おしえたい人 ジャンボ

おばあちゃんちで干したものを、
「ほい、どうぞ」みたいな。

さくさく村「ふく柿」

前に富山に旅行に行ったときに、
旅館でのお茶受けとして、
この干し柿をスライスしたものが出てきたんです。
ちゃんとお皿に盛られたものが
出てきたのがまずは嬉しかったんですけど、
食べたらすっごいおいしくて。

大人になってから干し柿が好きで、
スーパーでもよく買って、
朝や食後のおやつとして食べてるんですね。
ただ甘すぎるとか、ブヨブヨすぎるとか、
干されすぎて固いものとかもあって。
だけどこれは半生具合がほどよくて、
おばあちゃんちで干したものをそのまま
「ほい、どうぞ」と出してもらった感じ。
大きくて、ふっくらしてて、きっと柿自体も
すごくいいものだと思うんですけど。

それで「すごいおいしい! おいしい!」
とか言ってたら、旅館の人が
「富山は昔、干し柿の農家さんが
すごく多かったけれど、いまは減って、
ここだけが唯一、天日と自然の風で
干してるところなんです」とか教えてくれて。
しかも
「収穫時期があるから、
ほんとにいましか食べられないんです」
とかって。
それで「なんと!」と思って、
そのホテルで売ってた残り3袋ぐらいを
ぜんぶ買いました(笑)。
来年も絶対買いたいと思って、
翌年のカレンダーにも「さくさく村で買う」と
メモしたくらいだったんです。

そういう干し柿だから、
ほぼ日の食べものチームにも
紹介したんですよね。
そしたら生産者さんにお声がけしてくれて、
2025年1月の「生活のたのしみ展」でも
販売できることになったんです。

販売にあたってサンプルもくださったから、
「1回袋を開けると乾燥が進むから、
絶対いそいで食べて!」とか言って、
会社のみんなに、すごい前のめりに食べさせて。
みんなも「おいしかった!」という反応で、
「でしょ? でしょ?」みたいな(笑)。

そのときのたのしみ展では2袋買って、
ひとつは自分用、もうひとつは
おいしいもの好きの方に食べてほしいなと思って
お世話になっている気仙沼の
斉吉商店さんに差し上げたんです。

自分用に買ったものは、イベントで忙しい時期の
たのしみとして
「絶対1日1個だけ!」と決めて
食べてたんですけど、
やっぱり本当においしいんですよね。
朝食べると、ちょっと元気になる。
1年ぶりに食べられて、すごく嬉しかったです。

もともと干し柿が好きだし、
スーパーで売ってるものも好きなんですけど、
やっぱりこのさくさく村のものは
特別な気がするんですよ。
自然な甘みで、かつて柿だった感じが
ちゃんとある。
ブヨブヨって感じじゃなくて、ジューシー。
乾きすぎてもいないから、本当にいい状態で
パッケージされてるんだろうと思います。
サイズはいくつかあるみたいで、
赤ちゃんの手ぐらいある大きなものも
食べたんですけど、それもすごくおいしかった。

食べ方はもう、そのままかぶりつくだけ。
スーパーで買う、かなりとろっとした
干し柿とかだとヨーグルトと一緒に
食べたりもしますけど、
このふく柿は絶対そのままですね。
なんかもう、チビチビも食べられないんです。
おいしくて一気に食べちゃいます。
満足感があって、1個ですごく
幸せになれるんですよね。
ああ、また食べたーい。来年も買えるかなぁ。

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