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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第299回

ほぼ日編集部様

11月10日
のニュースから

これはほとんどの人が気がつかないだろうが、
アメリカではこういうこともあるんだと
思わせるベタ記事。
スポニチの4面に「メジャー短信」という11行の記事。

「メジャー拒否」

この短い見出しに魅かれてチョット目を止めた。
記事によればなんと、
アメリカ高校球界のナンバーワン右腕投手、
マット・ハリントン君(年齢は書いてないが、
きっと18歳ぐらいだろうな)がコロラド・ロッキーズから
ドラフト1位(アメリカの場合は1巡目と呼んでいるが)で
指名されたにも関わらず、これを拒否。
独立リーグのセインツという球団と契約したそうだ。
ロッキーズといえば吉井理人投手がいるチームで、
吉井投手は来季の残留が決定したばかり。
日本で言えば高校卒の松坂投手が西武との契約を拒否して、
台湾のチームと契約するようなもんだろうかね。
チョット違うか?
背後にどういう事情があるのか知らないが、
メジャーからの誘いを蹴るとは
ひょっとすると大物かもしれない。
今後彼の行方に注目。

朝日新聞の13面、「考古学が危ない 下」

先史考古学者、竹岡俊樹さんとの1問1答が面白い。
聞いているのは朝日の学芸部の記者、渡辺 延志さん。
ここでなぜ竹岡さんの登場なのかは
この1問1答の記事の横につけられている
渡辺記者の原稿に出ている。
「竹岡俊樹氏は、フランスで学んだ石器の形式学をもとに、
 藤村氏の発見した石器の不可解さを
 はっきりと指摘してきた。
 しかし、それが学界の内部の論争に
 発展することはなかった。
 記者自身、竹岡氏からの手紙を受け取りながら、
 その主張をきちんと受け止めることを怠った」
旧石器発見のねつ造事件は私達素人には突然の出来事で、
それこそなんじゃいな、これは、と
ただ驚くばかりだったんですが、どうやら問題の人物、
藤村新一さんの実績に疑問を抱く人が
ちゃんといたんだということがこれでわかる。

竹岡さんが言っているのは発掘された石器が
本当に旧石器時代の原人が作ったものかどうか、
きちんと鑑定する必要があるということです。
竹岡さんのこう言う言葉を聞くと新鮮ですね。
「原人は全身を筋肉に覆われた、私達から見れば
 怪物のような存在だったのですよ。
 腕の力は強いが、調整はできない。
 彼らが指先で小さな石を支えて、
 細い棒で押してはく離させ、
 矢じりのような石器を作ったなどとは考えられません。
 それができるようになったのは縄文時代、
 すなわち現代の私達と同じ人類なのです」
目からウロコ・・・
そうなんだ、石器の形状のチェックを
学者達がちゃんとやっていれば
こんなねつ造事件は起きなかったんでしょう。
それをいつの間にやら藤村氏を
『超能力者』に仕立て上げてしまった学界、マスコミなどに
大いに責任がありそうです。
いつもはこう言う真ん中のページは読まないあなたも、
騙されたと思ってこの13面の特集を読んで下さい。
渡辺記者が自分も竹岡さんから手紙をもらいながら
その主張に耳を貸さなかった事実を述べ、
反省していることは大いに評価できる。

こういう正直さというか、誠実さが
新聞の信頼度につながるのだと私は思う。
当時は藤村さんのお先棒を担いでいて、
今ごろは手の平を返すように
藤村バッシングに走っている人もいるでしょうから。

ここでいったん保存をかけて仕事へ
帰ってきてエネルギーがあればもう一本だあ・・・・

今帰ってきたのです。午前1時だ。
もう元気なし。ダメだなあ。
ではまた明日・・・・・

2000-11-11-SAT

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