香り高く、やさしい味わい。「和の紅茶 テイブル」できました。 香り高く、やさしい味わい。「和の紅茶 テイブル」できました。
この春、ほぼ日のにほん茶に、
あたらしく「紅茶」が仲間入りします。
それも、とてもめずらしい和紅茶(国産紅茶)です。



ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
煎茶も紅茶も、原料は同じツバキ科のお茶の木で、
その製法に違いがあるだけです。
原料となるお茶の木を日本で育て、
茶葉を国内で紅茶に加工したものを
「和紅茶(国産紅茶)」と呼びます。



つきまさ工場のみなさんが、
数年前から紅茶づくりに取り組んでいる、
という話はうかがっていました。
しばらく経ち、
「これは!」と思える紅茶ができた、ということで、
「ほぼ日」に見本を持ってきてくださったのです。
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糸井と試飲をしたところ、
「‥‥すごくいいね」と、糸井が言いました。



「このお茶を飲む直前に、
ぼくはおむすびを食べていたんだけど、
その後に飲むものとしてもちょうどいい。
ごはんと一緒に飲んでも合うと思う。
とてもおいしいです」



やさしい味わいで、
深みがあって、そして香りもいい。
いままで飲んだことのない紅茶です。
静岡の「つきまさ工場」で
お話をうかがってきました。
「拝見場」と呼ばれる場所で、
最終仕上げをしている様子を見せていただきました。
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「この紅茶の品種は『おくみどり』という、
もともとは煎茶用に使われていた茶葉で、
京都府相楽郡和束町でつくられています。
『おくみどり』を原料にした
紅茶はほとんどないですし、最終的な
仕上げも含めて、ほぼ日さんのためだけに
つくった特別な紅茶です」
と、つきまさ工場の石田さん。
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▲石田さん。
「ほぼ日のにほん茶」を担当してくださっています。
「紅茶の場合は、
しっかり香りが立っているか、
雑味がないか、うちのコンセプトである
飲んだときに気分があかるくなるような
お茶になっているか、ということを意識しています。
また、一煎目、二煎目まではおいしくても、
三煎目で味が落ちる、ということがないよう、
味の変化もしっかり見極めて、
足りないと思う部分があれば、
再び火入れや乾燥を行って微調整します」
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ところで、紅茶は世界中に
幅広い品種が存在します。
そういった海外の紅茶と国産紅茶の違いは、
どこにあるのでしょう。
工場長の増田さんが教えてくれました。



「いちばんの違いは、香りの良さと
苦味、渋みの少なさ、味わいのやさしさです。
各国からあらゆるサンプルを取り寄せて
飲んでみましたが、発酵が強く苦味があり、
ミルクや砂糖を入れておいしく飲むものが多いな、
という印象がありました。
でも、この紅茶はそのままストレートで
飲んでいただくといちばんおいしい。
同じ国産紅茶でも、
産地や農家さんによって個性が違います。
そのなかで私たちが重要視しているのは、
香りの良さと飲みやすさ、そして市場に
ほとんど流通されてないという希少価値の高さです。
そのため本州から九州まで、
ずいぶん農家さんを探しました。



今回、紅茶をつくっていただいたのは、
9年前から紅茶づくりに取り組まれている、
京都の農家さんです。
6年ほど前に、これはどうですか、と言って
茶葉を持ってきてくださったんですが、
最初はなかなかピンとこなかった。
煎茶だったら何が違うのか、
何が足りないのか、想像がつくんです。
いい煎茶がつくれるからといって、
いい紅茶がつくれるとは限りません。
紅茶に関してはぼくらも知識が足りなかった。
それで、農家さんとやりとりを重ね、
どうやったらよくなるか一緒に考えて
紅茶づくりに取り組んできました。
長い年月をかけて、土づくりなど
根底から改良していくことで、
だんだんとよくなっていったんです」
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農家さんと信頼関係を積み重ね、
二人三脚でお茶づくりを楽しむという姿勢は、
以前のインタビュー
増田工場長がもっとも
大事にしていることとうかがいましたが、
まさに今回の和紅茶にも、
その方針がそのまま活かされていました。



ティーポットがなくても、
にほん茶用の急須で
おいしく入れられるのも特徴です。



発売は2月18日(火)です。
どうぞおたのしみに!
ほぼ日のにほん茶
・和の紅茶 テイブル
 100g/1,836円(茶葉)



・うすくれない(べにふうき)
 100g/2,052円(茶葉)

 50g/1,674円(あたり茶)

 0.8g×30包/1,674円(あたり茶スティック)



・柏木円さんのマグカップ
 3,080円
2月18日(火)午前11時 販売開始
※上記すべて税込・配送手数料別
2020-02-14-FRI