「旧暦のしおり 2009」から、
秋分の日にちなんで、
旧暦のはなしをお届けします。
2008.09.23
ほぼにちわ、です。

「カバーの決め手」にたくさんのメールをいただいてます。
どうもありがとうございます。
お寄せくださったカバー選びの決め手は、
またあらためてご紹介しますので、
楽しみにしていてくださいね。

さて、今日は秋分の日にちなんで、
旧暦のはなしを少し。
「ほぼ日手帳」をいま現在すでに
使ってくださっているかたはご存知のことと思いますが、
「ほぼ日手帳」の1日ページには、
「旧暦の日付」と、旧暦に深く関係がある月の満ち欠け、
二十四節気(にじゅうしせっき)などが載っています。

旧暦というのは、明治時代初期まで使われてきた
日本の古い暦のことをさしています。
もう使われなくなった暦ではありますが、
いまよりも自然との距離が近くて、
月の満ち欠けや季節の移り変わりが
重要な意味をもっていた時代の暦です。
いまの暮らしのなかにも
旧暦を知っているとすんなり理解できる行事や文化が
たくさん残っています。
「ほぼ日ストア」でカバーセットあるいは手帳本体を
ご購入いただたかたに、もれなく進呈する
「ほぼ日ストア特典」のひとつ、「旧暦のしおり」は、
この旧暦を読み解き、活用するための
さまざまな情報をまとめています。

その「旧暦のしおり」で、
「秋分」の解説をみてみましょう。
秋分は、二十四節気のひとつです。

秋分 [しゅうぶん]
天文学的に言うと、太陽が秋分点を通過する日です。
昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
現在では、この日は祝日の「秋分の日」です。

秋分の日を境に、
夜のほうが長くなっていくというわけですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように
じょじょに暑い日が少なくなって、
これから秋が深まっていく、
季節の変り目と言ってもよさそうです。

もうひとつ、ふだんあらためて知る機会の少ない
二十四節気についての解説を「旧暦のしおり」から。

二十四節気
太陽のめぐる1年(1太陽年・1回帰年)を、
季節ごとのちがいまで計算にいれたうえで、
24にわけて設定されたもの。
24の区切りそれぞれには「啓蟄(けいちつ)や
「小雪(しょうせつ)」などの名前が
ついています。
こちらは、太陽の運行を元にした区切りなので、
現代のカレンダーでも、旧暦でも
「時期」は一緒です。

旧暦そのものは、月の満ち欠けを数えた暦ですが、
二十四節気は、太陽の運行を元にした区切り。
つまり、旧暦は月と太陽の両方が関係している暦、
ということなんですね。

月の満ち欠けの1サイクル(約29.5日)を1か月と
する旧暦では、1年12か月とすると354日で、
太陽の運行を基準にしたいまの暦(1年約365日)
には11日足りません。
そのまま年数が経つと、旧暦の日付は
季節とのずれが大きくなってしまうんです。
そのために、19年に7回、閏月(うるうづき)を加えて
1年が13か月になる閏年(うるうどし)として、
季節と暦のずれが少なくなるように調整していたそうです。
それでもまだ、季節と日付のずれがあるので、
季節感の指標として設定したのが二十四節気。
田植えや稲刈りといった農作業には、
なくてはならない指標でした。

そして、平成21年(2009年)は、閏月がある年。
ほぼ日手帳に旧暦の日付が表示されるようになってから
はじめての閏月です。
手帳の旧暦の日付、「旧:五月二十九日」の次に
「閏五月」がありますので、
お手元に手帳が届いたら見てみてくださいね。

旧暦には、まだまだ興味深いはなしが
いっぱいあります。
「旧暦のしおり2009」も、お楽しみに。