2006年07
水田だった土地を何人かで家庭菜園にしようとしています。
豊富な栄養分と水分があると言われ、心配になっています。
抜いた草の根は下に向かって伸びているようで、野菜の根が、
地を這うように伸びてくれるか心配です。
また、土は粘土質です。水はけが良いようにも思えません。
何か畝をつくる際に、工夫は必要でしょうか?
また、土になにか混ぜる必要はありますか?
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諏訪さん 水田だった所というのは
たしかに肥料分が多く残ってます。
成長の具合を見て
もしあまりにも緑の色が濃くなったり、
急成長しているな、と思ったら、
液肥の量を薄める、
液肥を与える間隔を空ける
ということで対応できると思います。

問題は、水はけのほうです。
たしかに、
永田農法の場合はあまり土を選ばず、
というところもあるのですが
やっぱりあんまり水はけが悪いと
液肥をあげた後の乾きも悪いし、
根腐れをしてしまう。
それを解決するのは、
とにかくこれは高畝にすること。
1に高畝、2に高畝(笑)
だと思ってください。
ふかふかの土だと土が固まらないので
高畝は作りづらいのですが
粘土質であれば羊羹というか
金塊というか(笑)
台形のがっちりしたものができます。

高畝の高さは
30cmくらいにしてください。
この30cmには理由があって
まず、これだけ立っていると、
かなり雨が降ったとしても
自然に雨水は落ちていきます。

野菜の根というのは、
一番深く伸びても
だいたい30cm前後。
ということは、
いわゆる本来の地面より
下には行かないから、
つねに水浸しになっている
ということは基本的にないですし
永田農法で育てると、
土の中にあらかじめ肥料を入れずに
いつも表面から液肥を撒いているので、
根が下へ深く行こうとするよりも
表面に広く延びようとするので、
ちょうど良いんですよね。
ですから30cmの高畝を作っておけば、
まず大丈夫です。

 
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