★<やさしいタオル>を作っている四国・今治の
 『花椿テリー(株)』の山田専務さんにお話を聞きました。
<やさしいタオル>を作ってくださっている
『花椿テリー(株)』さんは、
四国の愛媛県今治(いまばり)市にあります。
今治市は全国のタオルの60%以上を生産している
タオルの生産量が日本一の町です。
明るい日ざしとカラッした空気、
すぐそばに海があり、
市の中央には大きな川が流れていて、
お城のある水の町という感じでした。


▲これが今治城です。


▲今治城のお堀の写真です。お堀の水は、実は海水。
海から引っ張ってきているそうです。


今回は、今治を訪ね、
『花椿テリー(株)』の専務取締役 山田素裕さんに
<やさしいタオル>についてのお話をおうかがいしました。


▲『花椿テリー(株)』は、
今治城からほど近いところにあります。



▲お話をおうかがいした『花椿テリー(株)』の
山田専務。



■<やさしいタオル>は、
 ぎゅーっと密度濃く、
 ゆっくり、みっちりと織り上げています。

 
目立たないところですが、
独特の風合いや吸水性が高い理由のひとつに、
パイル面の織りの密度の濃さがあげられます。
お手持ちの他のタオルと比べていただければ
おわかりになると思うのですが、
<やさしいタオル>のパイル面の目の並びは、
一般的なタオルと違って、
‥‥こう、なんというのでしょうか、
いかにも人工的に規則正しく並んでいません。
密集しているとでもいいましょうか。
これは、私どもの<やさしいタオル>の織り方が、
パイルの目がつまるように
ぎゅーっと密度濃く、
ゆっくり、みっちりと織り上げていくからです。
パイルとガーゼの2重織りのタオルは
他にもありますが、
この目のつまり方はうちならではと思います。


▲ぎっしりとつまっている
<やさしいタオル>のパイル面の目の並び



■いいタオルは「合わせ技」で生まれます。

いいタオルができる要素というのは、
企画があって、技術があって、
糸がよくて、織機がよくて‥‥
その中のどれかひとつだけがいいからできる
ということではないですよ。
合わせ技ですよね。
うちと「ほぼ日」さんの関係のように、
「ほぼ日」さんから
「こういうことできませんか?」とご質問いただいたり、
新しいデザインをもらって、
どうしたらできるか考えて、試行錯誤していくと
新しいなにかが生まれるわけです。
工場の中だけの狭い視点で企画を考えてしまうと
うまくいきませんよね。
いろんなこと全部が集まってよくなる。
ていねいに、ていねいに
ちゃんと作っているからよくなる。


■おひとり、おひとりのことを考えて、
 1枚1枚、大切に、いつくしんで作っています。


タオル工場の設備っていうのは、そんなにね、
機械に種類があるわけではないんですね。
どこのタオル会社さんも
それほど大きな違いはないんです。
それをどういうふうに使いこなすかということが、
会社ごとの個性になってきます。
私どものような中堅規模のところは、
オリジナルブランドを作るとか、
店舗を出店することよりも、
いいものを作る技術を一生懸命磨いて、
お客様に満足いただけるタオルをていねいに作る
という方向性に自然となりました。

製造者としましてはね、
お客さんに「よかったな、いいタオルだな」
というふうに、喜んでいただけることが、
なによりなんです。
ものすごくうれしいことですね。
一生懸命作っているのに、
「たいしたことないな」とかね、
万が一、なにかこう苦情が来ることがあれば、
それは製造者としてはつらいことです。
使ってくださるお客様、
おひとり、おひとりのことを考えて、
1枚1枚、大切に、いつくしんで作っています。


▲仕上げ場です。


最後に、今治ご出身の方から
こんなメールをいただきました。
ご紹介させていただきますね。


タオルを織る音を聞いたことのある人って
そんなに多くないのかも、と思います

私は愛媛県の今治市の出身です。
親戚にもタオルを扱っている人が多くて、
タオル工場の中、タオルを織る音の中で
従姉妹達と遊んだりしてきました。
「いまばり」と呼んでもらえないこともある今治で、
「ほぼ日」がタオルを作ることを選んでくれた‥‥
「ほぼ日」で「愛媛県の今治市でタオルを作ってます」
と見るたびに泣きそうになってしまいます。
ありがとう、と。

今治のタオルはやさしい水で作られた、いいタオルです。
「ほぼ日」のみなさんがこだわって作られるのですから、
さらにいいタオルです。
やさしい肌触りを、日本中のみなさんに感じて欲しいです。
タオルは貰うもので、
1度も自分で買ったことのない今治出身の私が
「よし、買うぞ!」と言うのですから、
<やさしいタオル>は、すごいタオルです。
(マユ)


そういえば、今治の工場のすぐ横に、
「水が命」の
れんこんが作られる蓮田がありました。 
本当にきれいな水なんですね。
今治の水は京都の水に似た軟水で、
綿糸の染晒に理想的なんだそうです。
<やさしいタオル>を洗う洗工場が使っている水は、
四国山脈からの伏流水なんですよ。
くわしくはこちら。


▲糸を染める工場のすぐ隣にあった蓮田。


さて、<やさしいタオル>は、ご注文をいただいてから、
約2ヵ月をかけて1枚1枚ていねいに作られています。
今回、ご注文をいただくと、8月上旬の出荷となります。
ぜひ、この夏は<やさしいタオル>と一緒に
お過ごしください。
<やさしいタオル>の感想をお待ちしてます!
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