ほぼ日手帳世界一物語。

第十一回 すごいぞ! 3色ボールペン!!


ほぼにちわ、あややです。

「ほぼ日手帳2003」、
いよいよ佳境に入ってまいりましたっ!!
本日は、まず、お話をはじめる前に、
もう、いきなり、こちらをごらんいただきましょうっ!



*ボールペン完成予想図!


おーほほほほほっ。
すごいでしょ、すごいでしょ!!
かっこいいでしょ〜〜??
これが、な、なんと、
「ほぼ日手帳2003」を買うともれなくついてくる
おまけのボールペン
なのです!
いや〜、我ながら、おまけとは思えませんわっ。
たまりませんわね〜〜。

このボールペン、デザインもさることながら、
ものすごーく、スペシャルなボールペンなのです!
本日は、そのお話をさせていただきますっ。


難儀していた“紙問題”。
結論は、

“トモエリバー”と同じ材質で、
インクの乾きさえよければ、理想的。


ということでした。
その結論に対して、darlingが下した大英断とは・・・

実際、そんな紙は存在しない。
 だったらさー、もう、いつまでも、
 ないものを探していてもしょうがないだろ。
 いっそのこと、ここは、発想の転換をしてさ、
 “トモエリバー”に書き込んでも、
 おもてうつりしない
 ペンをおまけでつけようぜ!
 それで、“このペンを使ってください”
 っておねがいしようよ」

というところまでが、昨日までのお話でした。
さてさて、おまけのボールペンとは、
いったいどんなボールペンなのでしょう!?


●世界一のペンを探す旅へ

そんなdarlingの男前大決定を受けて、
世界一のペンを探す旅”がはじまりました。
で、でも、“ペン”とひとことで言っても、
油性とか中性とか水性とかいろいろあるし、
シャープペンやらボールペンやら
万年筆なんてものもあるし・・・・。
ううむ、道のりはなかなか険しそうですわ〜。

と、さっそく、立ち往生しかけていたところ、
文具メーカーが一同に会する、
“文具ショー”なるものが近々開催されるらしい、
との“耳寄り情報”がとびこんできました。
この“文具ショー”とは、
世界各国の文具メーカーさんが、自社の商品を
こぞって発表する展示会なのです。
これは、何はともあれ、行ってみるしかないわっ。
わたくし(あやや)、さっそく、
クールな姉さま・クサナギさんと
東京ビックサイトで開催されていた、
“文具ショー”に出かけていきました。

“文具ショー”の会場は、とにかく広い、広すぎっ。
だって、世界各国の文具メーカーさんが集まって、
展示する場なんですものね。
そりゃ、壮大にもなりますわよね。
そんなわけで、どっから見たらいいのかわからぬまま、
素人なりの真剣なまなざしで、
各メーカーさんのブースをまわっていたところ、
1本のボールペンに出会ったのです!!


●おそるべき、書きやすさ!

それは、“オート”さんという文具メーカーの
ボールペンでした。
わたくし、オートさんのブースに伺うまで
正直申しまして、
「ペンって言ったって、そんなにメーカーごとに
 大差はないわよね〜」
なーんて、のんきに思っておりました。
しかーし、それは、大いなる間違いでした。
この“オート”さんのボールペンを手にしてみたところ、

とにかく、書きやすい!

のです。
いや、これは、ほんとーに、大げさではなく、
最初に、このボールペンで書いたとき、
「なんなんじゃ、これは!?」
と、とにかく、びっくりしてしまいましたっ。
もう、これぞ、一目ボレです。
恋愛もそうですが、
「これだっ!」というものに出会ったときの
電流が走るような衝撃ってあるでしょ??
まさに、その状態でした。
この時点で、心は、ほぼ決まりでした。

そんな興奮状態のまま、わたくしたちは、
明るいビルに戻って、
さっそく、darlingや「ほぼ日」スタッフのみんなにも、
そのボールペンをためしてもらったところ、

すごい! なんなんだ!
 この書きやすさは!?


と、やっぱり、みんなも大興奮!!
自分でつくったかのように「そうでしょうそうでしょう」と、
得意になるわたし....。
もちろん、他のメーカーさんのペンも
いろいろ検討してみましたよ。
でもね、やっぱり、この“書き心地”に勝る衝撃は
他のペンにはなかったのです〜。

そんなわけで、さっそく、オートさんに連絡して、
明るいビルに来てもらうことにしました。
そして、訪れたのが、長尾さんという営業マンの方でした。


オートの長尾さん

この長尾さん、
見た目はとってもダンディで素敵なおじさまなんだけど、
“これぞ、営業マン”ビジネスマンガに登場しそうなイメージ。
しゃべり出すと、とにかく“営業トーク炸裂”の
ものすごーいキャラが濃い方なのです!
しかも、生粋の“九州男児”。
オレに、すべてまかせろっ!”と言わんばかりの迫力で、
とっても頼りになるんですよね〜。


●書きやすい! “ニードル型”

わたくし、長尾さんにさっそく聞いてみましたっ。
はじめて、オートさんのボールペンに出会ったとき、
とにかく、その書きやすさに
びっくりしてしまったんですけど、
どうして、こんなに書きやすいのですか?

「それは、まず、ペンの先が
 ニードル(針)型になっている

 ことがポイントです。」


   砲弾型    ニードル型
 
そうです!
ペン先が、ふつうのボールペン(砲弾型)と明らかに違って、
針のような形をしているんです。
わたくし、そこがすごーく気になっていたんです。
ペン先ががニードル(針)型になっていると、
どんな点がいいんですか?

「ふつうの砲弾型のペン先のボールペンだと
 寝かせて書いたりすると、
 インクがかすれたりしますでしょ?
 でも、ニードル型のペン先なら
 インクがかすれにくいんです。
 あと、砲弾型にくらべて
 ニードル型だと、先が細いので、
 シャーペンで書いてるような
 鋭い感覚で細かい文字が書けるし、
 複写式の伝票を書いたりするときにも、
 下にちゃんと写るようにはっきりと書けて、
 定規なんかで直線を引いたりするのも、
 安定した直線が引ける
という特長があるんです!」

なるほどー。
よく、ボールペンなんかで
インクがかすれちゃったりして、
「あれ? もう寿命かな?」
なんてことがありますよね。
でも、このボールペンだったら、
インクがかすれたりすることもないのね〜。
すばらしいわ〜〜。
でも、ペン先が細いと、
折れてしまわないか心配なんですけど・・・

「それは、ご安心ください。
 従来のニードル型のペンだと、
 2つの部品を組みあわせて作られていたので、
 筆圧が強いと接続部に負担がかかって
 ペン先が曲ったりする心配があったのですが、
 うちのニードル型は、1つの材料を削り落として、
 作ってるから、強い筆圧でも
 ペン先が破損にしくいんです!


おお!
細くても、強いペン先だったら安心!!
じゃあ、すらすらなめらかに書ける“書き心地”も
この“ニードル型のペン先”のおかげなんですか?

「それは、違います。
 このなめらかな書き心地は、実は、
 うちが独自に開発した
 “インク”に秘密があるんですよ。ふふっ」


●油性なんだけど、水性の書き味!

どんなインクなんですかー??

「“ソフトインク”というインクなんですが、
 そもそも書き心地のなめらかさというのは、
 インクの“粘度”の問題なんです。
 インクには、ご存じのように、
 油性、中性、水性ってあるでしょ。
 油性は、油が多い分、粘度は高くて、
 水性は水っぽいから粘度が低いんです。
 で、粘度が低い方が、当然、なめらかなんです。
 だから、なめらかさで言ったら、水性なんですよ」

がーん・・・・。
たしかに、ふだんペンを使っていても、
水性のものは、なめらかで書きやすいけれども、
そもそも、今回のボールペンは、
インクがにじまないでおもてうつりしないためのペン、
ということで探しているんです。
このボールペンがこんなにも、
なめらかな書き心地ってことは、
もしや、水性!!??
水性だと、また、おもてうつりしちゃう!!

「まあ、まあ、人の話は最後まで聞きましょう。
 うちの“ソフトインク”は、なんと油性なんですよ!
 油性なんだけど、
 水性ペンの様な、なめらかな書き味で
 力を入れずにすらすらと書けるようなインク

 を追求した結果が、このインクなんですよ!」

なんですって〜〜!!
水性ペンのような、なめらかな書き味で、
しかも油性なの〜〜!

すごい、すごすぎるわっ!!
油性だったら、
インクがにじむって問題もないんですね!


●3色なのに、4本分!!

さらに、長尾さんからスペシャルな提案が・・・・

「実はね、みなさんに
 おすすめしたいものがあるんですよ。
 この3色ボールペンです!」

長尾さんが取り出してきたボールペンは、
一見、ふつうの3色ボールペン。
でも、よーく見ると、インクは3色なんだけど、
4本分のペンが入ってる。
あれれ???

「色は、たしかに、赤・黒・青の3色です。
 ふつう4色ボールペンだと、
 赤・黒・青・緑でしょ。
 でも、そうすると、緑だけがあんまり使わないから、
 インクが減らないんですよ。
 そこで、うちでは、一番多く使う
  “黒”を2つ入れたんです。
 しかも、0.5ミリのものと0.7ミリのものの
 2種類なので、ふつうに書くときは、0.7ミリを、
 細かい字を書きたいときは、
 0.5ミリの“極細”の方を使ってください!」

きゃーー!!
すばらしすぎる〜〜!!
たしかに、色は3色あれば十分だわ。
だったら、いっぱい使う黒のインクが2つ入っていた方が
とってもありがたいですわ〜〜。
なんて、ご親切なボールペンなの!

そんな、スーパーなボールペンを前に、
よろこびまくるわたくし(あやや)を前に、
長尾さんは言いました。

「書きやすさ、使いやすさ、
 “世界一のボールペン”だと自負しておりますっ!
 ふふふっ」

出た! “世界一”!!
待っておりましたわよっ、その言葉を!
世界一の手帳”に、
なんと、“世界一のボールペン”がおまけでつくなんて!
もう、もう、もう、たまらなすぎる〜〜っ。

最初にお見せしたデザインを
さらに、もういちど駄目押しでお見せしちゃいます!!
だって、もう、かっこよすぎて、
見せたくってしょうがないんですもの〜〜!!





何度も申しておりますように、
このボールペン、
あくまでも“おまけ”でございますっ。
「ほぼ日手帳2003」をご購入してくださった方に
もれなくついてくるのですよ〜〜!!
なんて豪華なの〜〜。


もう、ここまできますと、
みなさまが本格的に気になり出すのが、
発売日”ですよね。
それは、明日、大発表いたしますっ!!
どうぞ、お見逃しなく!

では、また明日・・・

2002-10-10-THU

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