キュウリも
育ってきた頃は
みんな青々として元気ですが
キュウリの収穫が始まるころから
下のほうの古い葉を中心に傷みだします。
この写真をみるかぎりでは
多分「ベト病」だと思います。
質問にあった
「白い粉を吹いたように」
という症状は
典型的な「うどん粉病」の症状です。
人間と同じように、
植物も若くて元気な葉というのは
病気の菌が来ても
なかなか感染しないんです。
ところが、このような古い葉、
言葉は悪いですけど、
やっぱり老人ほど病気になりやすい。
それは抵抗力が弱っているからであって
トマトでもキュウリでもナスでも、
やはり年をとった
下のほうの葉から
病気になりやすいのです。
これを防ぐのであれば
殺菌剤を使うことを
基本的にはお薦めします。
それも十日とか二週間とかに一度。
とくに雨が上がったあとに散布してください。
雨が上がったあとに
病原菌は胞子を排出するので
雨上がりに病気は広がります。
殺虫剤をまいても
すぐ雨が降ってきちゃうと
薬も流れてしまうので効きません。
散布するタイミングも大事です。
極力、雨が降り終わって
これから1〜2日は雨が降らないだろう
というときに殺菌剤を散布してください。
トマトでもキュウリでも
どの品種においても病気の感染率は減ります。
今回のような
ひどい状態になったときには、
切って病気になった箇所は取ってください。
ここに病原菌がついてるので
放っておくと周囲の作物に広がります。
病気になった枯れてきた古い葉は
どんどん取って、
なるべくきれいな若く元気な緑の葉だけが
いつも畑にあるような状態にしてあげることが
コツだと思います。
五月に苗を買ってきて
ゴールデンウィークの頃に植えたとすると、
うまく育てると
キュウリは大体二ヶ月ぐらいで収穫ができます。
キュウリってのは
回転が速くていっぱい取れますが
トマトやナスやピーマンに比べて
短命なんです。
長い間収穫するコツは
苗や種を二週間ぐらいづつ
ずらして植えていくこと。
一つの株を長く持たせることに
労力をかけずに
キュウリは短命なのだと
そこは割り切って、
最初に五月の連休に植えたら、
十日おきに次の苗を植える。
づらして植えることによって
秋まで収穫を続けることができると思います。
キュウリは
一株でもかなりの量が収穫できるので
一度に5株も植えてしまうと
ピーク時には毎日、何十本もの
キュウリを収穫しなくてはなりません。
ちょっとずつずらして
植えてやることによって
長期間収穫できるというふうに
意識を変えたほうがいいと思います。
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