こんなタオルを探してたんだ!
<やさしいタオル>

<やさしいタオル>の問題点を、
あらためてお伝えしておきますね。

ほぼにちわ。
モギモギコです。

これまでたくさんの「おほめ」のメールをいただいている
<やさしいタオル>ですが、
「おほめ」ばかりをお伝えしていると、
ほんとかな?と思われてしまうかもしれませんね。
実際、大好評でうれしいかぎりなのですが、
今回は、「ほぼ日ストア」に届いた
ご意見やクレーム、そしてご質問のメールを
紹介させていただきます。

いただいたご意見は、
<やさしいタオル>を、より良いものにするために
とてもありがたいものでした。
ご購入いただいた方からのご意見があったおかげで、
改善することができた点も少なからずあります。

また、いくつかのご意見や疑問に関しては、
わたしたちが、<やさしいタオル>の特性を
きちんと「ほぼ日」誌上で伝えられていなかったために
招いてしまったものでもありました。
そのせいで、「うれしい気持ち」を減らさせてしまい、
もうしわけありませんでした。

今回はそういうことが少しでも無くせるように、
これまでに届いた「ご意見メール」を
紹介させていただきながら、
できるかぎりの説明をしていきますね。

改善できました。


ハンドタオルの端の始末
=
他のサイズは大丈夫なのですが、
ハンカチサイズのタオルを洗濯して
乾燥機で乾かしたら
フチが波打ってしまいました。

<やさしいタオル>をつくる織機の都合上、
ハンカチサイズだけ端の始末のしかたが異なります。
バス、フェイスは、端の布を巻き込む形ですが、
ハンドタオルは、ミシンでまつってあります。

ハンドタオル

バス、フェイスタオル


このミシンの幅を2回目の販売から調節して、
縁が波打ちにくくしました。
ミシンのまつる幅を、
極限まで幅を細く、そして目を細かくし、
ほつれにくく、波打ちにくいように、
工場の方が研究をしてくださったおかげです。

↑改良されたもの 旧来品↑

ただ、それでも
「波打ちにくくなった」とはいえるのですが、
「波打たなくなった」わけではありません。
また、乾燥機で乾かすのではなくて、
自然乾燥で、端をピンと伸ばしてから干していただくと、
きれいに乾燥することができます。


ロゴマークの硬さ
=
「ほぼ日」のロゴと「おさる」のタグが
拭くときに硬くて肌に障るので、切り取ってはずしました。
タグ等はタオルと違和感のない素材にしてください。

しっかりした刺繍のロゴマークを好きだという方も、
かなりたくさんいらっしゃったのですが、
社内で検討を重ねまして、
今回の販売から、ロゴのはいったタグを、
全て柔らかい素材に変更しました。

↑改良されたもの 旧来品↑

サテンの布地の両端をミシンで止めてあるだけなので、
前のカッチリとしたタグに比べて
ひょっとしたら「ものたりない」をお感じの方も
いらっしゃるかもしれません。
ただ、全体がますます
「やわらかい使い心地」になりました。


パッケージのにおい
=
タオルが届いたときに、
かわいいパッケージのビニール袋にはいってて、
すてきだと思ったのですが、
ビニールのにおいがちょっと強すぎました。

バスタオル フェイスタオル

プレゼントなどのときによろこばれる、
また、濡れたままのタオルをそのまま仕舞える、
というようなことも考えて、
ちょっと奮発してつくった透明のパッケージでしたが、
ここでも問題がありました。

初回の販売の時には、
生産のスケジュールがぎりぎりだったために、
袋ができてすぐに出荷となってしまい、
お届けしたときに、
ビニールとインクのにおいを
強烈に感じた方が多かったようです。
もうしわけありませんでした。

今回のお届けでは、
・いままでと同じ素材ですが、
 いろいろなメーカーのなかから、
 一番においの少ない素材を選びました。
・インクのにおいがしないように、
 袋の制作〜封入までの時間を十分とります。
ただ、使っている素材そのもののにおいは
ある程度以上は、どうしても無くならないものなのですが、
できるだけにおいを飛ばしてから
お届けできるようにさせていただきます。

※開封後のパッケージの使い道を、
いろいろな方に教えていただきました。
ご参考までに、列挙しておきますね。

・プールやジムにいくときに、
 水着など濡れてしまうものをいれていきます。
 ジップ付きなので、
 バッグのなかが水浸しにならなくていいですよ。
・書類を整理するのに使っています。
・旅行にいくときに、下着や靴下をいれたり、
 (汚れ物いれるのに丁度いいです。)
 化粧品をいれたりして使っています。
・PCを入れるのにジャスト!
 水分厳禁だから、雨の日にも安心。
・ただ単に、紙袋がわりに持ち歩いてます。
 要するに、意外と、かっこいいんです。


やさしい色のタオル
=
元気なチェックももちろん好きですが、
優しい雰囲気のパターンもあればいいのに。


前回の販売時に、親しみやすくてやさしいイメージの
ベビーピンクとベビーブルーが加わりました。
今回はさらに2種類、
上品な色使いの新色をご用意しました。

ベビーブルー ベビーピンク 
ガーゼ:
うすいブルーの無地
パイル:
うすいブルーの無地
ガーゼ:
うすいピンクの無地
パイル:
うすいピンクの無地
   
グレイスグレー   ラテ 
ガーゼ:
白とグレーのチェック
パイル:
グレーの無地
ガーゼ:
ベージュの無地(薄)
パイル:
ベージュの無地(濃)

もちろん、ハッキリとした色づかいのタオルも
ラインナップからはずしたわけではありません。
選べる範囲が、豊かになった「ホーム・シリーズ」に、
これからも、さらにご期待を。


ことば足らずですみませんでした。

こちらは、ページでも説明書でも
伝え方が不十分だったため、
届いたときの
「うれしい気持ち」を減らしてしまった部分です。


圧縮されて届きます
=
届いたときに、本当に圧縮されて、
ぺちゃんこだったので、
一瞬、本当に戸惑いました。

こちらは、工場から出荷されるときに、
発送場所まではタオルが段ボールにはいってやって来ます。
けっして、ぎゅうぎゅうに
押しつぶされているわけではないのですが、
どうしてもタオル自身の重みで、
ふんわりしたパイルがつぶれてしまいます。


上のブルーベリーが届いた時の厚さ。
下のラテが、1度洗濯をしてふっくらした状態。
(両方とも、同じように折り畳んであります。)


工場から出荷されるときには、
四国の山の伏流水で丁寧に洗浄されて、
出荷されていますので、
そのまま使ってもぐんぐん水を吸収してくれるのですが、
いかんせん、ペッタンコなんです。
ふんわりした手触りをお楽しみいただくためには、
どうぞ、一度洗濯をして、パイルをふんわりさせてから
お使いくださいね。
そして、不自然な色あせを防ぐために、
「蛍光増白剤」の入っていない洗剤を使って
(できれば)陰干しをしてくださると、
ますます末長くお使いいただけるようになります。


柔軟剤はなるべく使わないで!
=
一度洗濯してから使いましたが、
あまり吸水性もよくありませんでした。
もしかしたら、
洗濯の際は柔軟剤を使わない方が良いのですか?

はい。そうなんです。
柔軟剤には、実はふたつの性質があります。
ひとつは、繊維をふんわり柔らかくすること、
もうひとつが、「水をはじく」ということなんです。
だから、柔軟剤を使ってしまうと、
ふつうに洗うよりも、ふんわりとするのですが、
吸水性が落ちてしまうことがあるのです。

吸水性をお求めでしたら、
柔軟剤はお使いにならないほうが良いと思います。
「ほぼ日」の乗組員たちも、ずっと<やさしいタオル>を
使い続けていますが、特に評判のいい点が
「柔軟剤を使わないのに、しっとりやわらかい」
ということなんです。


参考までに、
皆さまにお届けする状態のタオル
(洗濯はしてません。) に、
水を落としてみたところを、
映像でごらんください。

水を吸うタオル
↑画像をクリック!



細かい繊維が出てきます。
=
使い始めの時に、特にガーゼ面から、
 細かい繊維が出てきて顔にくっつきます。

タオルの工場では、糸からすこしずつほぐれた
コットンの繊維が舞っています。
そして、織り上げるときにその繊維が
たくさん巻き込まれてしまうことがあります。
この繊維が、1〜2回の洗濯では落ちずに、
拭くときに、ちょっとづつ出てきてしまいます。
何回か洗濯していけば、巻き込まれた繊維は
落ちきってしまいますので、
拭くときに「繊維が出てきて顔に付着する」、
ということは無くなっていくと思います。
ちょっと気になることかもしれませんが、
あらかじめ知っておいてくださると、ありがたいです。




色落ちではないけれど。
=
特に濃い色のタオルを一番最初に洗濯したときに、
他の洗濯物が染まってしまったわけではないのですが、
洗濯の水に色がつきました。
色落ちするんでしょうか??


こちらも、上記と同じ理由で起こります。
工場で巻き込んで織った繊維が、
洗濯のときに、落ちてきて
洗濯の水が染まったように見えるのです。
(色が移るわけではないので、
 一緒に洗濯したものが
 染まってしまうことはありません。)

色止めをほどこしていますので、
濃い色でも、色落ちすることはほぼありません。
でも、 「万が一」ということもありますので、
届いて、初めて洗濯をするときは、
まずは<やさしいタオル>だけで洗濯をし、
様子をみていただけたら安心かもしれません 。


パイルが抜けやすい。

=
髪の毛を拭いているときに、
指輪のとがっているところに引っかけて、
パイルがつ〜〜っと出てしまいました。

<やさしいタオル>のパイル面に使っている綿は、
たいへん品質が良く、繊維の長さがとても長い、
「超長繊維綿」のピマ・コットンを使っています。

そして、この綿には、さらに、
「 LA(リキッドアンモニウム)加工」を
ほどこしています。
こうした特別な糸の特長は「ハリとコシ」。
そして、繊維自体のシワが少ないので、
「ツルツル、すべすべしている」のが特長なのです。
そのことは“とてもいいこと”なのですが、
パイルをふっくらと立ち上がらせてくれ、
ふんわりさせるという効果の一方で、
「糸がすべりやすい」ということにもなってしまうのです。
さらに、LA加工をしているので、
ループのよじれが少なく、堅くならないという利点の反面、
ループをひっかけてしまいやすいという点もあります。


LA加工前(側面)

LA加工後(側面)
加工後に糸がふっくら、ツルツルになっているのが
おわかりいただけると思います。

ふつうに洗濯したり乾かしたり、
日常使っているぶんには、心配いらないレベルですが、
ほんのちょっとだけ、
デリケートに扱っていただければ、と思います。

また、もしも飛び出てしまったパイル糸は
根元から切ってしまって大丈夫です。
それ以上、糸が出ていってしまうのを
防ぐことができます。


色によってタオルの柔らかさに違いがある?
=
濃い色のタオルのほうが、薄い色のタオルよりも、
硬いんですが、気のせいではないと思います。

どんな綿製品にも言えることなのですが、
濃い色の製品は、薄い色の製品にくらべて、
どうしてもほんの少し硬いのです。
かなり感受性の強い方だと、それを感じるのですね。
<やさしいタオル>も例外ではありません。
濃い色の製品には、繊維に
色を落ち着かせるために「色止め剤」のほかに、
「定着剤」というものを使います。
この定着剤が、繊維を
少しだけですが硬くしてしまう性質を持っています。
ただ、「定着剤」を使ったものと使っていないものの差は
とても微妙なものです。
濃いからといって、ばりばりに硬いというわけでは
全くありませんので、どうぞご安心ください。


思ったより‥‥

片面がガーゼであるという
特殊なタオルのために、お使いになった方から、
その厚さや軽さ重さなどに関する
感想のメールもいただきます。


=
ボリュームが出ないのは理解していますが、
手にしたときのずっしり感がもうちょっとあれば、
と思います。

<やさしいタオル>は片面がガーゼなので、
高級ホテルにあるような、
モッコモコの分厚いタオルでは無いんです。

ほぼ日が考えるいいタオルの条件は、
●肌触りがよいこと。
●吸湿性がよいこと。
●使ってるうちに古びないこと。
●洗いやすいこと。
●乾きやすいこと。
である、
というふうに考えたのです。
「ずっしり感」については、検討もされたのですが、
これを大事にすると、他の条件に響いてしまうので、
「軽さ」の方向で、いいタオルを追求することにしました。

「肌触りがいいこと」を実現するためには、
最高級のコットン(ピマコットン)を使っていますので、
「モコモコと厚い」わけではありませんが、
弾力のあるふわふわの手触りの
リッチ感はおたのしみいただけます。


=
ガーゼ面が思ったよりずっと硬くて
期待はずれでした。
ガーゼのハンカチのような感触を想像していました。

=
以前に同じような
ガーゼとパイルのタオルを使っていたので、
同じようなタオルだとおもって購入したら、
全然違いました。
ちょっと厚すぎると思います。


片面ガーゼのタオルは、
ガーゼ面の密度が、パイル面の密度にも影響する構造です。
ガーゼ面のやわらかさだけを大事にしてしまうと、
パイルのふわふわさは失われてしまいます。
<やさしいタオル>は、ガーゼ面の機能的なところ
(通気性、吸水性、さらっとした風合い)と、
弾力があってふわふわのパイルの両方を
欲張りに追及したタオルです。
そのために、「むこうが透けるような」ガーゼを
想像していた場合には、
違和感を感じられるかもしれません。
そのあたりのこと、お伝えしきれてなかったことで、
ご期待にそえなくて、すみませんでした。



以上のことをお読みいただいて、
「思っていたのと違うな」 と思われた方も
いらしたかもしれません。

<やさしいタオル>を使うお客様には、
たくさんの良いところと、それを実現するために
やむを得なかったマイナスポイントも、
お客様ごとの印象の違いも、
すべて知っていただきたかったのです。

ご購入を考える際は、
以上のような情報も参考にしてご検討くださいね。



いよいよ明日は、
スポーツシリーズのお値段を
お伝えすることができます!

このページへの激励や感想などは、
メールの表題に「タオルについて」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2004-05-11-TUE
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