経済はミステリー。
末永徹が経済記事の謎を解く。

号外 御無沙汰してます!


「ほぼ日」読者のみなさま、
そして、このコーナーを楽しみにして下さるみなさま
(もし、いらっしゃれば)、
たいへん、御無沙汰しております。

このところ、一年くらい前から書いていた経済入門書
(講談社から一二月発行予定)の仕上げ、
来年に向けたちょっと大きい企画のための資料読みで、
忙しかったんです。

といっても、ジムに通う時間はありました。
「忙しい」は、しょせん、プライオリティの問題。
では、ここに書くことは、
ジム通いよりプライオリティが低いのか?

結果的にイエスと言うしかありませんが、
心理的には、もう少し複雑な事情があります。 

ご存じかと思いますが、
この連載をまとめた本が「ほぼ日ブックス」の一冊として、
来月早々に発行されます。
(しりあがり寿さんのイラストだけでも
 定価分の価値は充分あります。ぜひ、御購入下さい)

こんなことを言うと
毎日忙しく働いている方に怒られそうですが、
僕は怠け者なので、週に2、3回この連載を書くのは、
けっこう、きつかった。
一冊分になって区切りがついて、ほっとした。

また、本が売れるかどうか、見てみたい。
売れなかったら、社会から必要とされていない、
ということだから。

もちろん、アクセスして下さる方、
御意見を寄せて下さる方がいらっしゃることには、
感謝です。

しかし、
「本当に必要なモノやサービスのためには
 お金が払われるから、
 政府はなるべく何もやらないほうがいい」
と言ってる身としては、自分の本が売れなかったら、
恥ずかしくて連載は続けられないですね。

もうひとつ。
楽屋話になりますが、僕にとって、この連載は、
「中央公論」の連載と表裏一体のものでした。
ほぼ同じ内容を、
「中央公論」では同年代以上の読者を念頭に、
この連載では同年代以下の読者を念頭に。

きのう、最終回のゲラをファックスで返送して
(本、雑誌などの「紙」メディアでは、
 原稿はワードで書いてメールで送っても、
 そこから先はファックス、
 バイク便で「紙」をやりとりします)、
一年やった「中央公論」の連載からも解放。

「時事問題に触れながら、経済学の話をする」のは
ひと休み、の気分です。

2001-10-26-FRI

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