![カーディガンにした理由](images/midashi_01.gif)
このプロジェクトが動きはじめたころ、
目標にしていたファーストモデルは、「セーター」でした。
それが「カーディガン」になった理由は、とてもシンプル。
最初の一着は、
できるだけ気軽なアイテムがいいと思ったからです。
「はじめまして」のごあいさつを
みなさんへの馴染みやすさとともにしたいと思いました。
すっぽりとかぶるセーターもクールだけれど、
オフィスなどでは脱いだり着たりが簡単にできる
前開きの洋服の方がちょっとばかり便利。
着まわしのバリエーションも、
カーディガンのほうが範囲が広そうだぞ、と思いました。
![MM01のアラン模様](images/midashi_02.gif)
アラン諸島への旅と、たくさんの話し合いを経て、
三國万里子さんが出した答えがこの一着でした。
くっきりと浮かびあがる模様は、
まぎれもなく「アラン柄」のデザインです。
6本のロープが丸みをもって絡み合うことで
つくり出している、ケーブル模様。
このケーブル模様が、前に2束、後ろに2束、
左右の腕の側面に2束、ぜんぶで6束、配されています。
ただ、使われている柄の種類は多くはありません。
6束のケーブルのほかには、
ツリーオブライフという伝統柄をアレンジしたものと、
縦に流れるシンプルなラインが配されているくらい。
本場のアランセーターと比較すれば、
主張する柄はかなりすくないデザインと言えるでしょう。
何度でもご覧ください。
伝統の柄をとけこませた、
現代に似合う、すっきりとスタイリッシュな、
これが三國万里子さんの「アラン・カーディガン」です。
![MM01のボタン](images/midashi_03.gif)
![](images/0S8A2218.jpg)
MM01のボタンは、木製です。
やさしい風合いの編み地に、木のぬくもりが似合います。
このボタンは「楢(なら)」を削ったもの。
木工職人さんによる手づくりのオリジナルを、
このカーディガンのためにつくっていただきました。
![MM01のポケット](images/midashi_04.gif)
![](images/0S8A2215.jpg)
前身頃の左右にさりげなく、ポケットがあります。
周囲の柄にとけこんでいるので、
このポケットも主張は強くありません。
だからかわいい、ふたつのポケット。
さあ、なにを入れましょう。
![MM01は3色をご用意](images/midashi_05.gif)
MM01は、生成り・チャコールグレー・ネイビーと、
3色展開のカーディガンです。
同じデザインのはずなのに、それぞれの色ごとに
違った雰囲気で着る人をつつみ、惹きたたせてくれます。
どの色にするのか、着るときの気分を想像しながら、
お申し込みの際にお選びくださいね。
![〈生成り〉](images/kinari.gif)
![](images/0S8A2202.jpg)
生成りは、MM01の原点です。
一着目のMM01は、この色で編まれました。
王道のアランセーターの色でもあり、
柄が最もくっきり見えるという特徴もあります。
MM01の生成りは、着る人を主人公にしてくれます。
ストレートに、文句なく、てらいなく、格好いい。
街中ですれちがった人が、
「お!」と思わず足を止めて振り返ってしまうのは、
きっとこの生成り色でしょう。
また生成りは、男女を問わず
着る人を明るく見せてくれる色でもあります。
春先まで着られるので、
活躍シーズンの長いカラーかもしれません。
![〈チャコールグレー〉](images/gray.gif)
![](images/0S8A3954.jpg)
MM01のチャコールグレーは、
落ち着いた雰囲気で着る人を包み、
着る人がもともと持つカラーにすっと溶け込んで、
惹きたたせてくれるような色です。
女性がそでを通せば、その女性をより優しく、
男性が着れば、その男性を品格ある紳士に見せてくれる‥‥。
そんな色合いと言えるかもしれません。
まるで、ずっと前から持っていた一着のように、
持ち主の生活の中になじむ色です。
「気づいたら、ついつい今日もこれを羽織っていた」
そんなカーディガンになってくれるとうれしいです。
![〈ネイビー〉](images/navy.gif)
![](images/0S8A4012.jpg)
どこまでも深い濃紺の中に、
アラン模様が立体として浮かびあがるMM01のネイビーカラー。
しゅっと引き締まるようなスマートさがありながら、
静かなエネルギーを感じさせる、
知的でみずみずしさのある色です。
じっと見ていると引き込まれるような魅力があります。
このネイビーの糸は、満足のいく色合いになるまで、
何度も染めを繰り返しました。
色を作っては、確認し、調整し‥‥。
幾度ものやりとりを経て、たどり着いたこの風合いです。
男女を問わず、おすすめです。
きっと白いシャツに、よく似合うことでしょう。
![MM01のオリジナル毛糸](images/midashi_06.gif)
MM01は、このカーディガンのためにつくられた、
オリジナルの毛糸で編まれています。
京都の手芸糸専門店、AVRILさんとの
毛糸づくりのレポートはこちらをお読みください。
![MM01はオーダーメイドで時間をかけて編まれます](images/midashi_07.gif)
MM01は、色やサイズのご希望をうかがいながら、
気仙沼の編み手のみなさんによって
一点ずつオーダーメイドで編まれます。
ちなみにシンプルなアラン柄セーターの場合で、
編むことになれている人でも
一着を編むのに50〜60時間くらいかかると言われています。
MM01はさらに時間を要するデザインのため、
お届けまでにゆとりをもった時間(約1ヶ月)を
とらせていただきました。
待つことも含めて、おたのしみいただけますと幸いです。
![MM01をデザインした人](images/midashi_08.gif)
最後に、このカーディガンの産みの親、
三國万里子さんのプロフィールを、ここに記します。 |