〈うさぎ豆知識〉

抱っこは慎重に

くれぐれも、慎重に。
抱っこしたくなる気持ちはわかりますが、
基本的にうさぎは「抱っこが怖い」のです。
捕食される動物であるうさぎにとって、
自分より大きなほかの動物に抱え込まれることは、
「食べられる」につながる状態です。
ですから、くれぐれも慎重に。
骨が弱いうえに、一度折れると回復が困難なので、
あばれて落下しないよう、
十分気をつけないといけません。
抱っこは、かならず座って。
また、あばれるうさぎを
無理に強く抱きとめるのは、ぜったいにNG。
嫌がったらすぐに放しましょう。
「もう逃げられない」と思ったうさぎは、
自分の心臓を止めてしまいます。
ショック死のような状態ですね。
捕食されるうさぎは、
食べられる時の苦しみから逃れるために
自ら心臓を止めるという方法を選んだのかもしれません。

すぐに抱っこをさせてくれるうさぎもいますが、
そうでない場合は、時間をかけてすこしずつ、
うさぎに信頼してもらうしかないと思います。
ちょっと抱っこに挑戦して、嫌がったらすぐにやめる。
これを何度も何日も繰り返します。
ちなみに、ほぼ日乗組員・山下が飼っていたうさぎは、
抱っこをさせてくれるまでに5年かかりました。
「そんなに長い時間かかるなんてたいへん」
と思われるかもしれませんが、
すこしずつ信頼してもらうこと自体が、
かけがえのない時間でした。
嫌がらなくなった日のうれしさは、忘れられません。
私事を失礼しました。
とにかく、抱っこは慎重に!

(ほぼ日・山下)
福田利之さんの、うさぎ絵。

画像をクリックすると拡大します。

犬のようにも見えますが、
これは耳の垂れたうさぎ。
山下名義の書籍が出版された際、
福田さんに描いていただいた
カバーイラストの原画です。
福田さん、
これからも何かとよろしくお願いします。
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福田利之さんプロフィール

イラストレーター。
1967年、大阪生まれ。
現在は東京吉祥寺に在住。
エディトリアル、装丁、広告、
ムーンライダーズやスピッツのCDジャケット、
絵本、テキスタイルなどなど、
さまざまなビジュアル表現を手がける。

福田さんのHPはこちらからどうぞ。
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