みなさん、おぼしめせっ!

「ちいさな国旗のボーダーシャツ」発表を記念して
開催しております、この「食べもの博覧会」。
おおきな反響をいただいております!

本日お届けするメニューは‥‥、
北欧篇の第2弾、スウェーデンの食べもの!

フィンランドに負けずおとらず、
この国の食べものも、かなりのインパクトです。

さっそく、たっぷり、ご賞味あれ!



ニシンの塩漬けですが、
中身よりも「世界一くさい!」と言われる
においのほうが有名です。
あ、味はちょっと塩っぽいかなぁ‥‥。
正直、よく覚えていません。
(Nana)
世界一くさい缶詰といわれている。
夏至が近づかないと店頭には並ばない。
缶は膨張している。開けるときには要注意。
部屋の中で開けるのは危険。
(まるま)

きました!

「世界一まずいアメ」の次は、
「世界一くさい缶詰」です!

具体的には、どんなニオイがするんでしょうか?
ウィキペディアで調べてみました。

 その臭いは強烈で、魚が腐った臭い、
 あるいは生ゴミを
 直射日光の下で数日間放置したような臭いともいわれる。
 臭度計ではくさやの6倍以上という値を示す。
 室内で食べると臭気がなかなか消えないため、
 屋外で食べることが多い。
 不特定多数が使用する公共の場においての開封は
 マナー違反として禁止されている場合が多い。
 そのあまりに強烈な臭いで、
 食べ慣れない人(特に食物アレルギーを抱えてる人)が
 口にしたら、最悪の場合、失神するケースもあるので、
 注意が必要である。面白半分での開缶はしてはならない。
(抜粋)

面白半分での開缶はしてはならない‥‥。

まるで危険物あつかいです。

そして、生ゴミ、臭度計、マナー違反、そして失神!
およそ食べものの説明とは思えない単語がズラリ。

あのう、ちょっと思ったんですけど、
なぜそんなものを、食べないといけないんでしょうか?
なぜわざわざ、そんな挑戦をするのか‥‥。
人間って、奥深いです‥‥。




8月中旬、スウェーデンでは
ザリガニパーティーをします。
湖で捕ったザリガニを、
ディル(ハーブの一種)といっしょに
塩ゆでしていただきます。
写真は、市販の冷凍ザリガニ。
(miax)

最初は躊躇しましたが、
エビみたいで意外においしいです。
さすがに身体が大きいので、皮をむくのは大変。
パンにバターを塗って
その上に身をのせて食べると、
おいしくて、ついつい食べ過ぎてしまうほどです。
(Nana)
まず、ザリガニ柄のエプロンをしまして、
ザリガニと向かいあいます。
頭とハサミを胴体から外して、頭を吸います。
ザリガニは茹でて味付けされているので、
けっこう塩辛いです。
ハサミの中にも身があるのですが、
カニのようにはありません。
胴体のカラをむいて、身を食べます。
これまた、エビのようにたっぷりとしたものを
期待してはいけません。
「お、入っているな」というていどです。
でもたぶん、この国の人たちは、
ザリガニを食べて夏を感じるのだと思いました。
(spruce)

写真を見ると、まさにザリガニです。ザ・ザリガニ。

エビみたいな味だけど、エビみたいには、
身はたっぷり入ってないない。
じゃあ、エビにしとけばいいんじゃ‥‥。

いやいや、わかります、そういうもんじゃないですよね。

おいしいかどうかだけじゃなく、
スウェーデンの人たちにとって、ザリガニを食べるのは、
夏の恒例行事というか、
季節の風物詩みたいなものなんでしょうねー。


日本でも取りそろえられる材料に、
なんとも簡単な調理方法。
なのに、「毎日食べられる!」と感じるほど
素朴なおいしさ。
あちらで食べたときは正直「ん?」って思いましたが、
どんどん魅力にハマるんです‥‥不思議。
テーブルに置いてあるだけで
みんなが笑顔になる一品です。
(お菓子ぶちょー)
ヤンソンさんの誘惑。
学生のころ、母がつくってくれた
この料理がとてっもおいしく、
ひとり暮らしをしても作れるように練習して、
いまでは自分の得意料理です。
生クリームとアンチョビとジャガイモの
ステキなハーモニーです。
(しん)

誰やねん? ヤンソンさんって。

レストランで見かける、
「シェフの気まぐれなんとかかんとか」みたいな、
雰囲気重視のネーミング?

僧であるヤンソンさんが
修業で肉や魚を断っていたのに、
あまりに美味しそうなにおいの誘惑に負け、
食べてしまった、と伝えられています。
外はカリカリ、中は生クリームと
アンチョビの塩辛さがマイルド。
ホクホクしていて、私の大好きな料理です。
クリスマスのビュッフェにも欠かせません。
(バークエー)

うわ、ほんとにいたんですね、ヤンソンさん!
すみませんでした!
誘惑されるほどのいいにおい、かいでみたいです。

つまりはこれ、
じゃがいもとアンチョビを使ったグラタンのようですね。

自分の家の「ヤンソン」がいちばんだと
みーんなが思ってるくらい、
スウェーデンの代表的な家庭料理なんですって。


スウェーデンには、
「国民は自由に森に入ることができ、
 実っているベリーを自由に摘んでよい」という
法律があるそうです。
こけももって、あんまりなじみがありませんが、
ブルーベリー、ラズベリーなどといっしょに
夏にはそこらじゅうに実っています。
(Nana)

「国民は自由に森に入ることができ、
 実っているベリーを自由に摘んでよい」。

‥‥なんだか、いい国だなぁ。

スウェーデンの人たちが、
ちょっとうらやましくなりました。

さあ、ここからは、このほかに届いた
スウェーデンのうまいもの、一気にいきましょう!


スウェーデンでよく食べるクリスマス・デザートです。
フランスのリス・アラマンデ
(アーモンド粒入りライスプディング)を
スウェーデン風にアレンジしたデザートで、
地中海のマルタとは何の関係もありません。
作りかたは、冷たいライスプディングに
ホイップクリーム、粉砂糖、
小さく切ったオレンジを混ぜ合わせます。
(miax)


お米を牛乳で煮詰めたものに、
砂糖やシナモンをかけて食べます。
うしろに写っているのはプリンセストータと言って、
誕生日によく出てくるケーキです。
食べかけで失礼します。
(Nana)

このほかにも、
「ジャム付き肉団子」をよく食べるとか、
「みんな、アイスクリームが大好き」だとか‥‥。
おとなりのフィンランドと
似ているところも、やっぱり多いんですねー。

それにしても、みなさんからの情報のおかげで、
このシリーズ、すっごくおもしろいです。

ありがとうございます!

ひきつづき、耳よりな「食べもの情報」がありましたら、
ぜひお送りくださいね。

次回は、その他のヨーロッパ篇として
イギリス・フランス・スイスの料理を
まとめて紹介いたしますよ。

どうぞ、お楽しみに!

2008-01-28-MON