STUDENT
眠れぬ夜のために。
小学校程度の算数をたのしんでみる。

1.まずは小手調べの問題ですね。
 オレンジ色で書いた線が同じ長さだってことに
 気づきましたか?
 辺AB と 辺A'B はもともと半円の同じ部分ですから、
 両方とも 16cm です。
 この二等辺三角形をよく見ると、
 角BAA' と 角BA'A は同じ大きさです。
 三角形の3つの角の大きさを合計すると 180°なので
 角X の大きさは (180-45)÷2 = 67.5 °となります。


2.灰色の線の部分は、点B を中心とする
 半径16cm の円の一部です。
 直径 X 3.14 が円周の長さですから、
 大きな円の円周の長さは 16 X 2 X 3.14 = 100.48cm
 灰色の線の部分は円が 360°あるうちの 45°ぶんなので
 100.48 X 45/360 = 12.56cm となります。

 この問題、横着をして16cmを2倍せずに6.28cm なんていう
 答えを出した人が結構いるんじゃないかと思うんですが、
 どうですか? できましたか?

3.灰色の部分は 辺A'B を直径とする半円から青い部分を
 引いた残りの部分です。ここまではわかりますよね。
 この青い部分の面積が求められるかどうかが
 解けるかどうかの分かれ目です。
 下にオレンジ色で書いた補助線、書けましたか?

 こうやって補助線を引けば、
 青い部分が、円の一部から三角形OCB を引いた残りだという
 ことがわかります。

 パイ型の部分(円の一部)の面積は
 8 X 8 X 3.14 X 90/360 = 50.24cm2
 三角形OCBの面積は
 8 X 8 X 1/2 = 32cm2
 なので、青い部分の面積は
 50.24 - 32 = 18.24cm2 となります。
 A'Bを直径とする半円の面積は
 8 X 8 X 3.14 X 180/360 = 100.48cm2
 ですから、求める面積は
 100.48-18.24 = 82.24cm2となります。

3番までできた方おめでとうございます。
今回は途中で面倒になって答えを見ちゃった人が
結構いるかもしれませんね。
次回はもっと計算が楽な問題を選んでみます。

1999-04-16-FRI

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