トムヤムクン鍋、大根鍋、一力鍋

ほぼにちわ。「みんなの鍋料理」に
たくさんのメール、ありがとうございます。
新年2回目の更新、
個性的な鍋を3つ、ご紹介しますね。
まずは、こんなエスニック鍋からどうぞ。


匿名さんの、トムヤムクン鍋。



鶏もも肉、タラ(金目鯛、アンコウなんかもいけるかな)、
白菜、ネギ、椎茸(きのこなんでもいいかな)、
トマト(細かく刻む)、ライムジュース、コリアンダー、
トムヤムクンペースト、ナンプラー。


鶏肉(全部じゃなくって)を煮立ててナンプラー、
トムヤムクンペースト、トマト、ライムジュースで
スープを作って、
ほかの具を入れて、コリアンダーで仕上げ。
鶏肉、魚、トマト以外の野菜は
ふつうの鍋の要領で食べては足す感じです。


ナンプラーがくさいので、
ひとりでこっそり食べないようにしましょう。
ライムがないからレモンで代用、
コリアンダーが嫌いだからパセリで代用したり、
ナンプラーがくさいからといって省略すると、
うっかりイタリアンな鍋になってしまうので注意。
コリアンダーは必須!
(ってくらいコリアンダーがないと
 何が何だか分かりません。)
ナンプラーもトムヤムクンペーストもしょっぱいので
塩は必要ないと思いますが、
何かで代用する場合は適当に塩をいれてください。
くさくて、辛くて、すっぱいのが目標。


タイの平べったいヌードルがいけますが、
手に入らなかったらきしめんか(?)
なにか麺を少なめに入れて、
スープを楽しむつもりでいただきましょう。
鍋をしこたま食べた後では、
スープが煮詰まりすぎてあんまりおいしくないかもです。
トマトのフレッシュ感が残っているうちが
おいしいと思います。


匿名さん、ありがとうございました!
「くさくて辛くてすっぱい」!
こういう鍋も、いいですね。
コリアンダーは、中華食材の
「香菜」(シャンツァイ)として
スーパーに並んでいることもあります。
メールに「トムヤムクンペーストが手に入らなかったら、
レモングラスとしょうがと唐辛子(のペースト)で
いいかな」と、あったのですが、
このごろは、だいぶ、
エスニック食材が手に入るようになったので
ちょっと大きめのスーパーなどで
入手できるのではないでしょうか。
あと、調べてみましたら、
タイの平べったいヌードルは
お米を原料にしたもので「センヤイ」というそうです。

では次は、こちらです。

「ずん」さんの、大根鍋。


大根、鶏(手羽やもものぶつ切り等、骨付きで)
量はお好みで。
ただし、大根は思ったより多めでも食べられます。
薬味は、ポン酢しょうゆ、しょうが、にんにく、
七味唐辛子など。


鶏を下洗いしてから鍋に入れ、
ひたひたよりも少し多めで水を張る。
沸騰するまで強火、沸騰したら中火〜弱火で、
鶏に火がとおり、
だしが出るまでコトコト煮る。

大根は、適当な長さに切ったら縦に四つ割にして、
スライサーでスライスする。
(切り方は千六本でもいいですが、
 スライスした方が食べやすいかも)

鶏がよく煮えたら、スライスした大根を入れ、
大根にだしがしみて
クタッとなったら食べ頃です。

ポン酢しょうゆに、しょうが、にんにく、七味唐辛子等、
お好みの薬味を入れて、お召し上がり下さい。


鶏から余りだしが出ない場合は、
和風だしの素を足しても‥‥。
みぞれ鍋とは趣が違いますが、
どちらかと言えば、
鶏から出ただしで大根を食べる鍋です。
大根は、適時、追加して煮ながら食べてください。
煮すぎると崩れてしまいます。
青物が欲しい場合、我が家では
水菜をだしでさっと煮て食べてます。


大根を沢山食べているうちに、
だしが結構減ってきます。
我が家での〆方は大抵、
残っただしでうどんを煮て食べてますが、
だしが十分に残っていれば、
おじやでも、もちろん美味しいです。


「「ずん」さん、ありがとうございました!
なんでも、鍋が食べたかったある冬、
冷蔵庫にあったのが、鶏と大根だけだったので
やけっぱちでやってみたら、美味しかった、
というのがこの鍋なんだとか。
大根を、スライサーで薄くしちゃうというのが
とっても面白いです!
長めにして麺みたいに食べてもいいかもですね。

最後は、おっ、「鶴見の糠漬け」の、
ツルミさんではありませんか!

「ツルミ」さんの、一力鍋。


合鴨ひき肉(お酒としょうゆ、片栗粉で練って団子に)、
鰤切り身、水菜、柚子、以上!


だしを濃い目にひく。
そこに塩としょうゆで
お澄ましより少し濃い目の味になるように調節。
そこに柚子の皮を散らします。
鰤はあらかじめ酒を振っておき、
そこに熱湯をサッとかけて霜降りに。
合鴨は団子に。
水菜はざく切り。
これには、欲張って葱や豆腐、きのこなんて入れません。
鰤、合鴨、水菜、きっぱりこの3種のみ。

だしが鍋の中で煮立ったら、肉団子と鰤をいれ、
水菜をバサッといれます。
水菜がしゃきしゃきして美味しいです。


ポン酢で食べてもいいですが、
しっかり味がついているので、
このままで、七味唐辛子をかけるのがいいです。
鰤は霜降りにしてあるので、
それほど脂っこくありません。


〆は、雑炊がお薦めです。
水で洗ったご飯(サラサラになります)を入れたら、
青葱を加え、溶き卵を回しかけて蓋をします。
数分で、美しい雑炊のできあがり〜。

ちょっと贅沢な鍋ですが、
シンプルなので、大人の味です。
水菜がこんなに美味しいなんてしらなかったよ!
という感じ。
是非、いい昆布&たっぷりの鰹節で
贅沢にだしをとってください。


ツルミさん、ありがとうございます。
おともだちが、祇園の、花見小路の、
かの、一力亭で教わった鍋なんだそうです。
合鴨と鰤と水菜だけだなんて、
すごく「大人」の鍋ですね。
おっしゃるとおり、だしが重要になりそう!
ちょっと贅沢をしたいなというときに
いいかもしれないです。

ということで、今回はここまで。
また次回、お会いしましょう!


2008-01-07-MON