1101
ほぼ日事件簿・こんなことでした

エイプリルフールの一問答。

こんにちは!
ほぼ日集計班のりかでっす。

「月面に着陸したアポロ11号が、
 信じられないものを見た」
のdarlingの答えは、いかがでしたか?
………ぞくっ!
じっくり想像して、味わってくださいね。
【4月1日掲載の答えはこちら(このページの下の方)。】

さて、みなさんから寄せられた
回答について、紹介します。
(※3月31日22時頃までに到着したものです。)

darlingの正解とみなさんの回答から思うのは、
この問題のポイントは、
「信じられないもの」を何にするか、ということ。
ただ突飛なだけでは、もの足りない。
さぁ、どうくるか?

まずその前に、3月30日の「今日のダーリン」を
見逃してしまった方、いらっしゃいますかー。
4月1日のエイプリルフールに向けて、
darlingがみなさんへ出したお題はこんな内容でした。

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日曜日の読者の皆さま、オッス!
夜中に仕事しててね、テレビが点けっぱなしになってて、
奥さんは、とっくに離れた部屋で寝てる。
そこに豪快なイビキが聞えたら、コワイぞ。
もちろん、離れたところで寝ている奥さんじゃないわけさ。
テレビは、イビキと関係ない番組だ。
・・・じゃ、なんだ、このイビキは?
どこの誰なんだ、このイビキの正体は。
天井裏なんてものも、縁の下もないんだよ、ここには。
仮にだよ、どこかに泥棒が潜んでいるとしても、
そういうやつが、イビキをかくほど眠っているか?

オチが気になるでしょ?

ほんとにわからないものね、考えても。
では、発表します。
オチもないし、そんな事実もなかったわけ。
ただ単に、こういう状況があったらどうだろと、
考えてみただけ。
実は、ぼくは、趣味でしょっちゅうこういうことを
考えて遊んでいるのです。
なんというか、日常的なイビキってものと、
もうひとつ日常的ないつもの夜中の仕事と、
組み合わせただけで、妙な感じを味わえるじゃないっすか。
昔のエイプリルフールのジョークのなかで、
大傑作があったんだよ。
それは、「月面に着陸したアポロ11号が、
信じられないものを見た」ってやつなんだ。
なにを見たんだと思う?
想像して、メールをくださってもいいですよ。
宛先はいつものpostman@1101.comです。
正解は、4月1日に発表します。
知っている人は、教えないでね。
なるべく楽しみたいから。
いいのが来たら、それも発表しますよ。

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とんちか、ひっかけか、はたまたなぞなぞか?
更新直後から、「のった!」という読者の回答が、
休日にもかかわらず、ぞくぞく寄せられました。

そりゃ驚くでしょう! と思わせる、
さまざま〜〜〜な回答から、どうぞ。

・「本日定休日」の看板
・Dr.中松のオリジナルを見た
・NOVAうさぎが踊っていた
・コカコーラの自動販売機
・あやしいイラスト入りのTシャツ、月面饅頭、
 月面絵はがきのいずれかを売るテキ屋さん
・アレを見た
・宇宙人が飛行士との対面をリハーサルしてた
・おかあさん
・「信じられないもの」と書いた紙があった
・かぐや姫
・ガチンコファイトクラブ
・カニとうさぎとサンタクロースが遊んでいた
・ゴキブリ
・スタバ
・「アポロ11号様」と書かれた紙切れを見た
・セーブポイント
・セブンイレブン月面店
・ソ連の旗
・ソ連の国旗かイラクの国旗
・「月面のアヌビス」を見た
・たった一人の住職が運営する映画館、
 「ムーン・シアター」
・アポロチョコ
・パーキングチケットの発券機
・バナナの皮
・バニーガール
・ピカチュウ
・ブラックホール
・ぺっちゃんこになった軍手(よく道路とかに
  落ちている感じのやつ)
・ポポロン(いちごチョコ)
・ほぼ日ラーメン
・マイケルジャクソンが歩いて(ウオークして)いた
・ママレンジ
・みたらしだんご
・ムーンライダーズさんのサイン会を見た
・ラーメン食べてる小池さん
・ラスベガスがあった
・宇宙飛行士が、ウンチを踏んだ自分の足を見てびっくり!
・宇宙飛行士の足跡とソ連の国旗
・怪物君
・絵の具(ビジリアン)工場
・既にソユーズのパイロットが到着していたが、
 待ちくたびれてウォッカでへべれけになっていた
・景色と思ったのは壁に書いた絵で、
 横に「出口」と書いたドアがあった
・月面に着陸したアポロ11号の乗組員たちは
 休憩時間にポーカーをやり、
 そこではじめてロイヤルストレートフラッシュを
 見たのだった
・私はうさぎだった
・糸井重里を見た(すいません)
・自分
・自分が赤ちゃんだった頃の家(HOME)
・自分たちのミイラがあった
・10年前の自分
・手が腫れたうさぎを見た
・上半身のみの自由の女神
・食べない鰻の部分がのった鰻重を見た
・森末さんの月面宙返り
・人より先にロケットで飛ばされたサルがいた
・既に中華人民共和国から『先行者』が
 月面に派遣されていた
・人気の無い月面で閑古鳥が鳴いていた
・世界を支える亀
・星
・星野(おじゃるまるに出てくるキャラ)が
 泣いているのをみた
・先客がいた!
・地球人の痕跡(アメリカの国旗が、すでに立てて有った)
・張りぼての地球
・坪いくらで月の土地売ります!とでもいう不動産屋
・当時宇宙開発を競っていたソ連の人がなごんでいた
・頭を打って星が見えた
・南こうせつ・伊勢正三・山田パンダの石像
・虹
・YahooBBのお姉さんが、モデムを配っている姿
・普通に生活してるサザエさん一家。
・母親
・夢を見てた
・連絡の途切れた、昔の彼女を見た
・風船おじさん
・モノリスのように静かにそびえたつ巨大な
 ニンジン一本。しかも沖縄産
・マギー司郎の月面三輪車マジック!!!
・鍋奉行
・阪神が18年前に優勝したときに
 道頓堀川に投げ込まれたまま、
 行方不明になっているカーネル・サンダースンダース
・妻の浮気
・道場六三郎
・明治製菓のアポロチョコレート
・地球は平らで、ゾウとカメが支えていた
・丸くない月
・青い空
・サンタクロース
・核戦争で破壊しつくされた地球
・観光地に置いてある、顔だけくりぬいてある看板


次は、回答が複数あった答えですー。

●TVクルー

・着陸の瞬間を撮影しようと待っていた
 テレビクルー
・「巻きでお願いします」と書いたフリップを
 持って岩陰にひそんでいるAD
・星空の背景を持った大道具さんがスタンバイしてた
・「オメデトウ、ご感想は?」とか、
 着陸の瞬間を撮影しようとしている
 各国マスコミ記者団の群れ
・NASAの職員が台本を持って待っていた
・テレビに映った自分たちの姿!
・マスコミのレポーターが待っていて、生中継された
・川口浩探検隊のカメラマン


うーむ。たしかにジョークとしては、
目に浮かんできそうでおもしろいですねぇ。

●月

月に着いたと思ったら、月が見えた!?
SFっぽいですね。何だか国家間の陰謀もにおいます。

●誰か先に来ていた地球人の痕跡

・アメリカとソ連以外の全ての国の国旗
・今は無き「電波少年」のゴールと書いた横断幕
・誰か前にきた人の足跡
・ジッポライターが落ちていた
・マクドナルドの空き袋か、ペプシかコカコーラの瓶か缶
・原始人の化石
・人間のうんこ
・人骨
・月面に置き手紙があり、「初の月面着陸おめでとう
  ニクソン」と書いてあった
・日本人観光客がいた


「わし、初めてとちゃうんかい…」。
とぼとぼと帰路につく、アポロ乗務員の姿が哀れです。

●他のアポロ

・すでに先回りして到着していた別のアポロ11号!
 きゃあ! じゃあ自分たちは一体何いー!?
・月面に、アポロ12号から28号までが
 揃って並んでいた
・月面にいるアポロ23号あたり


…うーん。よくわかりませんでした。
SFごころが足らないのでしょうか。

●うさぎ

かわいいドリーマーさんたちですが、
ジョークというにはちょっと弱かったからかも?

以上のほかにも、「宇宙人」、「マクドナルド」などに
複数の回答が寄せられていました。
「マクドナルド」と思いつくのは、
アポロで月でジョークならアメリカ〜ン!
ヘイボブ、うちのワイフが言ったのさ、HAHAHA!
という方でしょうか。違いますか。
すみません。こちらの想像力が暴走しました。

たくさんの回答をありがとうございました。
想像するのって、おもしろい!! ですね。

年に一度のエイプリルフール。
これを黙って見過ごすdarlingじゃあありません。
来年も、刮目して待ちましょう!

しかしながら、今日のdarlingの
最後のひとことが気になります。
(以上、全体がウソだったりしてね。ははは)

では!

【4月1日掲載の「今日のダーリン」】

1年ぶりのエイプリルフールです。
このところ、不況の影響などもあって、
だいたい1年に1回という傾向が続いているようです。
「四月馬鹿には、ミルフィーユを贈ろう」という
マヌケなキャンペーンも、
結局、全国的な慣習になりませんでしたね。
さて、エイプリルフールの名作、
「アポロ11号が月面で見た驚くべきものとは?」について、
約束どおりに発表します。
ぼくは、これを、ある雑誌で知ったのでした。
劇作家の唐十郎さんと、
地球物理学者の竹内均さんの対談でした。
唐さんが「アポロが月面で乳母車を見たという話ですが」と
話を切り出して、それに専門家の竹内さんが答える展開。
記憶があいまいなのですが、竹内均さんが、
その「乳母車の存在」について簡単に否定しなかったのが、
とても印象に残っていました。
唐さんも、事実としておもしろがって語っていたのですね。
「乳母車」ですよ!
読者から、たくさんの想像や推理が寄せられましたが、
「乳母車」以上の答えは、なかったと思います。
その時のぼくの印象では、
これ唐さんのオリジナルの発想だと思って、
「唐十郎ってスゴイ!」だったのですが、
あとで、この話は英国のエイプリルフールの傑作だと
教えてもらいました。
裏でも逆でもズラシでも無意味でもなく、
じわ〜〜っと、怖さを感じさせるこのセンスには、
脱帽しました。
この感覚を、その後、ぼくは『MOTHER』というゲームに、
なんとか取り入れたいと思って、やってみたつもりです。
少しできたような気がしていました。
それにしても、ありもしないことを考え出して
ほんとうに思わせて、しかも人を感心させる。
これ、難しいことだよねぇ。
(以上、全体がウソだったりしてね。ははは)

2003-04-01-TUE

TORIGOOE
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