イタリアン鍋、白菜のうずまき鍋、
白菜鍋、フジッコ鍋。


ほぼにちわ。
「みんなの鍋料理」にたくさんのメール、
どうもありがとうございます。
「土鍋の料理っていうのは、こういうものだ」と、
いままで常識と思っていたことが、
きもちよくくつがえされるような、
おいしそうで新鮮なレシピが
たくさん寄せられています。
なかには、日本っぽくないお鍋も!
「みんなの鍋料理」、
きょうはこんなお鍋からご紹介いたしましょう。


「ポメ」さんの、イタリアン鍋。


にんにく、ホールトマト、あさり、オリーブオイル、
ブイヨン、きのこ類、キャベツなどの野菜、
塩・コショウ。


土鍋ににんにくのみじん切りとオリーブオイルを入れ、
弱火でゆっくり熱し、
オリーブオイルにニンニクの香りを移します。
いい香りがしたら火を強くし、
あさりを炒め、ホールトマトを入れ、
水をくわえて、ブイヨンを入れ、
塩・コショウで味を調えます
(お野菜を入れると味が薄くなることを考えて、
 チョイ濃いめがいいかと思います)
コトコトしたらキノコやキャベツなどを入れます。


食べる時に粉チーズをかけて食べると
おいしいです。



もちろんご飯を入れて
リゾット風にしてもいいですが、
ニョッキやパスタもおいしいです。


おっ、いきなり炒めるんですねー。
土鍋で鉄釉をつかった「ベア1号」は
炒め物も得意なんですよ。
(ただし、4,5回、汁物で慣らしてから。)
あさりは、殻ごと、生で入れると、
だしがたっぷり出て、おいしいですよね。
あと「白ワイン」を加えても
いい感じになるのではないかなあと思いました。
「ポメ」さん、どうもありがとうございました!

つづいてはこちらです。

「あおきよしこ」さんの、白菜のうずまき鍋。


白菜、豚ばら肉、酒、ポン酢。


どーんと白菜1個を使います。
白菜は10センチくらいの幅で輪切りにします。
鍋に白菜を輪切りのまま、
渦を巻いたみたいな状態で入れ、
鍋の隙間にもぎゅぎゅうに敷き詰める。
さらに葉の間に豚ばら肉をきちきちにつめます。
カップ半分くらいの日本酒を加え、
フタをしっかりしめて
中火でぐつぐつ20分くらい煮込み、
白菜のスープが出てきたら出来上がり。
ポン酢でいただきます。


白菜をぎゅうぎゅうにつめること。
隙間があったら水分が抜けてきたときに
倒れて見た目がよくない。
白菜は家族4人でだいたい丸ごと1個いけます。
白菜消費にはもってこいの鍋です。


残った白菜スープにポン酢を入れて、
蕎麦湯のようにずずぃっとすするのがベスト。


「あおきよしこ」さん、ありがとうございます!
うずまき鍋ってどういう意味だろう‥‥?
と思ったら、こういうことでしたか。
おもしろいです!!
白菜って、じつはとても個性のある野菜ですよね。
入れると入れないのとでは
まったく味がかわります。
どくとくの「うまみ」があるのでしょうねー。
それが豚ばらの、あの「うまみ」と重なったら、
さぞやおいしいでしょう。
それにしても4人でまるごと1個。
それもまたすごい〜。

では白菜鍋を、もうひとつ!

「とむ」さんの、白菜鍋。



白菜豚ロース肉(鶏肉でもいい)、
日本酒(料理酒で結構)、塩・コショウ。


鍋にざく切りにした白菜、肉、塩・コショウ、
白菜、肉、塩コショウ‥‥と重ねていく。
鍋の8分目くらいになったら、
日本酒をひたひたくらいまで入れる。
フタを開けたまま火にかけ、
アルコールが飛んだらフタをして
白菜がしんなりするまでコトコト。
お好みで、ゆず胡椒を添えると、
風味が増して楽しいです。
作るときはたくさんなのに、
食べるとあっと言う間になくなります。


かんたん!! 美味しい!!


ごはんにかけて食べます。


「とむ」さん、ありがとうございました!
「とむ」さんは、ぎゅうぎゅう詰めではなく、
たっぷりめのおつゆで、くったりと煮るのですね。
そして柚子胡椒。これもばっちり合いそうです。
鶏のばあい、それももも肉などの
ちょっとあぶらのあるところが
合いそうな気がしました。
そうすると最後の〆で「ごはんにかける」というのが
鶏飯(けいはん)ぽくて、またよさそうです。

きょうはもう一品。えっ、あの食材を?

「kazenoko」さんの、フジッコ鍋。



昆布の佃煮または塩昆布(冷蔵庫の片隅のものでも)。
私は昆布+山椒が好きですが、
昆布+αでも、昆布単品でも。
米(白米、玄米、雑穀等お好みで)。
野菜(何でも好きなだけ)。
お好みで酒少々。


下準備が必要です。
夜食べるなら朝、もしくは前夜など、
食べたくなりそうな数時間前に、
お米をとぎ(できあがる雑炊の量により加減)、
昆布の佃煮を入れ
(少なめにして、後で加えた方がいい)
水をお米の10倍以上入れる。
こうすることで、昆布の味が溶け出します。
火にかける前に、味見をして、
塩気を感じなかったら、佃煮を加えます。
 
火にかけた後は、好きな野菜を入れて、食すのみ。
スープを飲みながら、野菜を食べる、
薬味は好きなものを用意しましょう。
 
野菜がなくなる頃には、そうです、
雑炊になっている、かもです。
早く食べたら、生煮えのお米ですから、
火が通るまで弱火で煮てください。


昆布の佃煮の味の濃さに飽きたとき、
お試しください。
簡単においしい雑炊、おかゆが食べられます。


特になし。


「kazenoko」さん、ありがとうございました!
完全な「精進」鍋ですねー。
しかも、最初からお米が入ってて、
雑炊として、できあがるまでは、
上の野菜を食する‥‥、という、
なんだかストイックな作り方ですね。
「がつがつ」しているときには食べにくそうだけど、
こころがおちついているときには
とてもおいしくいただけそうです。
そういうところも、精進料理っぽい!

ということでまた次回。
投稿も、お待ちしていまーす。


2008-02-26-TUE