茹で方、晒し方、盛り方でおいしさがかわる。

「乾めんでも、茹で方、晒し方、盛り方で、
生めんに匹敵するおいしさが出せますよ」と、
島田製粉の島田社長はいいます。
配達ついでに釜の作業をお手伝いし、
いろいろなそば屋の厨房を見て修業をしてきた人ですから、
そばの調理技術はプロはだし。
そんな島田さんに、家庭でもできる
「そばのおいしい茹で方、晒し方、盛り方」を
教えていただきました。

つくりかた

  • つゆを冷蔵庫か、
    パックごと氷水で冷やしておきます。
  • 刻みねぎ、すりおろしわさび、七味唐辛子、
    もみ海苔、だいこん(辛味だいこん)おろしなど、
    お好みの調味料を準備しておきます。
    (刻みみょうが、刻みおくら、とろろ、
    叩いた納豆などでも。)

  • 大きめの鍋、大きめのボウル2つ、
    これは水道水で晒す用と、最後に冷やす氷水用。
    調理用の大きめのざる(ステンレスざる)、
    菜箸かトング、
    盛り付けのそばざる(竹ざる)を用意します。
  • 氷を適量、用意します。
    ボウルに張った水が冷たくなる分量で大丈夫です。

つくりかた

  • 大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かします。
    そば1袋(300g)に対し2ℓ以上が理想です。

  • 茹でたそばを晒すための水を用意します。
    水道水(常温でOKです)を
    大きめのボウルにたっぷりと。

  • もうひとつのボウルに氷水を用意します。

  • 沸騰した湯にそばを静かに入れたら、
    タイマーをスタート。
    おどるくらいの火加減で3分茹でます。
    鍋底にそばがくっつかないように、
    ときおり菜箸やトングで大きく混ぜます。

  • 3分経ったら、菜箸やトングを使って、
    ざるにすばやくあげます。
    (あるいは鍋から一気にざるに返しても。)

  • 水を張っておいたボウルにそばを一気に入れ、
    ボウルを少し傾けて、水道水を注ぎながら、
    手早く、しっかりと晒し(洗い)ます。

  • ボウルの水が透明になるまで、
    3回くらい水を替えて晒します。
  • 1本つまんで、
    ぬめりが取れたことが指で確認できたら、
    調理用のざるにあげます。

  • 用意していた氷水を上からさっとまわしかけ、
    そばを一気に冷やします。
    ここでボウルの氷水にそばを浸してしまうと、
    冷えすぎて芯が硬くなってしまいますから、
    「まわしかける」のがポイントです。

  • しっかりと水切りをします。

  • 水にくぐらせた盛り付け用のそばざるに、
    高めの位置から少しずつ落とすように、
    ふわっと盛っていきます。

  • 両手の人差し指を使い、ふんわりとそばを散らして、
    空気をふくませるように、拡げるように盛り付けます。

  • 冷やしたそばつゆと、
    お好みの調味料でおめしあがりください。