今年の「海大臣」はこんな味。“粒ぞろい”の13種類。

子、丑、寅、卯、辰、巳は2022年夏、
午、未、申、酉、戌、亥は2022年冬の販売です。
子
「あと味が抜群ですね!」と、ある選考委員。
そう、この海苔、海の香りがたっぷりで、
食べ終わったあとまでその風味がのこるんです。
全体的な印象は「やさしいうす味」なのですけれど、
光沢があり、厚みゆえの食べごたえがあります。
はじめに感じる甘みのあとに塩味がやって来て、
口の中ですっと溶けて消える前に、
ほんの少し感じる青のりのような苦味が、
味に奥行きをあたえます。
この海苔の味は、オイルとの相性もよし。
パスタ料理にもおすすめですよ。
飯島奈美さんのレシピをご参考に!
秋芽の一番摘み、いわゆる「新海苔」です。
子
丑
軽やかさ、すっと入ってくるこうばしい香り。
爽やかさのある、フレッシュな印象の海苔です。
こちらも秋芽の一番摘み、いわゆる「新海苔」です。
若々しさを感じるなかに、深い味をもち、
食べ終わったあとまで口に余韻が残ります。
ごはんを合わせると、ほどよく溶け、
ごはんのおいしさを引き立てます。
「うに? それとも貝かな?」
この海苔の個性的な味に、
そんな印象をもつ選考委員も。
そのまま食べるうちに
「どうしよう、やめられなくなりました」
という声もあがりましたよ。
ちなみにこの海苔、
2008年の「初代海大臣」の生産者の
息子さんがつくったものなんですよ。
丑
寅
パリッと厚みがあり、
ぽんと弾けるように口の中でひろがる感じは、
ほかの海苔と違う、ちょっとしたおどろきです。
ほどよくやわらかな塩味、
食べ進めると出てくるシャクシャク感、
そして甘み、食べ終えてもなお残る余韻。
海大臣を知らない人にも
「いちど、食べてみて!」と推薦したくなる海苔です。
ごはんはもちろん、
どんな料理にも合わせやすい万能選手でありながら、
単品で食べると「まるで、おやつだね!」という声も。
おもち、あるいは「おかき」や「おせんべい」に
巻くのもよさそうです。
寅
卯
ある選考委員は「おどろくほどの甘み」と評しました。
「おいしい海苔の『おいしさ』は、ここにくるのか」と。
そう、この海苔の特筆すべき個性は「甘み」。
でもそれだけではありません。
しっかりした旨味、
パリッ&サクッとしたかろやかな食感、
口どけ良く、噛むほどにひろがる磯の風味。
塩気は少なめに感じますが、すこし苦味があることで、
「ちょっとオトナ」な印象をうんでいます。
ほかの調味料・食材との相性もよく、
いろんな料理の「最高のパートナー」になれそうです。
こまかいことを言いますと、
この海苔だけが佐賀のうまれ(ほかは福岡産です)、
秋芽の一番摘み、いわゆる「新海苔」です。
卯
辰
旨味が強く、後味よし。
この海苔自体のうまさもさることながら、
いっしょに食べるものを引き立てる個性をもっています。
たとえばごはんと合わせると、
ごはんの持っている甘みを、さらに引き立ててくれる。
主張しすぎることはないのですが、
「この海苔があってよかった!」とすなおに思える、
いわば食卓の「名脇役」です。
ほかの海苔に比べて、やわらかさがありますが、
しっかり焼き上げていることで食感は「パリッ!」と、
いい感じの炸裂感。
口の中でほんのり溶け、香りと旨味をひろげたあと、
食べ終わってもなお味がほのかに残りますよ。
辰
巳
ひとことで言うなら、凝縮感。
「前に出てくる」おいしさのある海苔です。
厚みがあり、噛むと炸裂するようなパリッと感。
噛むそばから鼻に抜ける香りには、
出身地であるミネラル豊富で健康な海を感じさせます。
甘み、塩味、苦味、香ばしさなど、
海苔のうまさをあらわす言葉はいろいろありますが、
この海苔は「五味のバランスがいい」。
いずれかの味が突出するわけではなく、
溶け終わるまでずっと濃い印象がつづきます。
しかも、なぜか「でしゃばらない」、
そして、淡く消えてゆきます。
ごはんとの渾然一体となる感じも、
ぜひおたのしみください。
巳
午
パリッと感が強めで、香ばしさのある海苔です。
甘さはひかえめ、ほどよい塩っ気。
軽やかさとともに、
きれいな磯のミネラル感を感じます。
はっきりと味が強い個性の海苔ですから、
「これ、食べてみて?」と、
海大臣未経験の人に試食してもらったら、
きっとおどろくはず。
そして潔く溶けて消えたあとには、
ほんのりとした旨味の後味がのこります。
海苔には、昆布に多い「グルタミン酸」、
鰹節の「イノシン酸」、しいたけの「グアニル酸」など、
いくつかの「旨味成分」が合わさっているのですが、
この海苔、そのバランスが、とってもいいのですね。
午
未
舌にふれた感じ、品のいい香り、そして味、
品のよさと甘みの余韻は、
「THE 海大臣」と言えそうな
バランスのよさをもっています。
秋芽の一番摘みらしいやわらかさとともに、
シャリッとした噛みごたえがあり、
最初はそれほど強くは感じなかった潮感が、
中ほどから後半にかけて増してきます。
海苔の味の印象を「ますらお」(強さ)と
「たおやめ」(繊細さ)にわけるならば、
この海苔は後者。
ごはんと合わせると、その甘みをきわだたせ、
みごとな脇役に徹します。
未
申
この海苔の試食のとき、選考員たちが考えていたのは、
「何かと合わせる食べ方」の提案でした。
まずはしょうゆとごはんが抜群に合うだろうね、
サラダにちぎってふりかけては? 
チーズといっしょにおつまみっぽいのもよさそうですよ、
いっそクリームパスタに溶かしてもいいんじゃない? 
‥‥と、バリエーションが尽きないこと! 
やさしい甘みがあり、主張しすぎない塩味をもち、
海らしいミネラル感も豊富で、
秋芽の一番摘みらしいやわらかさと、軽さがあります。
そんなこの海苔の個性が、
食卓に登場したときのうれしさを想像させるのですね。
食感は、パリッ&サクッ。溶け感もGOODです。
申
酉
香ばしく、食べごたえあり! 
「量感」と言いたい厚みがあって、
シャキシャキした食感を持っているのに、
口の中ではやわらかく溶けていきます。
味は甘めで、やさしく上品。
ほかの海苔に比べると、
塩味をちょっとだけ控えめに感じますが、
二度、三度噛むうちに、甘みと香りが立って、
「ああ、海苔らしい海苔だなあ」としみじみ‥‥。
そんなおだやかな個性をもった海苔です。
ごはんと合わせたときも、でしゃばらず、
おたがいを引き立て合いますよ。
酉
戌
「香りも味もいいなぁ。
甘くてやわらかで、強い」
──ある選考委員の言葉ですが、
つまりそれって「まさしく海大臣」じゃないですか。
たしかにそうなのです。
口に入れたときから、溶け終わるまで、
ずっと強い旨味がつづくなかに、
ほのかな苦味が、バランスよく調和。
食べた瞬間のインパクトも大きければ、
食べ終わったあとに「あとをひく」感じもあります。
ことしの海大臣全般に言えることですが、
「繊細な育ち」をあらわす
小穴の多さのも特徴です。
戌
亥
選考委員の誰かが「音楽みたい」と言いました。
そう、この海苔、サクサクとした食感がひときわ楽しい、
硬めの食感を持っているんです。
(だから、噛む音が音楽みたい、と!)
でもそれだけじゃありません、味も濃い。
「酒の肴にそのままいけそう」な
バランスのよい味と、磯の香り。
これだけで食べると、
大人っぽい印象を持つかたも多いかもしれません。
甘さがやや控えめでサッパリとしているので、
お米との相性も抜群です。
飯島奈美さんいわく
「太巻きに使うならこの海苔」だそうですよ。
亥
猫しお
「夏」「冬」共通で販売をする「しお」。
この海苔、「物足りない味のものを、しお加工」
したわけではありません。
そのままでもじゅうぶんおいしい、
海大臣にふさわしい海苔を使っています。
ことし、ベースとなったのは、秋芽の一番摘みの、
いかにもごはんに合いそうな旨味のある海苔。
厚みがあって食感もパリッとたのしく、
噛めばふわっと磯の香りが立ち上がる、
誰もが好みそうなバランスのよさをもっています。
ちなみに海大臣のしお加工は、
一般的な「味付け海苔」とはちがい、
植物油をふきつけてから、自然塩をまぶすという
シンプルな工程でつくっています。
(よぶんな調味料を使っていません。)
そのままおつまみに、
また、サラダやスパゲッティ
(塩味があるのでチーズがわりに)、
うす味で仕上げた炒飯、ナムル、キンパなど、
いろんな料理に使うこともできますよ。
猫しお

海大臣 二〇二二冬販売
4,700
円(税込・配送手数料別)

午・未・申・酉・戌・亥
原材料名:乾海苔(国産)
内容量:30枚入り
賞味期限:2023年11月
保存方法:
直射日光・高温多湿はお避け下さい。

猫(しお)
原材料名:乾海苔(国産)、植物油、食塩
内容量:板のり30枚
賞味期限:2023年11月
保存方法:
直射日光・高温多湿はお避け下さい。