今回の新作は、
20世紀初頭のデザインを用いた
クローバーモチーフのジュエリーです。

Mini Clover Collection　発売にあたって

イギリスにはクローバーモチーフの素敵な
アンティークジュエリーがほんとうにたくさんあります。
時代ごとに多少スタイルが違っていても、
ジュエリーデザインにおいて、クローバーの形そのものに
古くから不動の人気があったことを実感します。

今回制作したのは、形状と宝石のセッティングまわりが
ユニークな20世紀初頭のデザインです。
発売にあたってイシイリョウコさんが描いてくださった
予告編のイラストをご覧ください。
このように、主にクローバーの中心に向かって
Ｖ字の切り込みが入っています。
当時の職人による、１mm以下単位での装飾を
再現したものです。小さな工夫ですが、これによって
クローバーの印象ががらりと変わるのが面白いです。

また、茎の部分は正面から見ると細く見えますが、
横から見るとじつは幅があります。
こちらも、エドワーディアンジュエリーなどに
よく見られたスタイルです。

当コレクションから、初めて
日本のファインディング（ジュエリーパーツ）を採用した
ことにも触れておきたいと思います。

①着けたときにピアスに見えるイヤリング「ピアリング」。 ②長さを自由自在に調節できるペンダントチェーン。 ③指をかけやすい引き輪。

の3つです。

イヤリングの金具は
株式会社ピアリングが特許を取得しているパーツで、
どんな厚みの耳たぶにもフィットし、
しっかりと簡単に固定できる特殊な構造になっています。
ペンダントチェーンにはシリコンが入ったボールがついており、
そこに通したチェーンをスライドさせることにより
好きな長さに変えることができます。
留め具の引き輪は、首の後ろのつけ外しで手元が見えなくても
突起部分が平たいため、指をひっかけやすくなっています。

宝石は、白がきりりと美しいシードパールの品と、
ロドライトガーネット（淡いピンク）、
ピンクサファイア（ピンク）、ルビー（赤）を
グラデーションで使用した華やかな品の
２タイプをご用意しました。

使い勝手のよさと同時に
イギリスのアンティークジュエリーの要素を盛り込んだ
今回のコレクション。
毎日の装いに、揺れる小さなクローバーを。

イセキ アヤコ