VERMEER ICHIKO UEMOTO

フリック・コレクション

COUNTRY
アメリカ / ニューヨーク
COLLECTION
兵士と笑う女
女と召使
稽古の中断

植本さんの日記から

これまでは撮影不可と言いつつも
可能な美術館も多かったが、
どうやらここは徹底していることに、
監視員が多い時点で気づく。
フリック・コレクションというだけあって、
フリック氏という富豪の私邸が美術館になっている。
ケンウッド・ハウスと同じように調度品も飾られ、
椅子には座れないように紐がかけてある。
美術館というよりは豪華なお宅に迷い込んだようで、
どうぞわたしのコレクションをご覧ください、という感じ。
緊張感はあっても落ち着く雰囲気があり、
この秩序を保つために
たくさんの監視員が目を光らせている。

植本さんの日記から

大きな絵の前に3人がけのソファがあり、
そこだけ座れるようになっている。
「女と召使」までは少し遠いが、座って眺めてみる。
窓が描かれていないのに、
いつものように左側からの光を感じ、
青いテーブルクロスには光の粒がちりばめられている。
ドラマのワンシーンを切り取ったかのような一瞬。
肖像画にも物語にも見え、
そういえばフェルメールの絵はどれもそんな印象があった。
深呼吸をしてソファから立ち上がる。
とうとう全てのフェルメール作品を見終えたのだ。

つぎの行き先は、

イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館
[アメリカ / ボストン]

です。
2018. 12.06 THU