HERBIVORE（ハービヴォア）は、
シアトル発のスキンケアブランド。
100％ナチュラルな素材を使い、
香り、テクスチャーの心地よさを
大事にしたアイテムをつくっています。

今回、2011年にHERBIVOREを
つくった創業者のおひとり、
アレックス（Alexander Kummerow）さんに、
お話をうかがうことができました。

左がアレックスさん

新しい原料に、夢中になる。

HERBIVOREの商品は、
自然界にあふれる、うつくしく、効果の高い原料から、
ひらめきを得て、生み出すことが多いです。

新しい商品をつくるときは、なによりもまず、
新しい原料に夢中になってしまいます。

たとえば、ラピスのフェイスオイルは、
ブルータンジーの精油に出会ったことが始まりです。
この精油は、乾燥による肌あれに効果が
あることで知られていますが、
あの「濃い青色」が、とても魅力的でしょ？
自然界ではめずらしい色です。

商品づくりにおいて、
「効果」は当然いちばんに考えていますが、
心と身体はつながっていますから、
肌に有効な成分は、わたしたちの感覚にとっても、
魅力的で、心地のよいものだと信じています。

植物への探求と、自分の情熱に、
存分に浸るためにえらんだ、ハワイ。

10年間、シアトルという都会で、
HERBIVOREに取り組んできましたが、
もっともっと植物に囲まれたい、
余裕をもって、自分の情熱に向き合いたいという
思いが強くなり、ハワイに引っ越すことを決めました。

引っ越して１年近く、
自然から、ゆたかな刺激をたくさん受けますし、
このうつくしい世界を守り、
受け継いでいくことの大事さを痛感します。

ヴィーガンになったことも、
私にとって大きいことですね。
地球のすべての生きものを愛したくなりますし、
植物と、そのすばらしい効能について、
いっそう学ぶようになりました。

最近、ハワイにあるナショナル熱帯植物園で、
ボランティア活動をはじめたんです。
「熱帯植物を育てる」ことで、
植物についての知識をさらに深める
次のステップになるだろうと思っています。

朝日と星と。音楽と料理と。
最高の時間のなかで生まれる、
クリエイティブ。

朝早く起きて、日の出を見るため、
お茶持参で、歩いてビーチへ行きます。
一日の最高のスタートです。

歩いて戻って、朝ごはんづくり。
植物を基本としたレシピ、食生活は、
たくさんのクリエイティビティが湧くんです。

朝食のあとは、メールチェックや
進捗確認の仕事をしますが、
庭で仕事をしたりとか、日によってさまざま。

そして昼食をとり、それからが、
クリエイティブの時間です。
夕食までのあいだ、プロジェクトに集中します。

17時半には夕食をつくり始めますね。
ほとんど家で料理をしますね。

最近は、日没時に、
大きな浮き具をもってビーチへ行き、
山の向こうの夕日を見ながら、
ゆったりと海に浮かびます。
家に戻ったら、お茶を入れてリラックス。
夜に、星を眺めるのが大好きです。

HERBIVOREの最初の10年間は、
自分の時間の100％を仕事が占めていましたが、
この１年で、素晴らしいメンバーたちと
いっしょに仕事ができるようになり、
自分の過ごし方のバランスが大きく変わりました。

それによってむしろ、魂に火がつくような（笑）、
クリエイティブの時間を過ごすことが
できるようになったことが嬉しいです。

アートを制作したり、音楽を演奏したり、
料理をしたり。そんななかで、
HERBIVOREの商品を作ったり。
自分の手をつかって生み出している、
ということに、幸せを感じますね。

（おわり）

2021-10-11-MON