2006年06
苗のことに関する質問です。
発芽したあとの生存率がとても低いのです。
発芽率も50パーセントぐらいで、おそらく標準以下でしょう。
オクラの種は、今現在、
5パーセントぐらいしか生き残っていません。
苗用ポットに不織布を敷いて川砂を入れたもの、
芝目土を入れたものの2パターンです。
常時水をあげたり、乾燥気味にしたり、いろいろ試しています。
知り合いに聞いたら、「石灰だ」と言われましたが、
どうなのでしょうか?
種にも酸素が必要なのでしょうか?
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諏訪さん じつは、種まき、そして発芽
というのは結構、簡単なようで、
野菜作りのなかでも、
意外と難しいところです。

しかも、
発芽した後に、丈夫な苗に育てる
ということは、
意外と楽なようで、
結構、大変なんですよね。
だから、僕なんかも、
よっぽど特殊なものでないかぎり、
極力、苗を買ってきて
種蒔きをしないようにしています。

基本的には、
種として市販されているものは、
発芽率が70パーセントとか
80パーセントぐらいないと
認められません。
メーカで発芽率をテストして、
「発芽率80パーセント」
とか
「何年何月検査で何パーセント」
という表示が種の袋の裏にあります。

市販しているものは、
ちゃんとした条件で蒔いて、
水のあげ方や、
覆土(何センチ土をかけるか)
の具合がきちんと合っていれば、
最低でも70〜80パーセント発芽が
保証されたものです。

自家採取したものだと、
50パーセントぐらいのものも
あるかもしれませんが
市販の種の発芽率が
50パーセント以下ということは、
種の蒔き方がまずい
ということが考えられます。

種の大きさや品種によって、
覆土が全部違います。
それが守られていない
という可能性があります。
種の袋には、 どのぐらいの深さにするかが 書かれていますので、 ご確認をおすすめします。
DVDについては、
野菜の品種ごとに、
種の覆土が
「深さ何センチです」
と言ってありますから、
もう一度チェックしてみてください。

レタスやニンジンみたいに
種がすごく小さい上に
さらに光発芽といって、
発芽するときに
薄い光を必要とするものを
深く埋めてしまうと、
当然、発芽しません。
逆に、ピーナッツのような
大きめの種を浅く埋めると乾いたり、
芽が出ても、すぐ鳥に食べられたり
などの恐れがあります。
品種ごとに蒔く深さが違うので
必ず、蒔く前にチェックしてみてください。

それから、
「発芽するまでは毎日、水をあげましょう」
とDVDでは言ってますが
この方の場合、
川砂と芝目土という
非常に水はけのいい環境で
育ててますから
毎日水をあげても
水のあげすぎということはない
と思います。

次に考えられるのは、
発芽温度です。
品種によっては
「これは5度から12度ですよ」とか
「この品種は10度から15度ですよ」とか
発芽する温度が決まっているんですね。
だから、暑すぎたり
寒すぎたりすると、
もうまったく発芽しないこともあります。
遮光ネットとか寒冷紗、
もしくは濡れた新聞紙などを
上にかけてあげると、
保湿効果が得られるのでおすすめします。

オクラの種は、
DVDの中でも
非常に固くて発芽しにくいので、
実際に蒔く前の日に、
一昼夜水に浸けてください、
ということをお伝えしています。
オクラの種は蒔く前の晩に、
プラスチックの容器などに入れて
一晩水に浸けて
水を吸収させてふやかしてから
蒔いてください。

「オクラの種は現在、
 5%ぐらいしか生き残っていません」
とありますが
「苗立ち枯れ病」が考えられます。
うちの畑でも、
25%ぐらいがダメになりましたが
これが原因でした。

発芽直後の苗に
苗立ち枯れ病は多いのですが
天気が良くて乾いていると起きにくい。
雨が降って湿度が高いと出やすい病気です。
今年はとくに出やすいと思います。

これが出た場合には、
基本的に
新しい砂と新しい日向土、新しい目土
を使って蒔き直してもらうのが一番。
もしくは、畑でやっていて、
何回蒔いてもどうしても駄目だ
というときは、
苗立ち枯れ病の農薬を売っていますから、
それを撒いてください。

石灰の影響はないと思いますよ。

 
© HOBONIKKAN ITOI SHINBUN