豆乳鍋、昆布鍋、みぞれ鍋。

「うちの土鍋シリーズ(ベア1号)」が、
お買い求めくださったかたのところに、
届きはじめた頃ではないかと思います。
ぜひ、お買い求めくださった諸先輩がた、
「こんな鍋をしたよー」というのを
教えてくださいね。
「ほぼ日」でもサンプルを使っているのですが、
胴に深さがあり、さらにフタがこんもりと、
もりあがっているので、野菜がおどろくほど入ります。
このごろ、スーパーの野菜売り場に行くと
「これを鍋にしたらどうか」と
そういう目で見てしまいます。
たいていのものは、鍋になりそうです。

さて、きょうはこちらから!
豆がたっぷり、なんですよ。

「四女」さんの、豆乳鍋。


豆乳(調整でも、無調整でも)400〜500ml、
牛乳200ml、だし汁200ml。
※かなり適当で大丈夫です。牛乳は入れなくてもOK。
酒大さじ3、白味噌大さじ1(普通の味噌でもOK)、
塩小さじ1.5。
具はなんでも。
オススメは、鶏団子とか水菜、キノコ類。
豆腐も美味しいです。
これでもかってくらい、豆製品を食べられます。


スープを調味して具を煮るだけ!



・調理のポイント
 火の通りにくい具があるときは、
 まず、出汁だけで煮ること!
 豆乳と牛乳を煮立てると、
 分離しちゃって見た目が美しくないので、
 火の通りにくい具は出汁だけの段階で
 火を通して、豆乳を入れたら火を弱めてください。
・食べるポイント
 絶対に欠かせないのはラー油!
 まろやかなスープがピリ辛になって、
 食べる幸せを感じます。


ご飯を入れておじやなんですが、
これがリゾットみたいで、もうたまらんおいしさです。
粉チーズを入れてもイタリアーンに変身です。


「四女」さん、ありがとうございました!
おたよりのなかに「今年の冬だけで、
もう何回食べたことか‥‥」とありました。
そうなんですよね、気に入ると、
ずーっと食べてても飽きないのが
鍋料理なんですよねえ。ふしぎです。

適当に作ってもおいしいのが、いいところ。
是非お試しくださいませ。
粉チーズを入れてイタリアーン、
というのは衝撃です。なるほど!

つづいてはこちら。

「KEY(けい)」さんの、昆布鍋。


豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用がベター、薄切りでも可)、
せり、白滝、ゴボウのささがきたっぷり、舞茸。


水に昆布をつけてもどしておきます。
白滝は湯がいて適当な長さに切っておきます。
せりは5cmくらいの長さに切って、
食べられそうなら根の部分も綺麗に掃除して食べます。
ゴボウのささがきは
「これでもか!」というくらいたっぷり。
舞茸はホコリと汚れを払って適当に裂いておきます。
昆布が柔らかくなった鍋に
まず、ゴボウを投入して火にかけます。
一煮立ちしたら白滝と舞茸を投入。
ここからはせり、豚肉を入れながら、
ぽん酢、ピリ辛ぽん酢、ラー油、七味、柚子胡椒など、
好みのタレをつけてみんなで食します。
鍋には一切の味付けなしです。


鍋自体に味を付けないことで、
それぞれがつけるタレでいろいろな味を楽しめます。
素朴に素材の味が楽しめるので良いですよ。
そして、ゴボウはあくまでも「たっぷり」です。


残った汁に刻んだ大根、ニンジン、
里芋などの根菜を入れて、
味噌で味付けして豚汁にしてしまいます。
ゴボウ、舞茸、昆布、豚肉の
旨味が出きった出汁は最高です。
これなら翌日のおかずにもなります(笑)。
ご飯と豚汁でしめるも良し、
豚汁にご飯を入れてかき込むのも良し、
うどんを入れて豚汁うどんにするも良し。


「KEY(けい)」さん、ありがとうございます!
せりとゴボウ。個性的で香り豊かな野菜が入りましたね。
せりは、春の野菜ですけれど、
先週末、スーパーの野菜売り場で見ましたよ。
「走り」というやつでしょうか。
あの根っこもおいしいですよね。

このコンテンツを作っていて
意外に登場回数が多いなと思うのが
「ラー油」と「柚子胡椒」です。
かなり強烈なあじわいですが
ほんのひとたらし、で、
劇的に取り皿の中身が変化しそうですね。

ではもう一品、まいりましょう。

「あやっぺ」さんの、みぞれ鍋。


大根おろし、だし汁、醤油、みりん、お酒、
豚肉のロース、ねぎ、えのき。
※豚肉のロースのかわりにタラを使ってもおいしい。


大根おろしはたっぷりどっさり用意してください。
量はお好みですが、4人くらいなら
大根1本分あってもじゅうぶん食べ切れます。
大根を消費するのに困ったときなどうってつけです。
おろすのは大変ですが、
テレビでも観ながらがんばって!!
私は夫にやってもらって
その間に具の用意をしています。

具はなんでもいいのですが
あっさり目よりも少し濃い目の
脂っけがあるものが合うと思います。
手軽でオススメなのは豚肉です。
肩ロースが一番いいと個人的には思います。
ロースやバラでも美味しいです。
野菜はねぎやえのきなどが合うようです。
白菜などの葉ものはいまいちでした。
具の品数が少なくても
それがかえってシンプルで美味しいお鍋ですので
ズボラな私にはぴったりなお鍋です(笑)。


がんばれる日はタラを。
タラは必ず生のものを使ってください。
塩をしているものはしょっぱすぎます。
生タラは軽く塩コショウをして
片栗粉をまぶして揚げます。
それを大根おろしを入れて煮立てただし汁に投入!
片栗粉がとろりとして
たまらない逸品の出来上がりです!!


「汁かけごはん」です。
麺でも雑炊でもなく、「汁かけごはん」です。
ごはんは必ず、お鍋に投入するのではなくて
お椀に入れて、その上から
鍋の残りのおだしをかけてください。
さらさらとしていて、い〜っくらでも食べられますよ!
うちでは4人でだし汁を
最後の1滴まで消費しきりました‥‥(笑)
はあ〜、書いてる今もヨダレがたれそうです。
皆様も是非おためしください!


「みぞれ鍋」をごぞんじないかたは、
「その大根おろしは、つけだれにするの?」と
思ってしまうかも知れませんが、ちがいます。
大根おろしで、煮る、ということですよね。
そして、その汁ごとじゃんじゃん食べるわけです。
「雪見鍋」とも呼ばれていますね。
意外と香りがたつので、
苦手なかたは、おろしたあと水をしぼってもいいそうです。

生タラですが、焼いたり、
湯引きしたりするんでなく、
片栗粉をまぶして揚げちゃうというのがびっくり!
「あやっぺ」さん、ナイスなアイデア、
ありがとうございました!

ではまた次回。



2007-12-25-TUE