キムチ鍋、ミスター・トンだ鍋、こしょう鍋。

ほぼにちわ。
だんだん春めいてきて、
「そろそろ鍋の季節は終りかも‥‥」だなんて
思ったりしてませんか。
いえいえ、鍋は冬だけのものじゃありません。
たとえばきょうご紹介する鍋3品は、
夏の暑いさかりに食べても、
けっこう楽しそうですよ〜!
(かなり暑いでしょうけど!)

ではまずはこちらです!

「ウクレリアン」さんの、キムチ鍋。


豆腐、ねぎ、白菜、生しいたけ、
いわしのつみれ(市販のもので構いません)
みそ、キムチ。


出汁はあえて使いません。
はじめに具材を切って鍋に入れ、
水をひたひたより少なめに入れます
(あればお酒を入れてもいいと思います)。
火をつけて煮立たせます。
みそを適量入れて溶かし、
キムチをどさっとのせます。
再び煮立ったらできあがり。


“残ったみそ汁にキムチを入れた”
という感じで作るとおいしくできます。
オプションとして、牡蠣を入れると
グレードが上がる気がします。
「ちょっと動物性のものはいらないな」という日は、
つみれの代わりに油揚げとか厚揚げにすると
これがまた合います。



〆はうどんか白滝です。
こう見えてボリュームがあるので
白滝くらいがちょうどいいかもしれません。
でもこれ結構いけます。


「ウクレリアン」さん、ありがとうございました!
出汁をひかずにつくれちゃうのは
キムチやつみれから、
うまみがたくさん出るからでしょうね。
こういったシンプルで強い個性のある鍋料理は、
おっしゃるとおり「オプション」が
いろいろ楽しめそうです。
牡蠣のほかにも、たらとか、きんめだいとか、
あさりとかも、いいかもしれないです。
あと、韓国風にするなら、
おみそを、テンジャン(韓国みそ)や
コチュジャン(韓国の唐辛子みそ)を使うとか、
〆方を「トック」(韓国のお餅)にするとか、
そういうふうにもアレンジできそうですねー。

続いては、イタリア鍋!

「kazenoko」さんの、ミスター・トンだ鍋。


イタリア産の「ミスター・トン」。
これはマグロのオリーブオイル漬けの缶詰で、
要するにツナ缶なのですが、
オリーブオイル漬けが大事。
これが、ポイントです。
私はチーズの専門店フェルミエにて、
1缶340円で購入。
そのほかは、お好みの白っぽい野菜。
輪切りの白菜。
大胆にざくっと、まーるい形がいいです。
輪切りのたまねぎ。これは、必需野菜。
さらに、みじん切りのたまねぎを入れておくと、
最後においしい。
ポン酢。


「ミスター・トン」をきれいにお鍋に投入し、
その上に、野菜を並べ、
水をひたひたに入れる。
隠し味で、白ワイン少々を入れても可。
ドライトマトをポンと、入れてもいいかも。
野菜に火が通ったら、ポン酢で食す。


「ミスター・トン」につきます。
ツナが苦手な私が、おいしいと思うツナ缶です。
多分、オリーブオイル漬けがいいのでしょう。
もしかしたら、水煮のツナと
オリーブオイルでもOK?
スープが少なくなったら、
トマトジュースなんて、いかがでしょう。


〆はパンです。
パンがゆ風にする場合は、
バゲットをさいの目に切って、鍋に入れます。
ぐつぐつしたら、
パルミジャーノ・レッジャーノを、すりおろします。
粉チーズではない方が、断然おいしいです。
大根おろし器で、ガリガリしてください。

オニオングラタン風にする場合は、
バゲットを好みの厚さにスライスして、
パンの上に、チーズをのせればいいのです。
この場合のチーズは、何でもアリ、です。


「kazenoko」さん、ありがとうございます。
てっきりイタリア料理かと思いましたら
白菜が入って、ポン酢で食べるという、
日伊合作鍋なのですねー。そして最後はパンがゆ。
なんだか白ワインが合いそうです!

ところで「ミスター・トン」ってはじめて知りました。
調べてみましたら、
まぐろの中落ちをオリーブオイル漬けにしたものだそうで、
「カリポ社」の製品だそうです。
“加熱するとよりおいしい”そうなので、
このたべ方はピッタリかもしれません。
「ミスター・トン」はネット通販で入手できるようですよ。
(「kazenoko」さんの買った値段より高かったですけど。)

つづいてはこちらです。

「磯野家」さんの、こしょう鍋。



牛肉、太ねぎ、板こんにゃく、日本酒、しょうゆ、
こしょう(粒のではなく、
ラーメンにかけるような粉こしょう)。


・牛肉にこれでもか! というくらい
 こしょうをふりかけ、
 しょうゆ、日本酒につけこむ。

・ねぎ、板こんにゃくを切る。
 (こんにゃくは薄いほうが味がしみやすい。)

・鍋に水をはり、
 沸騰したらねぎと板こんにゃくを入れ、
 牛肉をしゃぶしゃぶしながら食べる。

・鍋に牛肉のだしがどんどん出てくるので、
 こんにゃくに味がしみてきたら
 こんにゃくも食べる。


鍋にはるのはただの水ですが、
牛肉をしゃぶしゃぶするうちに、
とってもおいしいスープになります。
牛肉はけっして煮過ぎないこと。
やはり国産牛のほうが
やわらかくておいしいのですが、
けっこう量を食べるので、
うちでは安いお肉を日本酒につけこんで
おいしくいただいてます。
牛肉以外の具はシンプルに
ねぎとこんにゃくだけがおすすめですが、
ごぼうやにんじんなどの根菜も合います。

酒飲みで辛党だった伯父に教えてもらいました。
同じく酒飲みの我が家では、
ちょっといい牛肉が手に入ったら、
甘いすき焼きではなくこの鍋が定番です。
伯父はなぜか「アンナン鍋」と呼んでいました。


最後にはかなりこってりした
牛肉出汁のスープになりますので、
ラーメンの麺(生でもインスタントでも)が合います。


「磯野家」さん、ありがとうございます!
アンナンというのは、
いまのベトナム北部をさすようですね。
こしょうたっぷりの牛肉、ということですから、
かなりエスニックですよね。
この鍋のルーツは、もしかしたら、
安南で食べられていた牛鍋、
なのかもしれないですねー。
(しかし「こんにゃく」は
 伯父様のアレンジでしょうか‥‥?)
ベトナム料理だとしたら、
〆はベトナム麺の「フォー」なんていうのも、
たのしいかもしれませんね。

ということでまた次回!


2008-02-24-SUN