TBS徳川埋蔵金ライブに向けて。
ヘルメットをかぶった
経済番組をご一緒に。

第6回 darlingインタビュー(その1)


最近、毎日のメニューが充実して混んできましたね。
でも、忘れちゃいかんぜ、徳川埋蔵金も。
「おいら」、「日めくり」と読み進めたあとの
清々しい気分でチェックしてみてね。どうぞごひいきに。
今回からはdarlingインタビューです。

darlingが京都の出張から帰ってきたので、
「埋蔵金の談話もらえますかねえ、へへへ」
「俺あ疲れてるんだよお? ちっ、
 木村はしょうがねえなあこの野郎。5分だけだぞ5分」
という快諾の中、取材がスタートしたわけ。
でもさあ、疲れてるとか5分とか言ってあんた!
もう喋る喋る! 熱くて長かったぜ。
ああ、赤城山のことになるとだめなんだこの人。
埋蔵金パワー、恐るべしっすね。気合いだ。
だって、このインタビュー、7回シリーズなんだよ?


----何故、今、埋蔵金?

時代そのものの閉塞状況がすごいじゃないですか。
閉塞感がある時に、閉塞感のなかでじっとしてるのも、
一つの方法なんだけど、
やっぱりそこのとこを何とかあがいて、
空がドーム上に覆われているとしたら、
そこに、穴空けるだけ空けてみたいっていう気持ちが、
下にむかった穴になるんですね。
それが今埋蔵金をやる理由の一つです。
埋蔵金をもうちょっとマクロな視点でとらえて、
どういう意味があったかって考えると、
まあ前々から出島あたりで
開いてることは開いてたんですけど、
江戸時代から幕末明治っていうあの転換点は、
国際社会化の第一歩で外圧がどっとおしよせた。
今どういう時代になってるかっていうところで
「黒船」が一つキーワードになっていて、
戦争っていうかたちで火花が散ってはいなくても、
戦後の長い平和のあとで
経済とか政治の体系みたいなものが
外圧によってこじあけられようとしている、
もう一回殻を破って国際化させられようとしている、
あるいは、しなきゃならないんじゃないかと
思われる時代を迎えたってことで、明治と今、
1900年と2000年の境目がそっくりなんじゃないかな
というのをテレビ的に表現してみたいんですよ。
これが二つ目です。その二つで
埋蔵金を経済番組やりたいというのが出てきたわけです。

今まで掘るのをやめて「ない」っていってたのは、
やめる理由が欲しかったんですよ。
やってりゃきりがなくて、あれ、
魅入られてそのまま人生全部使っちゃうようなところが
あるんですよね。その時にぼくは仮説として、
あの穴を一つとして、不渡りとしての穴、
ダミーの穴というかたちで結論づけて
(このあたり、はじめて埋蔵番組を見る方には
あとで予習篇を見るとわかるようになります)、
これはこれで、当時経済戦争があったとすると
納得のいくものなんですよね。

でもやっぱりダミーだって言いきれないものが
ぼくらにも実は残ってて、地元の人に一番残ってるのが、
「あれ、あそこじゃなくてあそこなんじゃないか」
っていう大きい噂の場所がもう一箇所あるんですよ。
そこで誰か掘ってたのはもう確かで、
埋めたかどうかはわからないけれどもそれは確かで。
一箇所見つけたけどそれをダミーとして、と考えると
まだあるわけで、そこのところをやり残しているから、
やったほうがいい、という。
受験生で言うと英語が不得意でいい点を取れなかった時に
じゃあ漢文でとってやれ、みたいな、
そういうことってまだ捨てちゃいけないと思うんですよ。
あきらめないことも閉塞感への挑戦になると思うんで、
そこの意味も大きくあるね。
前から冗談で僕は何度も言ってたんですよ。
「大晦日に生中継やれ」って。
穴の中で延々と掘ってるのを生中継するっていうのは
当時は冗談だったけど、今や、
「紅白歌合戦には絶対かなわないんだ視聴率で」
という大きな幻に対して、
ひょっとしたら小股すくいくらいはできるんじゃないかと。
おんなじ戦略じゃないから勝ち目がゼロじゃないっていう、
負けてもそこからまた学べるっていう意味で、
番組の作り方でも、今回は
閉塞状況に風穴をあけるという意味があると思います。


まじモードのまま、次回につづく。

1999-12-07-TUE

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