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とてもシンプルな、うさぎのあみぐるみ。
ベビー用の毛糸で編まれているので、
パステルカラーのやさしい風合いに仕上がっています。
そして、ご注目いただきたいのは
この作品の所蔵者の名前です。
タカモリ福三。
これはタカモリさんが飼っているネコの名前です。
福ちゃん（愛称）は、果たしてどういったいきさつで、
この作品の所有者になったのでしょう？
「福ちゃん、入院したことがあるんです。
そのときに、何をしてあげたら
福ちゃんは寂しくないんだろうって考えて‥‥。
で、福ちゃんがこのうさぎのあみぐるみの
耳をかじっていたことを思い出したんです。
かじってるのを見たのは１回だけだったんですけど、
福ちゃんはこのうさぎが好きなのかもしれないと思って、
これで遊んでなさい！ って、
入院中のゲージの中に入れてあげました。
でも、さほど好きではなかったみたいで、
ちょっと遊んで、あとはフンッてしてるんです（笑）。
福ちゃんが一度かじっていますし、
ゲージにも入れていますので、
これはもう福ちゃん所蔵ということで、
展示だけさせていただくことにしました」
（タカモリ・トモコ談）
タカモリさんは、その福ちゃんとの生活を綴った
「福日福猫」というエッセイを出版されています。
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