大橋歩さん & 伊藤まさこさんと ほんとうにほしいタオルのはなし。 おまたせしました、「やさしいタオル」再始動です。

その7 タオルケットをつくってください。
伊藤 さきほども出ましたけれど、
「やさしいタオル」って
赤ちゃんにいいですよね。
出産祝いとか。
30ぐらいのお友達が
今すごく産んでるので、あげたいですねえ。
糸井 器用な人だったら、
これでおくるみ的なものを
ササッと作っちゃうとか、
そういうこともあるのかもしれないね。
伊藤 クルマ乗ってる時の
肌掛けみたいにしてもいいし。
大橋 そうそうそう。要りますもんね。
絶対1枚は持って歩きたい時に、
この軽さと、かさだと、
すごくいいですよね。
伊藤 そうですよね。
ほぼ日 じつはそうやって使ってくださってる方、
すごく多くて。
そういう時、こんどは、
柄が入ってるといいんですよね。
お洋服の感覚なんですね。
伊藤 私、娘がちっちゃい頃、
正方形のタオルの角に三角形の布がついてて、
そこに赤ちゃんの頭を入れて、
くるむというのを使っていました。
すごく便利でしたよ。
もちろんオトナの
お昼寝とかもいいですね。
ほぼ日 いいですよ。暖かいですよ、すごく。
伊藤 ねえ。お腹にぽんと乗せて。
‥‥そうだ、タオルケット欲しい!
糸井 タオルケット。
検討したことはあったんですけど、
とても高くなっちゃうんです。
いいものを作ろうと思うと、
どんどん高くなっていくんですね。
そうすると、
「ほぼ日のものはどんどん高くなってる」
って言われるのがいやで、
ビビっちゃうんですよ。
大橋 (笑)
伊藤 でも、タオルケットがこの薄さだと、
しょっちゅう洗えますよ?
糸井 そうですね。そうですね!
伊藤 けっこうタオルケット洗う時って、
お天気と自分の忙しさとやりくりしながら
「今日だ!」みたいな日に。
糸井 そうだそうだ。
伊藤 これだったら‥‥
糸井 よく乾きますから、
朝洗ったら夜もう使えるかもしれないね。
伊藤 うん。
タオルケット欲しいなあ。
糸井 そう言われるとなあ。
大橋&伊藤 ふふふ(笑)。
ほぼ日 考えてみましょう。
とても高い糸なんですが、
ためしてみる価値はありそうです。
伊藤 うん。なんか触ったらすごいいいなあって。
気持ちいいなあ。
糸井 そうか、その時には
ごわごわじゃダメですね、思えば。
大橋 それはごわごわではダメです。
お風呂から上がった時には、
ごわごわ感がいいんですけれど、
ほかにそのタオルを使うっていう気は
ないですもんね。
伊藤 うんうんうん。
糸井 これ、枕の上にスッと敷いても
すごくいいです。
伊藤 確かにごわごわのタオルは
敷かないですもんね。
ほぼ日 その目的で、旅行に必ず持っていくんです。
ホテルの枕が
とても親しみがあるものに変わりますよ。
大橋 ああ、そうねえ、わかります。
糸井 あと、犬を洗ったあと
拭くのはものすごくラク。
伊藤 もったいない(笑)。
でもかわいい。
ほぼ日 読者のかたでも、思い切って
愛犬用に使ってるという方が、
いらっしゃいましたよ。
新品をぜひとは申しませんが、
「やさしいタオル」、古くなったら、
いろんな用途に使っていただきたいです。
糸井 台ぶきんなんかもいいよね。
伊藤 糸がぴろーんって出たりしないんですか。
ほぼ日 使用による変化はあります。
とくにパイルはどうしても、
ちょっと引っかけたりすると
糸が出ることがありますよ。
それは切って使ってくださいって
言っているんですけど。
伊藤 なるほど。
ああ、これでタオルケット‥‥。
糸井 伊藤さんタオルケットのことばっかりだ(笑)。
伊藤 タオルケットのことで頭がいっぱい!
大橋 (笑)
伊藤 じつは、カシミアの毛布を買ったんですよ。
糸井 ああ!
伊藤 そうしたら、ものすごく
寝る時に贅沢な気分になって、
気持ちいいし、そういうものって
寝る時には大事だなと思って。
同じような意味で、
「やさしいタオル」のタオルケットがあったら
すごくステキ、と思いました。
糸井 わかりました。
糸の分量がそうとうかかるので、
それが原価をあげる原因なんですが。
ほぼ日 単純にバスタオルの5倍の糸代がかかるので。
かけ算すると‥‥。
大橋 はぁー!
伊藤 そうか。
ほぼ日 じつはパイル面のほうの糸は、
特別な加工をして作っているものなんです。
通常の、おそらく10倍の値段のする
糸なんですよ。
伊藤 えっ! えっ!!!
ほぼ日 「やさしいタオル」の販売価格も、
お店に卸したりしたら成立しない。
直販だからできている、という感じなので。
糸井 でも、タオルケット、
受注生産もありうるしね。
伊藤 うんうん。ぜひ。
糸井 本気で考えます。
伊藤さんのタオルケットへの
強い思いは伝わりました。
大橋 (笑)
伊藤 うん。欲しいし!

じつは「やさしいタオル」のタオルケットは、
以前、試作をしたことがありました。
でも、商品化には思い切れなかった。
ビビっていたんですね。
でも、伊藤さんに背中を押していただいて、
前に進める気持ちになりました。
というところで、次回最終回へとつづきます!
2010-10-12-TUE

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