矢野×糸井
第1回 アッコちゃん、若いね!
── (事務所にやってきた矢野さんを案内して)
こちらにどうぞ。
お菓子もどうぞ。
矢野 おおっ!
(テーブルに置かれたケーキを見て)
お菓子もあり、の!
糸井 アッコちゃんは、
こういうのは節制してないの?
矢野 全然!
糸井 へえー!
してないけども、大丈夫なんだ?
運動量が足りてるんだ?
矢野 でも、そんなには食べないよ。
糸井 俺は、考えてるよ。
矢野 血圧とか?
糸井 血圧は大丈夫。
人間ドック毎年一回入って、
チェックはしてるんで、
いけないところはないんだけど、
やっぱり油断すると肝脂肪がつくし、
体内脂肪が増えるよね。
矢野 わたし、明日人間ドック。
糸井 1泊のやつ?
矢野 半日。
糸井 僕、1泊でいつもしてんの。
寝てる間の心臓検査もして。
矢野 あ、そう。
糸井 アッコちゃんもう大台にのってるの?
矢野 51だもん。
糸井 あ、そう。若いね!
矢野 いやあー、自分的にはやっぱり‥‥。
糸井 中では若いよ。
矢野 そうかなあ?
糸井 若いと思うよ。
矢野 アメリカにいるとね、
たしかに年には見られないですけどね。
糸井 そっか、そうだよな。
だって美雨ちゃんが26だよね。
矢野 糸井さんとこは25でしょ?
糸井 そうなんだよー。考えちゃうよね。
そっちを見ると、自分の年を考えちゃう。
若いからね、って言えなくなったからね。
矢野 言ってもいいけどね?
糸井 こないだだって、
久しぶりに坂本くんに会って、
会ったとたんに老化の話をしたんだよ(笑)。
矢野 (笑)だってね、
久しぶりにムーンライダーズに会って、
「や〜、アッコちゃん久しぶりだね」って。
「いいよね、こういうめでたい席で会うのは。
 俺たち、この頃、みんな葬式とかさ」(笑)。
糸井 あははは!
矢野 って言ってた〜(笑)。
糸井 だって、会ったとたんに尿切れが悪い、
とかさ(笑)。
それはあんまりいいことじゃないよね。
矢野 ね(笑)。
ちなみにさ、これ(ケーキ)
1個おいくらくらいするの?
── 600〜700円くらいですね。
矢野 そんなに高いの?!
700円のケーキなんて食べたことない。
糸井 田舎住まいだから?
どんぐりが落ちてっから、食おっかな!
なんて(笑)。
矢野 あははは!
糸井 今の田舎はどのくらいなの?
すごく郊外に住んでたよね?
今は田舎ないの?
矢野 ありますよ。ど田舎。何にもねぇとこ。
糸井 何にも(笑)。
矢野 どんぐりさえないようなとこ(笑)。
糸井 ナマハゲが襲ってくるような(笑)?
矢野 虫と動物しかいないような。
糸井 前にアッコちゃんとニューヨークで会った時、
蕎麦屋に行ったじゃない。
── 「本むら庵」。
糸井 そうそうマンハッタンの「本むら庵」。
「ここはご馳走なのよ」って
うれしそうに言った時に(笑)、
あ、そうかこの人はここまで
通ってこなきゃならないんだって。
矢野 今はね‥‥。
糸井 今は違う?
矢野 今は歩いて行けます、あそこまで。
糸井 なるほどなるほど。
スタジオは田舎のまんまで、
住まいは都会なんだね。
矢野 でも、蕎麦はご馳走。
最高においしいもののひとつ。
糸井 ふうん。ていうことは、
東京にいる時っていうのは、ものすごく、
向こうにいる時と違うんだ。
矢野 東京にいる時は、そうね、
糸井 食い放題じゃん。
矢野 食い放題だよ?
だって、ねえ?
みなさん、働いてる時くらいからね、
焼酎飲みながらね、「よーし」って。
糸井 夜のお仕事だからね。思えば。
矢野 夜のお仕事ですねー。そうですねー(笑)。
糸井 ずーっと、夜のお仕事を
なさってらっしゃるからね!
  2006-11-24-FRI

(来週月曜日に、つづきます)
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