5DW メンズショップ イシカワ
写真 写真
ぼくらが歩きたくなる理由。
[鼎談]

KEEN 中込敦志

VIVOBAREFOOT 小峯秀行

5DW 石川顕
今週、「5DW メンズショップイシカワ」で発売するのは、
ふたつのブランドのシューズです。



アメリカの「KEEN」(キーン)と
イギリスの「VIVOBAREFOOT」(ビボベアフット)。
どちらも、歩くのがびっくりするほど楽しくなる
ウォーキングシューズです。



「KEEN」は、アメリカのオレゴン州ポートランドの
フットウェアブランド。
「つま先のあるサンダル」で有名なKEENが、
意外にもはじめてつくったウォーキングシューズが
「WK400」です。
円弧を描くクッション性抜群のソールシステム
“KEEN.CURVE™ テクノロジー(特許出願中)”を搭載し、
前へ前へと「転がるように」歩けます。



イギリスで7世代続く靴職人の家系である
「クラークス」家のいとこ同士がつくる
「VIVOBAREFOOT」のアクティブシューズが、
「Primus Lite Ⅲ」。
足こそが健康の土台であるという信念に基づき、
軽量かつ、大地をじかに感じる履き心地で、
原始的な裸足気分の足型の靴として開発されました。



“歩くこと”へのアプローチは異なれども、
どちらも、歩きたくなる、歩くのが楽しみになるシューズ。
その個性、秘密、
そして「ぼくらが歩きたくなる理由」を、
「5DW メンズショップイシカワ」の石川顕さんと
「KEEN JAPAN」のマーチャンダイザー中込敦志さん、
「VIVOBAREFOOT JAPAN」の
ディレクター小峯秀行さんが、
シューズブランドの枠を飛び越えて、語ります!
01
この2足を選んだわけ。
写真
石川
今回は「KEEN」と
「VIVOBAREFOOT」について語りましょう。
で、さっそくごめんなさい! 
中込くんと小峯くんは初対面だったんだね。
会ったことあると思っていたから
今日お呼びだてしてしまったのですが‥‥。
中込
ええ、そうなんです、小峯さんとは初めてなんですよ。
石川さんとは僕の前職の時代からのお付き合いだから、
もう15年くらいになるのですが。
写真
石川
前職場はスタイリストの仕事のときに
よく商品をお借りして撮影させてもらってましたね。
中込くんはシューズ担当でバイヤーだったから、
靴のことは誰よりも知っていた。
中込
いえいえ、そこまでじゃないです。
小峯
僕と石川さんは10年くらいですかね。
石川
小峯くんとも、もうそれくらい経つのか。
『ムーンライトギア』(*)に行くとどうしても
買い物しちゃう。この店もほっとけないんだ。
(*編集部注:

「VIVOBAREFOOT」を扱う「nomadics,inc」代表の
千代田高史さんと小峯さんが手がける
千代田区岩本町にあるアウトドアショップ。
ウルトラライトなギアをはじめ、世界中から厳選した
山道具を販売しているマニアックなお店。)
小峯
いつもほんとうにありがとうございます。
写真
石川
普通はこういったブランド同士が
ブランドの壁を超えて話すことなんて
なかなかないもんね。
中込
ほんとそうですよ。
石川さんだからみんな集まるんです。
石川
「KEEN」さんとの付き合いも長くなりましたからね。
「YOGUI(ヨギ)」という「KEEN」の傑作サンダルを
「ULTRA HEAVY」と「パームグラフィックス」で
デザインをさせてもらってます。
中込
すごい人気の高いアーティストシリーズですからね。
石川
コロナでなかなか展示会も行けずでしたが、
今回の「KEEN」の「WK400」は、
久しぶりにお伺いした展示会で
こっそり見せてもらったのが最初でしたね。
サンダルのブランドである「KEEN」で
「歩くため」の靴って聞いたことがなかったし、
世の中のウォーキングシューズでかっこいいものって
なかなか見かけることもありません。
だから、「5DW」でやらせてもらえるといいな、
って思っていました。
中込
歩くとなると、運動用や医療的な由来のシューズが
多いですしね。
もともとリハビリ用だったりとか。
石川
偶然なんだけど、僕もちょっと体を壊しちゃって、
ちょうど歩き始めていたんです。
実は、千代田くんから「歩いているんだったらこれを」、と
先に紹介されていたのが「VIVOBAREFOOT」
(以下「VIVO」)だったの。
医療用とか、効率よく歩くというのは違う気がしていて、
そもそも、車主体の生活で、
歩くこと自体がすごく嫌いだったから、
逆に歩くことを楽しくしようと考えてね。
そんな中での「VIVO」は初対面で、
単純にかっこいいと思った。
スポーツシューズうんぬんでなくて
ルックスがいいんですよ。
色も白だし、ペタッとしているし、
セルジュ・ゲンスブール(*)が履いていた
バレエシューズと同じ感じで履けるんじゃない?
って思ってさ。
(*編集部注:

今もなお、語り継がれるパリのアーティスト。
色落ちした「リーバイス」の501のジーンズに、
裸足で履いた白いバレエシューズ、胸元がはだけたシャツを
好んで着た稀代のファッションアイコン。)
小峯
まさか、石川さんに「VIVOBAREFOOT」を
選んでもらえるなんて! って思いましたけどね。
僕たちが日本で始めたときに、
この型「Primus Lite Ⅲ」をやりたいと思ったのも、
ルックスのよさがあったからではありますが。
写真



写真
中込
僕も、なぜ石川さんは
「VIVO」を履くようになったんだろうって
思っていました。
昔からの石川さんのモノ選びへのとんがった感じを
知っていると、「KEEN」もそうですが、
歩くためのシューズを履いているイメージが
ないですからね(笑)。
同じ「アディダス」の靴でも、
「スタン・スミス」じゃなくて、
わざわざ「イリ・ナスターゼ」を履く、という
天邪鬼な人がなぜ? って。
小峯
僕も同じ印象です(笑)。
アキラさんに選んでもらったのは
嬉しい意外でしたから。
ベアフット(*)なんてめんどくさいからいいよ、
って言われそうな気がしていました(笑)。
(*編集部注:

裸足、素足という意味で、名前のとおり
素足のような感覚で履けるシューズのこと)
石川
だから、ほんと、ルックスとかっこよさですよね。
「VIVO」はゲンスブールのバレエシューズみたいに
履いたら絶対かっこいいって思った。
ボロボロのジーンズやスーツと合わせてさ。
「VIVO」を履くと最初疲れるって聞いていたし、
僕はそこまで健康を目指しているわけでもない。
ルックスとかっこよさがあって、
ついでに健康なくらいがちょうどよいのよ。
「KEEN」もそれは同じで、
「歩く専用」の靴なのに、「歩く専用」には見えなかった。
なんだろう、グラムロックな感じがしてさ。
‘70年代にデヴィッド・ボウイが
「KEEN」を履いていたら、
「なにこれ?!」ってなったと思いますよ。
写真
2023-06-29-THU
(つづきます)
「KEEN WK400」、

「VIVOBAREFOOT Primus Lite Ⅲ」、

5DW WEBショップにて販売中。