STUDENT
眠れぬ夜のために。
小学校程度の算数をたのしんでみる。

子どもの数を x 人として、
3x + 9 = 5x - 15
x = 12 (答) 12 人
鉛筆の数は 3x + 9 = 36 + 9 = 45
だから 4 本ずつくばったときは
45 - 12 X 4 で 3 本不足する。

なーんて考えた人、算数はできるかもしれませんが、
頭が固いですよ。これは小学生が解く問題。
x なんて小洒落たものを使わないで、
小学生でもわかるようにやってみたいものです。

問題文をちょっと読み替えると、
ひとりひとりが 3 本持っている時に 2 本ずつ
配っていくと、残っている 9 本を使い果たして
なお 15 本足りない、ということになります。
このことから、全員に 2 本ずつくばるためには
9 + 15 で 24 本必要だということがわかります。
ですから子どもの人数は 24 ÷ 2 で 12 人です。
また、もう一つの問題の答えですが、
3 本ずつくばったときには 9 本残っているのですから、
12 人に 4 本ずつくばるときには 3 本不足するはずです。

さて、x などの変数を使って解く方法は、
「ただの計算問題に帰結する」という点で試験向きで、
「解く」という目的のためには万能だと思いますが、
一方で問題文の他の読み方を探したり、他の解き方を
考え出そうとする方向性を潰しているような気がします。
鶴亀算なんかも、変数を使わないで解くからこそ、
面白みがあるわけですし。

1999-05-13-THU

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