| 安斎 |
でも、芸人さんじゃなくても
たいがいはそうだよなぁ。
片方が頭脳だと
片方が寝るよね。 |
| 片山 |
まぁ、そうですよね。 |
| 安斎 |
だってさ、完璧に全部をまかされたら
寝てられないじゃん。 |
| ボーズ |
そうか‥‥。
完璧にアニにまかすってことですね。 |
| アニ |
仕事を？ |
| 安斎 |
スチャ（スチャダラパー）で完全に
アニくんにまかせるときって？ |
| ボーズ |
いままで何回か、シンコと相談して
アニにまかせてみよう、というようなことを
やってみたことがあるんですが、
やってるうちに
ぜんぜん大丈夫じゃなくなってきて、
結局僕とシンコがやってるじゃん、
という結果になったので、
それ以来は、ありません（笑）。
先に僕らが
待てなくなっちゃうんですよ。
 |
| 安斎 |
寝るにはもってこいの環境だよね。 |
| ほぼ日 |
安斎さん、今日そのセリフ３度目です。 |
| 片山 |
でも、アニさんが、ご自分で
率先してやられることって
仕事以外では、ありますよね？ |
| ボーズ |
あ、自分で率先することは
集中して、やってるよ。
なんかのビデオをずっと編集してるし。 |
| 安斎 |
おおお。あるんじゃんねぇ。 |
| アニ |
（いばって）ありますよ。
 |
| ボーズ |
そりゃだから、 |
| アニ |
ムダなことですよ。
趣味です、趣味。仕事じゃない。 |
| ボーズ |
アニがテープでずっと録音してるから
なに録ってんのかな、と思ったら
おならのテープでさ。
ガチャ。 |
| アニ |
ブー。 |
| ボーズ |
ガチャ。 |
| アニ |
ブー。
 |
| ほぼ日 |
ご自分の？ |
| アニ |
自分のですよ。 |
| 安斎 |
人のはむずかしいでしょう。
 |
| ボーズ |
そういえば、メンバーのシンコが
アニに怒られたことがありまして。 |
| 安斎 |
うんうん。 |
| ボーズ |
どうやらアニのカメラで
「撮っていい？」とか言って
即座にパシャッと１枚、
撮っちゃったらしいんですよ。
アニが、それを「あ！ あ〜〜〜！」って
すごく怒ったんです。 |
| 片山 |
なんでですか。 |
| ボーズ |
街に出て、看板に描いてある文字を
「あ、い、う、え、お」って
50音順番に撮ってたんだって。
それをシンコに途中で遮られて、
俺の芸術が！ みたいに怒ってた。 |
| 一同 |
爆笑 |
| 片山 |
どこまで行ってたんですか？ |
| アニ |
「さ」ぐらいまで行ってました。
フィルムのベタ焼きに
したかったんですけど。 |
| 安斎 |
ああ、いいね。
そりゃ、ベタにしたらいいもんねえ。
文字のかわりに何が写ったの？ |
| アニ |
しょーもない、シンコの
スナップ的なもんでした。 |
| 一同 |
爆笑 |
| ボーズ |
でもね、僕はこれまでアニをずっと
否定しづつけていたんですけど、
実はそれは
「こうなりたいのになっちゃいけない」
という戒めのようなものがあったからかな、
と思うんです。 |
| アニ |
早くこの境地に来ればいいのに。
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| 安斎 |
つねに上だ。 |
| ボーズ |
だめですよ、肯定しちゃ。
だってほんとうに、
「アニ」という職業って、
こういうことですからね。
でも、スチャダラパーみたいなものが、
なんだかずっとやってこられてるのって、
アニの楽天的な、
「え？ なんで俺らがダメなのよ？」
「俺らこんなすごいのに、なんで？」
に救われて、ここまで来たのかもしれない。
いちいち、アニなんですよ。 |
| ほぼ日 |
ほんとうに３人で心配したことって
ありますか？ |
| ボーズ |
いや、完全に３人で
テンパったことはないと思う。 |
| アニ |
そうだよね。
３人いるとやっぱ、１人は平然としてる。 |
| 安斎 |
だって、みんなでパニクってたら、
なんにもできるはずないもんね。
自分のなかの「アニ成分」を起こさないと。 |
| ボーズ |
そうなんですよね。
「みんなの中にアニはある」ですよ。 |
| アニ |
それってちょっとヤバイじゃないっすか。 |
| 安斎 |
これは、ボーズくんが作った人格かもね。 |
| ボーズ |
そうじゃなかったらアニ、
なにやってんだろう。 |
| アニ |
なにかの袋づめとかしてるかなあ。 |
| ボーズ |
意外と得意で、意外と食えたりして。
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（つづきます！）
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