ほぼ日刊イトイ新聞

祈願? 願掛け? 神頼み! いざ、鉄道神社へ!

ある日の「路線図」ミーティングにて。
いろいろなことが決定し、
そろそろミーティングも終わりにさしかかったころ、
「ほぼ日手帳」チームの影のボスが言いました。
鉄道神社ってないのかな?
路線図チームは全員「は?」と鳩が豆鉄砲食らった顔。
あややは続けて言います。
完璧な路線図をお届けできますようにって
祈願してくるのはどうかな、って思って。
路線図チームは全員ピンと来ていない様子でしたが、
とりあえず「わかりました」という言葉を残し、
ミーティングは終わったのでした。
「鉄道神社かぁ‥‥」

さっそくインターネットで調べてみると、
長野県はJR野辺山駅に
「鉄道神社」なるものがあったんです。
しかも、JRの路線でもっとも高い標高を誇る駅だとか。
「なんか、意外と、おもしろそうかも」
そう思った路線図チームは
早速、出張の申請をしたのでした。
6月某日、路線図チームのの3人が
一路、鉄道神社参拝に向けて出発しました。
新宿駅(東京)→小淵沢駅(山梨)→野辺山駅(長野)
というルートです。

▲新宿発のスーパーあずさ。これに乗って、
 まずは山梨県にある小淵沢駅を目指します。



▲このスーパーあずさ。なんと8時ちょうど発でした。
 残念ながら2号ではなく5号。


スーパーあずさに揺られること約2時間。
小淵沢駅に着きました。
ここからは、JR小海線に乗り換えて、
野辺山駅を目指します。


▲小諸行の電車に乗り変えます。
 ちなみに野辺山までは4駅で約30分。



▲避暑地でお馴染みの清里は野辺山の隣の駅。
 ホームには駅の標高を比較したグラフ。



▲東京は新宿駅から揺られること約2時間30分。
 ようやく野辺山駅に到着しました!



▲これが野辺山駅の駅舎。看板はもちろん、
 至るところに標高のことが書かれてます。



▲腹が減っては戦ができぬ、とばかりに駅の
 近くにあった喫茶店でまずは腹ごしらえ。
「いい感じのマンガが揃ってる、
 めちゃくちゃ渋い喫茶店だったなぁ」(針生)



▲気持ちいいので歩いて鉄道神社まで向かってみます。
 キャベツ畑の横を抜け‥‥。



▲野辺山電波天文台のでっかい45m電波望遠鏡を
 遠くに見ながら歩いていき‥‥。



▲ドドーン! 目の前に最高地点のモニュメントが現れました。
 横に鐘がついてます。



▲鐘があるなら鳴らすべきだろう、というわけで鳴らしてみました。
 カランカラン。


モニュメントがあるなら、神社はこのあたりだ!
見回してみると‥‥ありましたありました。
じゃじゃーん、これが鉄道神社です!


▲誰ですか、地味なんて言ってるのは!
 たしかにちょっと地味かもしれませんが‥‥。


なぜ、このようなところに鉄道神社が
建てられたのかを申しますと、
JR鉄道最高地点を旅する人々の道中の安全と、
地域の繁栄を祈願して建てられたんだそうです。
そう、ここは標高1375メートル。
JR最高標高地点なのです。


▲ご神体は、JR小海線を走っていた蒸気機関車C56の先頭車輪と
 そのレール。一対の車輪が祀られていることから夫婦円満、
 縁結びの神社としても知られているとか。



▲では、さっそく参拝しましょう。路線図チームの
 やまかわとおがわが手を合わせます。
「読者のみなさんに間違いのない路線図が無事に届きますように」。



▲「読者のみなさんに喜んでもらえるような路線図になりますように」。


▲「読者のみなさんに満足してもらえますように」。
 ここぞとばかりに鉄道の神様に頼み込んでいます。


ひとしきり拝んだところでタイムアップ。
読者のみなさんからの心強い指摘メールを
キチンと修正してきたわけですから大丈夫、大丈夫。
そう言い聞かせながら会社に戻ってきました。

鉄道神社参り、いかがでしたでしょうか。
僕たちが訪れたときは平日の昼間でしたが、
ひっきりなしに人が訪れていて、
みんな写真を撮りまくってました。

興味のある方、ぜひ、お参りしてみてください。
このご神体は味わい深いものがありますよ。

(おわり)
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