タカモリ・トモコ全集


そのあみぐるみに込めたもの。  タカモリ・トモコさんに聞きました。

── 今回のテーマは‥‥うわぁーー‥‥!
タカモリ ふふふ(笑)。
── すごい、森のどうぶつたちだー。
タカモリ はい、そうなんです。
── あの、左のちっちゃくて白い子は
ハリネズミさんでしょうか、
あたまの上に、イチョウの葉が乗っかってる‥‥。
タカモリ どうでしょう、この子たち‥‥?
── もう、かわいすぎます。
タカモリ ああ、よかった(笑)。
── ええー、気を取り直しまして(笑)、
今回のテーマは‥‥。
タカモリ はい、あらためて、「森のどうぶつ」です。
── 森というのは、どのような森ですか?
タカモリさんのイメージのなかでは。
タカモリ かわいいきのこがいっぱい生えている森‥‥かな。
── ははー‥‥それは、どのあたりの森ですか?
たとえば、フィンランドとか‥‥。
タカモリ うーん、具体的にどこ、というのは
ないんですけれど
そうだなぁ、しいて言えば「森の奥のほう」です。
── あはははは、「森の奥のほう」ですか!
なんか、かわいらしいですね。

同時に、ちょっと神秘的だったりもして‥‥。
タカモリ ふだんは「森の奥のほう」に隠れていて、
みんなでたのしく暮らしていそうな、
そういうどうぶつたちを
たくさん、つくってみたくなったんです。
── たしかに、ふだんは人間には見えない
ちいさな隠れ里で、
なかよく遊んでいそうな雰囲気ですね。
タカモリ それでね、わたしたち人間が入ってくと
ささーっと見えなくなっちゃうの。
── ええ、ええ。そんな感じします。

でも今回、
どうして「森」だったんでしょう?
タカモリ 最初、ピノキオをつくったんですね。

で、その「ピノキオの遊び場」って
どんなとこだろうって考えていたら‥‥。

「あ、森」って。
── じゃあ、今回出てくるどうぶつたちは、
その森のなかで
ピノキオといっしょに遊んでいそうな‥‥。
タカモリ はい、まずクマさんができたんです。
── なるほど、森といえばの、クマさん。
タカモリ ええ。
── 今回のラインナップには、
定番のTB(テディベア)のほかにも
クマさん、何人かいますね。

‥‥あ、ツキノワグマくんもいる!
タカモリ そうそう、かっこいいでしょう、彼?
で、次にできたのが、バンビちゃん。
── おしりがぷりぷりしていて、
飛んだり跳ねたり、活発そうな子ですね。
タカモリ そして、わたしの大好きな猛禽類から‥‥。
── 大好きな、はい(笑)。
タカモリ ‥‥フクロウさん。
── わ、けっこう以前の会場に出てきた
「ふくろうのホーちゃん」にそっくりです。
タカモリ そうなんです。
── あの子、かわいかったですよねー。
読者のみなさんからも、すごく人気者でした。
タカモリ ホーちゃんとは「色ちがい」の間柄です。
── あ、そんな間柄が(笑)。
タカモリ この子は、アメリカフナフクロウという
ちょっと小さいフクロウなんです。
── はい、はい。
タカモリ そして次にできたのが
森といえば忘れちゃいけない‥‥リスさん。
── 二匹いますけど‥‥お友だちどうし?
タカモリ ううん。ふたりは「めおと」です。
── なんと! かわいらしい‥‥。
タカモリ でね、
「森には、
 他にどんなどうぶつがいたかなぁ」と思って、
『白雪姫』の絵本をめくってみました。
── へぇ‥‥誰がいました?
タカモリ ネズミさんがいました。
── 『白雪姫』に、ネズミさんですか。
タカモリ はい、森のなかで白雪姫が歌を歌っていると
みんなが集まってくるんですね。

そのなかに何匹かのネズミさんが、
ちょこちょこちょこ‥‥って。
── あ、じゃあちいさな野ネズミさんかも
しれないですね。
タカモリ はい、そうかもしれないです。

でも、できあがってみたら、
ずいぶん大きくなっちゃったんです(笑)。
── あ、ほんとだ‥‥ウサギちゃんより(笑)。
でも、そこがまたかわいらしい。
タカモリ そんな感じで、
どんどん、森の仲間が増えちゃいました。
── でも不思議な魅力がありますよね、森って。
タカモリ そういえば最近、
糸井さんも、森に行ってましたね。
── ええ、北海道の阿寒湖畔の森に
きのこ狩りに行ったコンテンツですね。

あの森も、景色というか雰囲気というか、
ともかく「すごかった」らしくて、
糸井さん、もう泣いちゃってましたから。
タカモリ そんなになんだぁ‥‥。
── 写真家の石川直樹さんの写真を見ていても
「聖地」と呼ばれる場所って
たいがい、森の中だったりしますしね。
タカモリ 何かがいるんですよ、きっとね。
森には、何かが、きっと。
── そうなんでしょうね。
タカモリ それを、いない森にしちゃったら、いけない。
── はい‥‥阿寒やフィンランドの森には、
まだ「いる」んでしょうか。
タカモリ うん、いるんだと思います。森の精たちが。
── タカモリさんは、森へは?
タカモリ 本格的な森へは、行ったことは、たぶんないです。
── ちょっとした森なら?
タカモリ うーん‥‥奈良公園とかなら(笑)。
── へぇ、奈良公園って、森があるんですか。
タカモリ 森と呼んでいいのかわからないんですが、
奈良公園の奥のほうに行くと、そんな雰囲気なんです。
── へぇ‥‥。
タカモリ でね、そっちのほうにいるシカさんは
やっぱりちょっと
「気高い感じ」がするんですよ。
── ほんとですか!?
タカモリ なんか
「おせんべちょうだい、おせんべちょうだい」
っていう感じじゃ、なかったと思う‥‥。
── あはははは、そうですか(笑)。

でもたしかに、森に住んでいる生き物って、
神聖な感じがしますよね。
タカモリ だから、今回は
その「森の精」がまとっている「衣装」を
つくったような、
そんな気持ちもしているんです。
── 森の精たちが、あみぐるみを、まとってる?
タカモリ ゆたかで、空気がきれいで、みずみしくて、
平和で‥‥そんな森に住んでいる精が
あみぐるみのかたちを借りて、
わいわい、たのしく遊んでいるというか。
── なるほど、なるほど‥‥。

そう思うと、ふだんのあみぐるみと比べても
ちょっと神秘さが増すというか‥‥
ちょっと、いろんな想像がふくらんできます。
タカモリ 気に入ってもらえたら、
いっしょに遊んでもらえたら、うれしいです。


森の精が、あみぐるみの衣装をまとってる?
12月会場では、
そんな、ちょっぴり神秘的な雰囲気に包まれた
8体のヌーヴォー、
5体のクラシックが登場いたします。
各作品の詳細は、明日から発表していきますね。

お申し込みの開始は、12月17日(金)から。
どうぞ、おたのしみに。

取材協力:tray

2010-12-13-MON




(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN