
我々が不快指数百パーセントで
眠れない熱帯夜のような天気で
大きくなる作物ですから
成長不足の原因はおそらく気温だと思います。
成長が止まって硬くなった実は
とってあげてください。
硬い実が大きくなって
柔らかくなることはありません。
花がついてナスが実がなった時期に
天気が悪かったり、
低温が続いたりしたことによって、
その初期の成長が悪くなった場合、
植物の細胞はこのあと条件がよくなったとしても
膨らまないものなんです。
悪い実は早めにとって
次の新しい花を咲かせて
そちらにいい実をつけるようにしたいですね。
梅雨があけ、気温があがると
いいナスが取れるようになります。
秋ナスというくらいですから
9月、10月の初めになれば
すごく良いナスがとれるので
古いナスにこだわらずに思い切って捨ててください。
そのほうが良いナスがとれると思います。
動物細胞と植物細胞の大きな違いは
人間が手を切ってケガをしても
それはふさがって治っていきますが
葉っぱが虫にかじられて穴があいても
穴はふさがっていきません。
動物細胞は穴が空いても
修正して補正していきますが
植物は一度そうなると修正できないから
捨ててしまってかまわないのです。
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