いよいよ夏の収穫だなというときに
病気が出てくるというのは、
ショックですよね。
その気持ちはよくわかります。
トマトは病気が出やすい植物です。
この写真を見る限りでは
おそらく「ベト病」という病気だと思います。
この後どのように進行しているかによりますが
何らかの病気の可能性が強いですね。
被害が少なければ、
まず病気になった葉を取り除いてあげて、
なるべく畑の外に出してあげてください。
そうしないと、
その葉は病巣ですし
病原菌がいっぱいいるわけですから、
周りに感染していく可能性が強いので、
極力とりのぞいてあげてください。
プロの農家がトマトを育てる時は
基本的に雨よけをして
雨に当たらないようにすること。
さらに病気予防のために
かなりの頻度で農薬散布をしています。
もともと、トマトは
アンデスの乾燥した気候が
原産地の植物なので、
日本の梅雨時の雨には
非常に弱いんです。
1週間か10日に1度ぐらい
雨に当たる程度ならいいのですが
梅雨のときのように、
とくに今年のように
毎日、雨が降ってると、
かなりの確率で病気が出ちゃいます。
極力、トマトは
雨よけをして育ててください。
次に、トマトの疫病や
「ベト病」の農薬があるので、
10日から2週間に1度、
定期的に散布してください。
基準にそって散布すれば
基本的には無害です。
それをかけてあげたほうが安全だと思います。
病気が全身に広がった場合は
葉っぱを
全部取ってしまうわけにはいかないので
農薬をかけて
これ以上広がらないようにしてください。
それでも広がってしまった場合は
残念ですが
三本のうちの一本は
抜いてしまって
処分することですね。
同じところで買った同じ株で
同じように育てていても
この場合のように
3本のうち1本だけ
病気が出ることはよくあります。
人間と同じように、
風邪が流行っても、
1人2人は風邪をひかない人がいるでしょう(笑)。
それと同じなんです。
それも健康状態や抵抗力が左右しているように
1本で病気が出たからといって
全部が病気になるわけでもありませんが
病巣となっている1株は取り除いてあげて
なるべく消毒して、菌がほかの株に
うつらないようにしてあげたほうが
いいと思います。
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