リマとマディと猫のフリアナ 1995年制作 Serial Number/C-055

リマ
体長=約23cm 座高=約17cm
マディ
体長=約18.5cm 座高=約14.5cm
フリアナ
体長=約9.5cm 座高=約7cm
素材=羊毛、ポリエステル(中綿)
   目=プラスチック
初期の作品です。
背の高い子がお姉さんのリマ、
まんなかが妹のマディ、
そして、ふたりが大事にしている黒猫のフリアナ。
まず最初につくられたのは、
妹・マディのあみぐるみでした。
主に動物のあみぐるみを制作するタカモリさんにとって、
人間をモチーフにした作品をつくるのは
当時、珍しいことだったそうです。
タカモリさんの記憶では、
おそらくこれが初めてつくった
人間のあみぐるみだということです。
そして、黒猫のフリアナが
マディといっしょにいるためにつくられました。

それから数カ月後、タカモリさんは、
「マディのお姉さんをつくろう」と思いたちます。
そして「リマとマディと猫のフリアナ」という
3体そろってひとつの作品ができあがりました。

リマとマディの顔の部分は
編みはじめが口のあたりで、
そこから渦巻き状に髪の方へと編み進められています。
この手法はのちに「メメちゃん」に受け継がれました。
リマとマディは、メメちゃんの原型でもあるわけです。



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