(2004年5月28日の「今日のダーリン」)

そのうち収録した話は、TBSラジオから流れるのだけれど、
予告がわりに言っておきますね。
『ザ・チャノミバ』のゲストは春風亭昇太さんでした。
彼がまだ東海大学の学生だったころ、
お笑い番組に素人として参加して、
みごとにグランドチャンピオンになったのですが、
そのとき、審査員席に、ぼくはいたのでした。
じょうずじゃないのに、おもしろい。
グランドチャンピオンになるくらいおもしろい。
それが当時の昇太さん(まだ本名だったけど)でしたが、
そのときの、いい意味での素人っぽさを、
表現の武器にして、実におもしろい落語家になりました。

先日も、いまあらためて落語に夢中になっている
笑福亭鶴瓶さんが、「昇太はすごい」と言ってましたが、
上手に見せないで、しかもおもしろいというのは、
笑いの世界にいる人なら、きっと憧れのスタイルです。
もう44歳になったというのに、なんですかあの軽さは!?
大学生の子どもがいても不思議はないくらいの年齢で、
なんでしょう、あの「目下」な感じは。
ぼく自身も、けっこうそういう居方が憧れだったので、
彼の「飛び抜けた子分肌」の輝きを見せつけられて、
ちょっと嫉妬さえしてしまいましたとも。

番組収録が終わって、ちょっと話したのですが、
「ほぼ日」主催で『春風亭昇太ひとり会』をやったら、
きてくれますか、「ほぼ日」のお若い皆さま。
たぶん、場所はどうしても東京になると思いますが、
これを機会に落語に親しみたいという希望者が
ある程度の人数集まれるようでしたら、
実現に向けてがんばってみようと思います。
そのあたりのことについて、メールください
それを読んでみてから、おそるおそる企画を立てます。
ちなみに、昇太さんとぼくとで意見が一致したのですが、
落語をまったく聞いたことのない人が、
最初に聴くのに最適なのは、
「立川志の輔」さんではないか、と。
『はんどたおる』のような新作入りのCDが、
よいのではないだろうか、ということになりました。

やってみたいなぁ、「ほぼ日寄席」。

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