デザイン 素材 知っておいてほしいこと ENGLISH

ほぼにちわ。

いつの間にか「夏」らしい気候になっていますが、
みなさまいかがお過ごしですか?
室内では、冷房が効いているところも増えてきて、
体がちょっとグッタリすること、ありませんか?
こういうときに、体を冷やさないことが、大切です。
冷えから、体を守りましょう!
先日、新潟のハラマキ製作チームが、
みなさんにお送りするための製品を、
ラストスパートで製作しているところに、
おじゃましてきました!
新幹線で東京から2時間弱。
ちょっとうとうとしている間に到着する距離です。

東京とおなじく、新潟もかなり暑い日でした。

ハラマキを作っているのは、新潟県の栃尾です。
いつ来ても、緑が活き活きとしていて、
視界が広くて、気持ちがいいです!
近くには山もあるし、川もあります。
7月上旬、棚田の稲はすくすくと伸びていました。

冬には雪が
数十センチ以上も積もる栃尾ですが、
一転、夏になると、真っ青な空と、
青々とした緑が広がります。

横に流れている小川には、
小さなカエルが
たくさんいました。

編み機で、ハラマキが編まれていく様子。
季節やその日のお天気、
染めたときの水質によって、
糸の状態は微妙に異なります。
また、機械それぞれのクセもあるので、
長年の経験と勘で、
その差を調整しながら丁寧に作ります。
人の微調整が必ず必要なので、
手作りのようなものなんです。

グリーンと白の糸が
編み機にセットされています。
これから「かえるの一日」を
編みはじめるようですね。

緑の糸と白の糸が、
機械にかかっています。
見えるでしょうか?

蒸気をあてると、
生地がいっきに縮まります。
夏場はこの部屋は50度まで
上がるんだそうです。
ほとんどサウナ状態です!

このあとは、洗い工場で洗われて、
縫製屋さんに入ります。

縫う前の状態のものを、
2人で端と端を持って、
思いっきり引っ張って検品をします。
のばすことで、
糸の染めムラがチェック出来たり、
キズや、ほつれがよく見えます。
ハラマキはよ〜〜〜くのびます。

今回のレース編みのレッグウォーマーだけ、
筒型に編んであるので、
端の糸を縫う始末が出来ません。
最後は1枚1枚、手作業でほつれないように、
糸を生地の中にしまいます。

糸をすくって。 もどします。
 

こちらはブランケット。
編んだ時に出来てしまった、編みキズを、
ていねいに修復して、きれいな製品にします。
小さなキズを直すのは、
せっかく作った生地を
無駄にしたくないからなんです。

縫製屋さんで縫われた後の、
一番最後の工程です。

キズがないか、
ゴミがついていないかチェックをして、
最後にコロコロをかけます。

コロコロの芯を
1日に1本以上は使うそうです!

1枚1枚、コロコロでゴミをとります。

きれいにできあがった製品を、
パッケージの中に、ていねいに入れていきます。

ハラマキのお洗濯方法が書いてある
お手紙も忘れずに。

そして、ようやく
白倉ニットから旅立つのです。
縫製屋さんの「ファッション原」さんにも おじゃましてきました。
縫製屋さんの「ファッション原」さんは、
白倉ニットから車で約10分のところにある、
縫製専門の工場です。
ここでは、白倉ニットで編んだ生地を縫い合わせて、
ハラマキの形にしたり、
タグを縫いつけたりしてくださっているんですよ。
その工程をのぞかせていただきました!

縫製屋さんに入って、最初の工程。
まだただの四角い状態の生地を
縫い合わせて、筒型にします。

端の糸を切ります。

内側に、洗濯表示を縫い付けて、
糸をきれいに切ります。

2本針で紙を食わせる
「かん止め」で、縫い止めます。
この紙を食わせるのが、
「ファッション原」さんの
「糸がほつれないための工夫」です。



紙をはずして、端の始末をします。
前の行程で紙をはさむのと、
はさまないのとでは
ほつれ具合が全くちがうんだそうです。

タグを縫いつけます。
ここまできたら、もうほぼ完成です!

1枚1枚、丁寧に検品をして、
数量をチェックします。

ここから、また「白倉ニット」に戻るんですね。

この他にも、今回は伺うことができませんでしたが、
糸を作ってくださっている「本寅工業」さん、
ハラマキを洗う工程の「貝沼プレス」さんをはじめ、
みなさんの手を通って、
1枚1枚、丁寧に作業をし、
何度も検品を重ねて、
お客さまの元に届けられるのです。

「わたしたちにとっては、
 たくさん作った中の1枚でも、
 お客さまの手に届くのは、その中の1枚です。
 お手元に届いたときに、
 ざんねんな思いを持っていただきたくないので、
 少しの色ムラや、
 気づくか気づかないかの小さなほつれでも、
 作り直します。」
と、製作チームのみなさんはおっしゃっています。
ほんとうに、真心を込めて、作ってくださっています。
「ほぼ日のんびりハラマキ」は、
もうすぐみなさんの元へ旅立ちます。
こんなふうに、1枚1枚ていねいに作っている製品ですので、
今回も、みなさまにきっと喜んでいただけると思います。
もうしばらく、お待ちくださいね。

縫製屋さんの「ファッション原」さんにも おじゃましてきました。

お手にとったみなさんの感想や、激励が
新潟の製作チームの心の励みになります。
また、
「もうちょっとこうしてほしいな」
「こういうのが、ほしい!」
などのご要望にも、どんどんお応えしていきたい、
と思っています。
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どうぞ、よろしくおねがいいたします!


 
 
2008-07-17-THU

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