「ほぼ日手帳」は今年で11年目。
少しずつ、進化し、成長して、
いまの「ほぼ日手帳2012」があります。

中身やオプションも年々進化していますが、
振り返れば、カバーのデザインにも、
過去からだんだんと変わっていまへとつながる、
「系譜」のようなものがあるのです。
いってみれば、「ほぼ日手帳・カバーの系譜」。

たとえば、そうですね、
人気の定番色「ほぼ日レッド」の
系譜をひもといてみましょう。

「ほぼ日手帳2012」のモノカラーは、
「ほぼ日ブラック」「ほぼ日レッド」「ほぼ日ダークブルー」
「ローズ」「マスタード」「ドルフィン」「クローバー」と、
計7色をご用意しました。
名前に「ほぼ日」と入っている3つのカバーは、
安定した人気を博している定番色なのですが、
なかでも眼を引く明るいカバーが「ほぼ日レッド」。
少し深みがある、鮮やかな赤。
派手というよりは、
華やか、という言葉が似合うカバーです。

この「ほぼ日レッド」、
ここ3年は定番色として
色味を変えずにお届けしています。
というのも、まさに、
いろんな「レッド」を経て、
やっとたどり着いた「ほぼ日レッド」なんです。
歴代のレッドと比較してみましょう。

2003 トマトレッド

2004 レッド#7427

2005 スカーレット

2006 ナイロン・レッド

2007 ナイロン・ディープレッド

2009 レッド 2009

2010 ほぼ日レッド

2011 ほぼ日レッド

2012 ほぼ日レッド

「レッド」と一言でいっても、
明るくパキっとした赤や、深みのある赤など、
いろいろなバリエーションがあったんです。
特に、2007年版の「ナイロン・ディープレッド」は
熟成したワインのような色で、
今の色と比べると、だいぶ渋いですねー。

「あれ? 2008年版が抜けてるよ?」
と思った方、するどいです。
決して間違えて、抜けているわけではありません。
2008年版は、いわば「空白の赤」時代。
この年代のモノカラーのラインナップは
次のようなものでした。

ナイロン・チェリー

ナイロン・ピーチ

ナイロン・キウイ

ナイロン・マンゴー

ナイロン・グレープ

ナイロン・チノ

ナイロン・ダークブルー

ナイロン・ブラック

そう! ピンクが、2色あるんですねー。
試作品にて、ピンクのカバーが
あまりにも素敵だったため、
赤を泣く泣くあきらめて、
ピンクの2色をえらんだ、という経緯があります。
今でこそ、カバーは60種類以上になりましたが、
当時、カバー数は20種類前後で、
これ以上増やすというのは難しかったため、
苦渋の決断をしたと、
当時の担当者・ベッカム3は語っておりました。

そして、いま「レッド」が定番化しているのも、
この「空白の赤」時代が影響しているのです。

というのも、
赤いカバーがなかった2008年版発売時、
「今回、赤はないの?」という声を
本当にたくさんいただいたのです。
「赤は手帳に欠かせない存在だった」と
チームは痛感し、以降、ラインナップには
かならず赤いカバーが入ることになったのです。

そして、「空白の赤」からの2年後、
現在の定番色「ほぼ日レッド」に落ち着き、
現在までその色はラインナップに留まり続けています。
まさに、「ほぼ日レッド」は
自信をもってお届けできる「定番の赤」なのです。

「ほぼ日レッド」は、ビビッドなだけでなく、
少し深みのある色を採用しているので、
女性だけでなく、男性にもおすすめの一品です。
もし、4月から使う手帳をまだ決めていなければ、
「ほぼ日レッド」も選択肢の一つとして、
考えてみてくださいね。

2012-02-20-MON
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