ことしの海大臣は、こんな味です。
まんなか
やわらかさと弾力、そして香り。
ごはんとの相性抜群です。
なにより、香りがいい海苔です。
口のなかに残る後味も濃く、冬の海を封じ込めたよう。
そして、「バリッ!」としたかたさではなく、
やわらかさと弾力があります。
そんな海苔を、ことしの「まんなか」に選びました。
いちばんの特徴は、ごはんに合わせたとき、
くっきりと、味がきわだつこと。
飯島奈美さんや糸井重里も、
その相性のよさに驚きました。
海苔とごはんの両方が、
ぐん! とおいしくなるんです。
ちなみにこの「まんなか」は、
第一期のみの販売です。

東
うまみがあって、後味よし。
パリッと歯切れのよい海苔です。
あまみと塩味、うまみがあって、
後味がふんわりのこる。
パリッ! と歯切れがよいのですけれど、
つよいインパクト、というよりも、
しなやかさを感じる、
全体的なバランスのよい海苔です。
うまみの強いごはんと合わせても、
お互いを引き立たせ、
みごとに寄り添いますよ。

西
しっかり、シャキシャキ。
かための食感のなかに、ふわりとしたあまみ。
パリッと、しっかり、かための食感で、
そのシャキシャキ感が長続き。
ことしの海大臣のなかでは、
「男性的」な印象のある海苔です。
後味には、海藻らしい印象とともに、
ふわりとしたあまみがのこります。
そのまま食べたときの印象もさることながら、
「ごはんに出会うと、いちだんとよくなるね」
と、審査会での評価をうけました。

西
バランスのよさと、独特のサクサク感。
もちろん、ごはんとの相性よし。
きめがこまかく、穴がすくなくて、
口に入れると独特のサクサク感あり。
香りのいい海苔です。
全体的に「たおやめ」な印象のある
ことしの海大臣のなかでも、
とりわけ、さわやかな印象をもっています。
バランスのよいフラットな個性は、
使い勝手のよさとイコール。
この海苔も
「ごはんとの相性、よし」です。

西
鼻に抜けるよい香り。
食べるほどに、どんどんおいしく。
海苔じたいに、鼻に抜けるよい香りと、
しっかりしたうまみ、
そして、歯切れのよさがあります。
さらに、ほんのすこし
後味に感じるミネラル感が、
この海苔に複雑な印象を足し、
それが、ごはんといっしょに食べたときの
深みにつながっています。
「あとから、どんどんよくなるね」
これは、すめしと一緒に食べてみた
糸井重里の感想でした。

混(こん)
香ばしさ、うまみ、そして、あまさ。
鮮烈な風味と海藻感のある、貴重な海苔です。
2014年、はじめて
「海大臣」の仲間にくわわった「混」。
見た目はふつうの海苔ですが、
近づくとわかる、濃厚な磯の香り。
食べてみると、鮮烈な風味、海藻感、
香ばしさ、うまみに、
きっとビックリするはずです。
「混」というのは、
ふつうの海苔と青海苔の網を交互にめぐらせ、
海のなかで、しぜんとふたつの海苔を混ぜるという
とても手のかかるつくりかたをしています。
狙ったとおりにできるとはかぎらず、
生産量が多くないため、隠れた人気があり、
海苔好きのあいだで珍重されるこの海苔、
林屋海苔店の相沢さんでも入手困難だというなか、
ことしも、運よく「海大臣」に加わりました。

しお
そのまま食べてもおいしい海苔を味つけ加工。
自然塩を使っています。
「まんなか」や「東・西・南・北」とならび、
海大臣の候補として相沢さんがさがした海苔のなかから、
しお加工をする海苔をえらびました。
もともと、香りも味もよく、口どけのよい海苔。
やさしいうまみやあまみがあるので、
そのまま食べてもおいしいのですが、
個性のひとつである「穴の多さ」と「うすさ」を、
しお加工をすることでおぎなって、
うんとおいしい味付け海苔をつくりました。
ちなみに使っている油は植物油、
塩はアミノ酸加工をしていない、自然塩です。

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