5月に完売した10 TAROと
今回はじめて販売する1TAROの、
お申し込み受付をスタートしました!

このふたつのコインの利益
(売り上げから原材料費、梱包費、
 税金など諸経費を引いたもの)は、
これまでと同じく、
岡本太郎さんが38年前に描いた巨大壁画『明日の神話』
修復や運搬、展示、保管にかかる費用に役立てるため、
財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団に
全額寄付します。

今回製造するのは
10 TARO、1TAROそれぞれ10000セットずつ。
7月前半に出荷を開始する予定です。
TARO MONEYの素材や、そのほかの特徴については
こちらにまとめています。
どうぞご一読くださいね。

お申し込みは、このページの右上にある
グリーンの丸いボタン「お申し込みはこちら」を
クリックしてお進みください。

今回は、数えると
第3次販売ということになるのですが、
大きく変わったポイントがあります。
それは、パッケージです。
(パッケージのデザインは、現在作成中のため、
 今後、変更になる場合があります)

第3次販売以降は、
壁画『明日の神話』公開後のお届けになることを考えて、
『明日の神話』をごらんになるときに
持ってたのしいと思っていただけるような
デザインにしました。


弟分の、1TAROのパッケージは、
遊び心いっぱいの元気な黄色にしました。
『明日の神話』と対になる作品と言われている、
『太陽の塔』が大きくプリントされています。
コインの片面に刻印されているのは、
岡本太郎作品のなかでも
「かわいい」と人気の『午後の日』。
太郎さんのお墓にもなっている作品です。


TARO MONEYのスタンダードコインである
10 TAROのパッケージには、
『明日の神話』がプリントされています。
第1次、第2次販売のパッケージは
黒を基調としていましたが、今回は、明るい白です。
コインの片面に刻印されているのは『太陽の塔』です。

TARO MONEYは、
7月8日にベールを脱ぐ『明日の神話』のことを
伝えながら誰かに渡したりできるように、
パッケージごと4枚に分けることが
できるようになっています。
いろんな人のところでTARO MONEYが
すこしずつ流通して行くといいな、と思っています。
そこで、私たち「ほぼ日」も、
岡本太郎さんのことをお話ししながら
TARO MONEYを配って(あるいは売って)
いこうと思います。

TARO MONEYを買ってくれそうな方は、と、
アタマをめぐらせてみました。
やはり、まず最初に思い浮かぶのは
岡本太郎のコンテンツ「なんだ、これは!」で
「TAROの遺伝子」として登場していただいた
みなさんです。
まずは、この方にご連絡してみました。



この、いまにも2000円を
差し出そうとなさっている方は、
ひげが多少ぼそぼそになっていますが、
イラストレーターのみうらじゅんさんです。

「はい、2000円ね。
 寄付でしょ? どうぞお納めください
 はい!」



片手に2000円、片手にTARO MONEY1セット。
はからずも大仏さまみたいなポーズに
なっていらっしゃいますよ。
ほんとにスッと買っていただいたので
少々びっくりしました。
さすが「TAROの遺伝子」でいらっしゃいますね。

「勢い込んで来るから、
 断ったほうがめんどくさい、という雰囲気が
 するんだもん!」

‥‥申しわけないですが、
この際は、ご好意にどんどん甘えることにします。
で、ですね、このTARO MONEYは、
4つに切ることができますから
どなたかに配ってくださいね。

「マニアは、切らないよ」

え?
そんなことをおっしゃらずに、
そういう性格のものなんですから。



「記念コインって、すごいんだよ?
 マニアのあいだでは。
 これ第1次プレスとかいうやつでしょ?
 んで、ミスプリとかあるんだ、きっと」

ないです、ないです。

「そういうのに価値が出るんだから」

価値は出ません(キッパリ)!!
そうとうな数をつくってますので。

「マニアじゃない人に何を言われてもねえ。
 とにかく、これは、このビニールに入ったまま
 とっておきます。
 こういうことで俺はいろいろ
 後悔してきたんだから!」

これは開けてナンボの製品なんですよ。
開封しないと見られない、
登録ナンバーというのがありまして、
名前をweb上に登録できるんです。

「あっっ、そんなんして!
 価値が上がっちゃうよ、品番は!」

ですから、品番じゃないんですって。
開けてください!

「じゃあ、死ぬ前に開ける」

では、個人的に買ったTARO MONEYを
みうらさんにいまさしあげますから!
これを開けてください。

「だめだめ、そんなん、
 迷っちゃうから、だめ!」

おっしゃってる意味がわかりません!

(という押し問答で10分経過)



「じゃあさ、この表面をコピーして、
 会う人会う人に配るよ。
 糸井さんとこで売ってるらしいよって、
 言ってまわるからさ。
 白黒コピーだけどさ」

開封厳禁、という、よくわからない決まりですが、
それがコレクター魂のようです。負けました。
みうらさんはマニアな人だ、ということを
すっかり忘れてしまっていました。
でも、コピーを配って
太郎さんの話をしてくださると
約束をしたし、よかったよかったです。
そして何よりも、みうらさん、
寄付をありがとうございました!
しっかり2000円を持って帰ります!

さて、だれか、TARO MONEYを
配りそうな人は‥‥
言うことを聞いてくれそうな人は‥‥と、
次にアタマをめぐらせてみました。
います!
おなじ「TAROの遺伝子」のひとりで、
第1次販売のTARO MONEYを
初日にガッチリ買い込んでいたあの方が!
みうらさんの事務所を出て
地下鉄の駅まで歩くあいだに、電話です。
番長、たしかTARO MONEYを
買ってくださってましたよね?
「なになに? TARO MONEY?
 配ってるよ、めっちゃ!
 キャハハハ!!」
さっそくお会いする約束をしました。
続報、また、お伝えしますね!


2006-06-06-TUE

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