生瀬勝久×笑福亭鶴瓶 『鼻緒から。』
本番直前、舞台裏で、 生瀬さんと鶴瓶さんがはじめて顔を合わせる。 この映像は舞台上のモニターに流れていて、 観客はここではじめてその日のゲストを知る。
舞台はホテルのロビー。 なにやら困った様子をつくろいながら、 相手の出方を見る鶴瓶さん。 ところが生瀬さんは、 「やりますか‥‥」と どんどん「なにか」を進行させていく。 しかし、その「なにか」は まったくわからないままで‥‥。
鶴瓶さんは、どうやら、 結婚式をやめさせるための偽装屋を演じている。 ところが生瀬さんはまったくそれを理解せず、 鶴瓶さんに謎の練習をやらせ続ける。 あまりの行く先の見えなさに、 「こんなことが何になるんですか」と 鶴瓶さんが訊くと 生瀬さんは、鶴瓶さんにだけわかるように、 ものすごい形相でつぶやいた。 「‥‥なんにも‥‥ない‥‥」
すったもんだのすえ、 ふたりが舞台上からいなくなって ようやく即興劇は終了。 拍手の中、舞台に再登場した生瀬さんは こんなはずじゃなかった! という表情で叫ぶ。 「おかしい! おかしい! おかしい!」
(続きます)