STUDENT
眠れぬ夜のために。
小学校程度の算数をたのしんでみる。

14100という数字に注目です。
景品が全部500円のものだったら、
合計したときに14100円にはならないわけです。
500にどんな整数を掛けたって最後の3桁が100には
ならないですよね。ですからまずこの数字から
300円の景品の個数を絞りこみます。
500円の景品の合計は7500とか8000のように
末尾が500か000になるはずですから、
合計したときに最後の3桁が100になるには、
300円の景品の合計金額が100か600で
終わっていればいいわけです。
この条件を満たす300の倍数は
600,2100,3600などですから、
300円の景品の数は
 2, 7,12,17,‥‥となります。
このとき500円の景品の数を
(14100−300×2)÷500=27
というように計算すると、それぞれ
27,24,21,18,‥‥と出てきます。

ここでもう一度問題文を読むと、
「景品をもらった子供たちは33人」ですから
300円の景品の数は12、500円の景品の数は21
となります。

(1)最後に会場に来た子供へくばったカードの番号は
   何番ですか。

21×7=147と答えてはいけません。
もう一度よく考えてみて下さい。
末尾が7のカードをもらった人が21人いるわけだから、
21×10+7=217となると思うでしょう?
でもまだ違うんですね。これだと末尾が7のカードをもつ人が
22人になってしまいます。本当の答えは
(21−1)×10+7=207です。

この問題がもし「会場に来た子供の数は何人ですか」と
なっていれば、さらに難しいひっかけ問題になります。
くばり忘れの1枚があるから206人が答えです。

(2)くばり忘れのカードの番号は何番ですか。

追加景品をもらった人の番号は
198 188 178 168 158 148
138 128 118 108  98  88
です。配り忘れたカードは末尾の番号が2ですから
88より小さくて末尾に2がつく数字の82
答えになります。

これで問題は解けたのですが、
いまいち納得できない部分があるんですよ。
末尾が8のカードを受け取った人に追加景品をあげるのって
おかしくないですか?
追加景品をあげるのなら、くばり間違いがなかったときの
当選者を考えなければなりません。
もしくばり間違いがなければ当選番号は「6」になって
いたはずです。その場合、追加景品は
「くばり忘れたカードの番号より小さい番号で
 末尾の数字が6のカードをもつ子供」
にあげなきゃいけないですよね。
算数の部分だけ見ると、引っかけがいくつかあって
かなり詰められたものだとは思うんですけど、
ちょっと問題設定に難があるように思われる問題でした。

1999-05-23-SUN

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