翻訳前のアメリカ。
そのあたりのこと、現地ではどんな感じ?

 
第三回配信
えひめ丸事件/誠意の正体  その1

えひめ丸の衝突事故で米軍および米国政府は、
意外なほど誠実な対応を見せていると思います。

現在、在日米軍の兵員が強姦事件をおこそうと、
連続放火事件をしでかそうと、
検察が起訴するまで犯人の身柄は、
日本側へ引き渡されません。
そればかりか、95年に沖縄駐留の米兵員3人が
女子中学生を乱暴した事件の後、
当時の太平洋司令官リチャード・マッキィは、
「(犯行に使った)レンタカーをかりる金で、
売春婦が買えたろうに」
とコメントし直ちに更迭されています。

日本の納税者は 思いやり予算とやらの名目で
在日米軍駐留のために人件費を中心として
毎年2500億円近いお金を負担しています。
(在日米軍に対する総負担額は約6000億円)
マッキィさんは極めて下品かつ無神経な表現で、
思いやり予算の"正しい"使い道を例示してくれたわけです。
最近も「ばかな弱虫」と本音をもらした、
沖縄米軍の司令官がいましたが、
これが日本の納税者についての発言でなかった
というのは意外ですらあります。

このように米軍が日本で事件をしでかしたときの対応は、
非協力と傲慢がベースになっているというのが
私たちの経験にもとづく実感だったと思います。


あくまで比較問題ですが、こういった経験からしたら、
えひめ丸の事故に関しての米国政府と米軍の対応は、
気味が悪いほど誠実だと思いませんか。

事故の翌日10日にはW!大統領が遺憾の意を伝え、
同日パウエル国務長官も遺憾の意を伝え、
フォーリー駐日大使は天皇陛下へ陳謝しています。
W!大統領の親書を携え来日したファロン特使は
M?だの被害者のご家族を訪問し謝りつづけています。

事故調査の状況で言えば、
すみやかに潜水艇が沈没したえひめ丸の映像をとらえ、
同クラスの原潜の司令室が公開され、
米国家運輸安全委員会(NTSB)と海軍両方での
調査がすすんでいます。

唯一、グリーンビルのワドル前艦長だけが、
事故の半月も後に弁護士通しで「遺憾」声明を出し、
NTSBの尋問を拒絶し、
軍の審問の引き伸ばし作戦にかかり…と
「米軍らしい」行動をみせているのが目立つくらいです。

81年に米潜水艦ジョージ・ワシントンが東シナ海で
日昇丸という日本の貨物船に浮上中衝突し、
日昇丸は沈没し2名の方が亡くなられたそうですが、
そのときはこんなに謝ってもらってないですよね。
当逃げだったにもかかわらずです。


     何が違うのでしょうか?


この事故をアメリカ社会の文脈で考えてみると、
理解できる部分があらわれてくるように思えるのです。

*W!とM?についてご不明な方はお手数ですが
第一回配信をご覧ください

(その2へつづく)

2001-03-01-THU

BACK
戻る