「乾めんでも、茹で方、晒し方、盛り方で、
生めんに匹敵するおいしさが出せますよ」と、
島田製粉の島田社長はいいます。
配達ついでに釜の作業をお手伝いし、
いろいろなそば屋の厨房を見て修業をしてきた人ですから、
そばの調理技術はプロはだし。
そんな島田さんに、家庭でもできる
「そばのおいしい茹で方、晒し方、盛り方」を
教えていただきました。
- ●つゆを冷蔵庫か、
パックごと氷水で冷やしておきます。 - ●刻みねぎ、すりおろしわさび、七味唐辛子、
もみ海苔、だいこん(辛味だいこん)おろしなど、
お好みの調味料を準備しておきます。
(刻みみょうが、刻みおくら、とろろ、
叩いた納豆などでも。)
- ●大きめの鍋、大きめのボウル2つ、
これは水道水で晒す用と、最後に冷やす氷水用。
調理用の大きめのざる(ステンレスざる)、
菜箸かトング、
盛り付けのそばざる(竹ざる)を用意します。 - ●氷を適量、用意します。
ボウルに張った水が冷たくなる分量で大丈夫です。
- ①大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かします。
そば1袋(300g)に対し2ℓ以上が理想です。
- ②茹でたそばを晒すための水を用意します。
水道水(常温でOKです)を
大きめのボウルにたっぷりと。
- ③もうひとつのボウルに氷水を用意します。
- ④沸騰した湯にそばを静かに入れたら、
タイマーをスタート。
おどるくらいの火加減で3分茹でます。
鍋底にそばがくっつかないように、
ときおり菜箸やトングで大きく混ぜます。
- ⑤3分経ったら、菜箸やトングを使って、
ざるにすばやくあげます。
(あるいは鍋から一気にざるに返しても。)
- ⑥水を張っておいたボウルにそばを一気に入れ、
ボウルを少し傾けて、水道水を注ぎながら、
手早く、しっかりと晒し(洗い)ます。
- ⑦ボウルの水が透明になるまで、
3回くらい水を替えて晒します。 - ⑧1本つまんで、
ぬめりが取れたことが指で確認できたら、
調理用のざるにあげます。
- ⑨用意していた氷水を上からさっとまわしかけ、
そばを一気に冷やします。
ここでボウルの氷水にそばを浸してしまうと、
冷えすぎて芯が硬くなってしまいますから、
「まわしかける」のがポイントです。
- ⑩しっかりと水切りをします。
- ⑪水にくぐらせた盛り付け用のそばざるに、
高めの位置から少しずつ落とすように、
ふわっと盛っていきます。
- ⑫両手の人差し指を使い、ふんわりとそばを散らして、
空気をふくませるように、拡げるように盛り付けます。
- ⑬冷やしたそばつゆと、
お好みの調味料でおめしあがりください。

